金曜日の夕景
ハツセ.Y.Wは、電子書簡lを書き終えて一息ついた。
A国から客が来るのでその対応をしていたのだ。
慣れない外国語であったので、四苦八苦していたのだが。
休憩の紅茶を淹れ、味わっていたその時であった。
電子書簡の着信音。
昨日B部の担当官から役所に提出する書類の加筆修正を頼まれたのだが、これがまた見事に意味不明の日本語で、やんわりと直すように依頼していたものだった。
電子書簡を開けて添付書類を見たハツセは、愕然とした。
前日のものよりさらにひどくなっているのであった。
担当官は高学歴のはずである。
専門用語が数多ひしめいているが、しかしその文章は、作文としては中等学校の生徒でもこんなものは書くまい、という代物であった。
ハツセはため息を一つ、そして、やらなければならない添付文書の添削に、気が進まないのは仕方ないのではあるが、専念することとした。
時間にして5分くらいであろうか、ふいに文章修正の機器の作動がおかしくなった。
不安定なのである。
彼の文章は機械をも嫌がらせたか・・・
苦笑しつつ、ハツセはその日の仕事をそこで打ち切ることとした。
窓には暗い夜空が映し出されている。
その日何回目かのため息をつき、ハツセは機械の電源を落とした。
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