「おとぎ話に隠された古代史の謎」(関裕二)
天武系(蘇我系)の王統は、天智系(後に藤原系)の王統に取って代わられてしまい、記紀にもヤマト建国の様子や吉備・出雲や物部・蘇我の活躍は省略されているわけで、その省略されたものが、おとぎ話やわらべ歌に残されているという。
日本の昔話の基本である、老人、子供、助けられたものが女として現れる、その女は裏切られる、などの構造が何故あるのか、について隠された歴史として描いている。
面白いんです。この著者の論はけっこう好きです。
田舎に帰ると、その原風景がまさにあるような錯覚が出てくるような。
自分が田舎者であるから、この著者の話のコツが見える気がします。
なかなか。
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