「偽善入門~浮世をサバイバルする善悪マニュアル」(小池龍之介)
まえがきにこう書かれています。
善、偽善、悪、偽悪。
これらが本当はどんなものなのか、ほとんど誰も知りません。
そして、「道徳の猥褻さ」というとっても刺激的な第一章の表題から始まります。
更に「綺麗な嘘」の項目で、
(前略)
「今の世の中は混乱していて、凶悪事件もたくさん起こるような荒廃した世相だから、子供に道徳をちゃんと教えなければならないのだー」
なるほど、なるほど。お気持ちはおおよそ理解できます。
しかしながら、そのような発言も「子供達を無理やり善人にさせることで、自分が楽をしたい」という「タダ乗り欲求」に突き動かされておりますことが多いものですから、子供達からも反感を買いますし、結果として説得力を持たなくなってしまいがちです。
このような台詞は世の中に満ち溢れております。どうしてこんなにも道徳を売り物にしたがるのでしょうか。それは、「他人や社会が道徳的に振る舞ってくれたほうが、自分にとって得」という打算が裏ではたらいているからでしょう。これが世間的な生き方であります。
(後略)(20~21頁)
これを読んだとき、あっとなりました。
よく友人○に道徳的な言を吐くといつもいやな顔をされていました。
その後、あきらめましてどうせ動かないんだからこっちで動くか、と思っていろいろやっていますが、どうにも相手がずぼらに見えるので、愚痴を言ったりしたものです。
今思えばむべなるかな。
この本一冊で得るものは多かったです。
このサイトを訪れた人には是非とも読んで欲しい本です。
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