「天体の回転について」(小林泰三)
SFというか不思議世界というか。
奇妙な話がてんこ盛りの短編集です。
でもSFって本来こういうものなのかな、という思いも。
なんとなく星新一を思い出したり。
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SFというか不思議世界というか。
奇妙な話がてんこ盛りの短編集です。
でもSFって本来こういうものなのかな、という思いも。
なんとなく星新一を思い出したり。
大人のジュブナイル。
日本上空を舞台に描かれる壮大な物語が2つの事故によって幕を開く。
事故で親しい人を失った3人。
それぞれの歩む道により世界は思わぬ方向へ回転し出す。
そして落ち着いてはいるが、哀しく静かに、しかし未来への希望を遺す結末。
文庫本になるまでずっと待っていた。
そしてそのことに満足した一冊。
うん、すごい。
谷甲州に第二部を書かせたのは正解といえる。
というか、これは谷甲州しか書けなかったかもね。
文庫本化してから買うというのはファンとしてどうかとも思うが、場所も取るしね。
ほんと、書いていただいてありがとうございました。
そんな感じです。
思いっきり谷甲州テイストですが。
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