「祖国とは国語」
(藤原正彦著、新潮文庫)
筆者もあとがきで書いているが、「祖国とは国語」との文言はフランスのシオランの言葉で、山本夏彦氏が引用したものを再引用したとのこと。
人類たるもの、自分の先祖が長い間育んで来た言語の歴史を無視できるものではないし、無視するのは何よりも損である。
昨今の本朝における状況に対する、筆者の憤りと叫びが表されている。
その他いろいろなエッセイがこめられていて、面白い。
解説で斉藤孝氏が
「ああ、この人に文部科学大臣になってもらいたい」
と書いたのも、むべなるかな。
いろいろなことが見えてくる本です。
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