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2006年7月 2日 (日)

「雷轟 rolling thunder」

(押井守著、エンターブレイン)

 米国が南北戦争で2つに分裂し、日本が太平洋で覇権を握ることになった仮想歴史でのベトナム戦争を描く。

 押井監督がこの本を書いた動機は本の中でいろいろ書かれているので省略するが、登場人物の台詞:

「もしかしたら、日本人は空なんか飛んじゃいけないんじゃないかって、そう思うんだよ。」(p.83)

 そしてあとがきで書かれている作者の独白:

 この国に戦争を放棄する権利などありません。
 負けるべき戦争をそれと承知で戦い、敗れるべくして敗れた国に、戦争を放棄する権利などあっていいはずがありません。
 そんな国には懲罰を下さねばならない。
 なぜなら--懲罰こそが正義の本質だからです。
 現実の日本が戦争に値せず、まして勝利に値する国でもなく、むしろ戦争という行為から自身を阻害して生きようとするなら、虚構のなかで不相応な勝者の試練を与えてみよう--そう思ったことが、この企画の発端でした。
(p.170-171)

 とある。
 圧巻は、p122-137の戦争に対する醐堂に語らせる部分でしょう。
 一読されることをお勧めします。
 押井監督の個人的趣味であることは忘れずにね。

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