天下り雑感について
松浦晋也氏のブログで、「天下りと人間の尊厳を考える」という記事が。
天下りする方も、周囲に邪魔者扱いされながら、お給料のために我慢しなければならないという邪悪さ、という視点は新鮮です。
天下りされる方にとっては、天下り者は邪魔者以外の何者でもないというのは、皆様ご理解の通り。
優秀な官僚が、座席と歳費の削減のために、ぽいっと、民間に払い下げられるシステムは、確かに邪悪な奴隷制度。
松浦さんも書いているように、それを拒否すれば、子供の学費とか家のローンとか一番金のかかる時期に路頭に迷わされるわけですから、犯罪か、外国のスパイかということで糊口を凌ぐしかない、と。
戦後ずっと、この邪悪なシステムが、誰にも歓迎されず運用されていたんですね。
成功例もあるでしょう。
でも、それは「掃き溜めの鶴」であって、邪悪なシステム自体が有効である証明ではない。最悪な政治制度の中でも特筆に値する優秀な人はいましたし。不幸な最後になるというのが定番でしたけど。
以上、松浦さんの記事を見た感想でした。
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