「転回期の科学を読む辞典」
(池内了著、みすず書房)
天文学(Astronomy)からゼロ(Zero)まで、様々な題目を元に科学の来し方行く末を案じている書。
池内先生って兵庫県のご出身だったんですね。
この本も新聞の書評で面白かったので買ったものです。
常温核融合の項、55ページ、常温核融合を否定した有馬氏を描いたくだり、
東大の教授で原子物理学の権威であった有馬朗人死は、「これが本当であれば丸坊主になる」と宣言した。(まだ、頭の毛が残っていた時代である。)そして、丸坊主にならずに済んだ(結局、自然に丸坊主になったのだが。)実験は全くの架空のでっち上げに過ぎないことが徐々に明らかになったからだ。
この記述だけでも楽しい。
ハードカバーで安くは無いですが、読み物として面白かったです。
若い人ほど読むべきだと思います。
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