「古代史の秘密を握る人たち」
~封印された「歴史の闇」に迫る~
(関裕二著、PHP文庫)
蘇我入鹿、藤原不比等、饒速日命、葛城氏、聖徳太子、中臣鎌足、道鏡、神武天皇、崇神天皇、雄略天皇、継体天皇、天智天皇、天武天皇、聖武天皇、卑弥呼、神功皇后、斉明天皇、持統天皇、光明子、称徳天皇、スサノオ、大国主神、浦島太郎。
これらの人物は古代史においていかなる意味を持つのか。
まえがきで「太平洋戦争が起きた原因を、聖徳太子をもって、解き明かせ」との問題を提起。
聖徳太子が目指した律令制の導入と、明治日本が目指した近代憲法の導入。そしてその結果の類似性。
では、律令制導入前後は何が起こっていたのか。
日本書紀がかき混ぜて隠してしまったであろう歴史の流れを、ある補助線で読み解いていきます。
その補助線とは、藤原氏の支配。
この名家が世間からはどの様に見られていたかを考えれば、確かにこういった見解も肯けるというもの。
筆者の考えるように、古代史を紐解くことで、現代日本の行く道を考えることができるかもしれない。
今の天皇家の状況を考える上でも、参考になるかもしれない本かもしれません。
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