苛斂誅求
[かれんちゅうきゅう]
租税などをむごくきびしくとりたてること。苛求。(広辞苑)
この単語を見ると、
「お代官様お慈悲を。全部年貢で持ってかれるとおらたち食う物ねーですだ」
「ええい、お上に逆らうか!」
なんて光景が浮かびますが・・・
(ちょっと違うかもしれない)
日本の歴史や中国の歴史を見ると、徴税官(特に地方政治家や地方貴族)は、中央政府に上納する以上の徴税を行って差額を懐に入れていたそうですが、中でもあくどい連中はその差額が酷すぎであったといいます。
まあ、そういう連中は論外として。
徴税官は中央政府に上納するのですから、不況だろうがなんだろうが一定額を取り立てるわけです。さらに宰相あたりが、ちょっと今年は戦争とか建築をしなければならないから歳入を増やさねば、と思うと税率が上がるんでしょう。
歴史書には取立てが厳しいとか、自作農でも税を払えなくなって小作農に転落する者が続出したとか、さらに生活ができなくなって流民、匪賊と化したとかいろいろ記載されています。
ああ、前置きが長くなりました。
つまりは、成果主義とか目標設定とかを会社が決めると、中間管理職が成果の取り立てを行わざるを得なくなり、それが一般社員に重くのしかかってくると。
そうすると、ノルマが厳しいとかで済めばいいですが、だんだん仕事をこなす歯車と化してしまったり、果てはモラルハザードまで行ってしまったり。
いっぺん歴史を見直してみたら、お偉いさん。
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