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2011年11月 2日 (水)

11/1の内田樹先生の記事より

 「教育基本条例再論(しつこいけど)」というタイトルで内田樹先生が記事を書いています。

 http://blog.tatsuru.com/2011/11/01_1740.php

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『赤旗』の取材。大阪のダブル選挙と教育基本条例について。

(略)

マスメディアと保護者のほぼ全部と、教員の相当部分は「学校教育の目的は、子供たちの労働主体としての付加価値を高め、労働市場で『高値』がつくように支援すること」だと思っている。
私はそのような教育観「そのもの」に反対している。

(略)

メディアは「競争力のない企業は市場から退場すべきだ」というビジネスルールをそのまま学校に適用して、「競争力のない教育機関は市場から退場すべきだ」と書いた。
この能力主義的命題が実は「競争力のない子供は市場から退場すべきだ」という命題をコロラリーとして導くことにメディアの人々は気づいていなかったのだろうか(気づいていなかったのだと思う)。
能力のない子供、努力をしない子供は、それにふさわしい「罰」を受けて当然だ、というのが能力主義的教育観である。

(略)

財界人も言わない。言うはずがない。
彼らは「多くの能力のある若者が社会下層に停滞してそこから脱出できない」という現実から「能力があり、賃金が安く、いくらでも替えの効く労働力」を現に 享受しているからである。それがいずれ「内需の崩壊」を導くことがわかっていても、ビジネスマンたちは「今期の人件費削減」を優先する。

メディアも言わない。朝日新聞が自紙が主導した社会改革提言の失敗について陳謝するということはありえない。
そもそもメディアで発言している人々のほとんど全部は自分のことを「社会的成功者」だと思っている。
彼らは「成功者とみなされている人々は偶然の僥倖によってたまたまその地位にいるにすぎない」という解釈よりも、「際だった才能をもっている人間は選択的に成功を収める」という解釈を採用する傾向にある。
そのような自己理解からは「われわれの社会は能力主義的に構造化されており、それは端的に『よいこと』である。じゃんじゃんやればよろし」という社会理解が導出されるに決まっている。

つまり、私たちの国では、能力主義的な社会の再編が失敗し、その破局的影響があらゆる分野に拡大しているにもかかわらず、そのことを指摘する人間が「どこにもいない」という痛ましい事態が現出しているのである。
せめて『赤旗』くらいは「そういうこと」を述べてもよいのではないかと申し上げたのだけれど、彼らは彼らで「独裁対民主」「強権政治家対無垢な人民」(泣)というようなスキームで大阪の政治を理解しようとしているらしいので、ここに備忘として録すのである。

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 教育ってそういうものじゃないでしょ、という内田先生の叫びが聞こえきますね。

 政治家も新聞テレビも産業界も、そもそも先生までが効率中毒って困ったもの。

 効率中毒って知ってます?

 オンラインゲームで高レベルの猛者たちが繰り広げる、時間当たりの経験値を沢山稼ぐ、時間当たりのゲーム内通貨を沢山稼ぐ、レアアイテムを獲得する、といった遊び方のことです。俗に効率厨と呼ばれます。

 低レベルのキャラでは仲間に入れてもらえず、経験値やゲーム内通貨、レアアイテムなどが入手できるところは高レベルの人々に押さえられています。無理に割り込もうとすると盛大な罵倒がきたり、ゲームによっては攻撃されてキャラクターが死亡させられることすらあります。

 高レベルキャラは高レベルキャラで、日々経験値を積んでレベルアップしたり能力の高いアイテムを手に入れたりしないと、他のプレーヤーに突き放されてしまいます。実際のプレイ時間の長短に左右されるため、文字通り寝食を削って遊び続けなければなりません。いわゆる”廃人”と呼ばれる状況です。

 低レベル~中レベルでもうまいこと仲間を募ってサークルみたいなものを形成すれば一緒に遊ぶことができるのですが、たいていは時間と共に効率厨の世界となって上と同じ話になります。

 こうなってしまったオンラインゲームは一部の高レベルプレーヤーと、ほとんどの離脱プレーヤーに構造的に分化してしまうのです。そして会員数が減少しゲームサービスそのものの存続に影響してしまうようになります。

 よく似てますよね、世界が向かいたいと思っている方向と。

 何人かは、特にオンラインゲームの経験がそれなりにある人はこの世界との類型に気がついていると思いますが。

 でもオンラインゲームでもいろいろあるんですよ。

 こんなにぎすぎすしてなくてまったりして高レベルプレーヤーも低レベルプレイヤーも分け合いあいとしていたゲームもあるんです。

 システム的なものだったり遊んでいるプレイヤーの性質だったり。

 オンラインゲームはわりと世界を語るのに面白いツールだと思います。

 まあ、ともかく世界が効率厨に陥れば、会員が逃げてゲームサービス終了になるということだけは押さえておいた方がいいんじゃないかな。

 もちろん、そんな世界はまっぴらごめんです。

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