「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」(安部芳裕)
まあ、こういった本は数多出ているのでいまさら説明は不要ですが。
陰謀論というのは、なんとなく相手を単なる悪者といて捉え、自分側が弱者のような振りをする為に使う単語で、なんだかな、と筆者も言ってます。こいつらはすごい、と。
三國志好きの小生としては計略とか策とかというのが一番しっくり来ると思うもの。
この世は自作自演やボケ突っ込み(田中宇)ややらずぼったくりが流行しているようなので。
これらの人々(以下世界系人種と称しますが)は、情報を一手に握り、そして世界を自分の思うように操縦することができる。情報収集管理の面で先んじることにより、有力氏族を次々没落させ、のし上がる。
これは実は日本の古代にもあったことで、漢字という情報管理系を一手に握ることが出来た藤原一族が、それまでの有力豪族を没落させ、平安藤原王朝を展開して行ったのは、歴史の知るところである。
世界系人種の究極目標は、特権階級である世界系人種と協力的な有力氏族、そして彼らの官吏たる協力者と、その他の労働者であればよい、と。
これも、藤原平安朝の貴族階級と、蔵人と、その他農民(ほとんど奴隷状況)の世相と同じで、なんとなく天竺のヒンズー階層と似ているなあ、と。
こういった状況は、武士の登場まで続くわけですが、武士が展開した世の中が面白かったこと。まあ、明治になってまた藤原系と有力氏族、外国勢がひっくり返しちゃいましたが。
最後に筆者の推奨する方法が地域通貨なんですが、それ以前にそれぞれの個人で陽経済だけではない、陰経済を確立するのが一番かと。陰経済といっても裏経済と違うよ。
それは本を読んで確かめてみてください。
まあ、それなりに面白い本でした。
« 12月07日のココロ日記(BlogPet) | トップページ | 「スカイ・イクリプス」(森博嗣) »
コメント