IMFの件
政府、IMFへ10兆円拠出 金融サミットで首相が表明 (共同通信)
14日からワシントンで開く金融危機対策の緊急首脳会合(金融サミット)で、国際通貨基金(IMF)の新興国・中小国向けの金融支援を促進するため、日本の外貨準備から10兆円程度をめどに資金拠出すると麻生太郎首相が表明することが12日固まった。
日本として、通貨の急落などに見舞われている新興国などを迅速に支援し、金融危機対策に貢献する姿勢を明確にするのが狙い。麻生首相の金融サミット演説の目玉となる。
というニュースですが、いろいろ裏があるようで。
まずは隊長さんのところ。
IMFへの出資枠拡大を批判してる奴って、IMF以外に方法が何かあると思っているのかな
本来であれば、前回見事に踏み倒しやがった韓国からの「金貸してくれ」話を、IMF経由にすると突っ撥ねるだけで大変よろしいお話であるはずなのだが。
IMFへの出資額倍増…金融サミットで首相提案へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081114-OYT1T00068.htmいまアホほど抱えているドルを円に換えることなどできないし、逆日銀砲も見越して返済確実で金利も良く、この情勢下では最良の資金の貸し先であるIMFへの10兆円拠出をNOという理屈が分からない。
馬鹿が割り算で国民負担10万円でそんなことに使うぐらいなら云々と煽られて踊っている連中は、所詮その程度の奴ということで。このあと変な報道があったり、妙な知識人風テレビ芸人がIMF拠出批判とかやったら、もろにその組織や人物の属性が分かるんだろうな。
定点ウォッチしておきたいネタが増えたわ。
とのことであります。
KRに直接貸したら返ってこないから、IMFに融資してそこから貸してもらって、ということらしい。
IMFは一応利子つきでちゃんと返してくれるし、ドルは今のところ売れずにだぶついてるし。
ただし、この人によると、
金融サミット 麻生提案 迷走開始か?
麻生首相は、IMFへ10兆円拠出して、新興国を支援する、という提案をする見通し。これ自体は、再三書いているように、素晴らしい。特に、新興国に的を絞るのは極めて重要で、的確な提案だ。
しかし、一方で、ドルを基軸通貨として支援すると、米国サイドにつくことを強調。これは得策ではない。ちょうどサルコジが、ドルは唯一の基軸通貨ではな い、というコメントを発表し、ブラジルを始め、多くの新興国が、IMFの米国支配への不満を表明しているところでは、センスの悪いポジショニングになって しまう。
なぜなら、まず、麻生首相の米国支援表明により、むしろ、米・日と欧州・新興国という二大陣営に分かれた戦いに見えてしまってきた。これはまずい。
今は、世界が一つになることで重要で、それこそが、今回の金融サミットの焦点で、ポイントは新興国、だからこそ、G20なのだ。日本はあえて、米国陣営に つくことを強調するのではなく、淡々と、新興国が重要、世界が一体となることが重要、ということを主張すべきだ。分断を促進すべきではない。
米国に寄るのではなく、また、米国を攻撃するのでもなく、その間に立つことによって、日本が世界をまとめる、というポジションを確保すべきであり、今こ そ、日本が、初めて、世界の一番のリーダーであることを堂々と見せ付けられる瞬間なのだ。そのために、10兆円があり、カネをうまく使う、これほどのチャ ンスはないのだ。
さらに、実質的にも、日本の経済は、今後、米国ではなく、新興国に依存することは間違いがなく、米国という、衰退する負け組みに乗るのは、実利も失う。せっかくIMFへの拠出で新興国を取り込むチャンスなのに、その逆のサイドに付いてどうするのだ。
米国にいくら尽くしても、見返りは得られない。米国は、海外にかまう余裕は全くなくなるから、尽くしても尽くさなくても、どうせ日本の扱いは同じだし、それは日本だけでなく、他の国に対しても同じだ。
せっかくの最大のチャンスなのに、単に米国に貢ぐのではもったいない。米国追随思考からの転換が求められる。そんな思考をしているのは、今や世界で日本だけなのだ。
まあ、ベストじゃないけどベターな手ってことでしょうか?
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