「心がスーッとなるブッダの言葉」(アルボムッレ・スマナサーラ)
日本は仏教国の一つと言っていいと思いますが、日本での仏教は大乗仏教。
大乗仏教は開祖があり、親鸞、最澄、法然、空海など有名どころが御座います。
そういう意味では一神教っぽい仏教と言う感じです。
著者が属するのは上座仏教、テーラワーダ仏教で、こちらは本来のお釈迦様、仏陀の教えを忠実に伝えるものです。
仏陀の言葉は実に奥が深い。
仏陀と仏教徒の関係は師匠と弟子の関係であって、決して教祖と信者の関係ではない。
そういう意味では仏教は厳密には宗教とは言えない。
仏教の真髄は、今の日本の葬式仏教とか、小難しい経典とかではない。
なんというか、脳科学であると思うのです。
仏陀は釈迦族の王子として生まれているので、当時の最高学問を学び、初期の修行の際、ヒンズー、ジャイナ他さまざまな宗教家との対話とかをしているので、当時最高の知識を保持していたものと思われます。
そして、修行で人間の本質、精神の働きを究め、その天才によって、現代の脳科学に匹敵する事項を、体系的な実験ではなく、直感で達したのではないか。
だから、言い方を変えれば、仏陀が発見した公理は、2500年の時を経て、現代科学がやっと追試に成功している段階ではないかと、小生は思うのです。
是非読んでいただきたい一冊です。
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