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2011年11月28日 (月)

マスコミが嫌っていた橋下氏が勝利

 マスコミからまずは嫌われていた橋下氏が大阪市長選を制しました。

 2年前マスコミがとってもがんばって応援していた民主党が政権を取りました。
 その後国民は不幸になった気がします。

 10年くらい前マスコミは小泉さんと構造改革を応援していました。
 この時代から自殺者が年3万人に増加することになりました。

 60年ほど前マスコミは対米戦争を応援していました。
 敗戦で国はぼろぼろ、連合軍に支配される羽目になりました。

 マスコミの応援がある方が良くない方向に行くみたいです。
 そうすると、橋下さんがどれくらいやれるかは未知数ですが、マスコミの応援のない方だったので、うまくいくかもしれません。

 正直、マスコミの言っていることの反対が正しいみたい、と言いたかったのですがそれはかわいそうなので言わないことにします。

「引き潮のとき」(眉村卓)

 眉村先生の司政官シリーズのまとめともいえる本です。
 1~5巻あります。
 全部300ページ以上で上下二段組です。
 最初2巻までは復刊ドットコムで出てたのを買ったのですが(1冊2千円以上したぞ!)3巻以降はいつまでたっても復刊されないので諦めていたのですが・・・
 図書館で借りればいいじゃないか!
 3~5巻はおとなしく近所の図書館で借りて読んだのでした。
 それにしてもオリジナルの早川版は3千円以上したのね・・・
 最初からそうすればよかった!

 ともあれ、司政官。
 消滅の光輪のときにも寂しさを感じたのだけど、今回はもっと。
 最初から負け組み確定で仕事するのは辛いわ。
 これが大人の仕事なのだとはいえ、心くじけそうです。
 仕事が終わった後の開放感さえも味わえない。
 官僚ってしんどいんだよね、ほんとに。

 なんといってもこの作品の長さは上述の通り。
 ざくっというと銀英伝10巻がほぼ1年で、主人公一人がずっと出てるって感じで。
 眉村先生じゃなきゃ書かせてもらえないよ~
 すごいよ、これ。

 根性ある人は読破してください。
 きっと新しい次元が訪れるでしょう(謎)。

2011年11月26日 (土)

内田樹氏の憂鬱

 内田樹氏がホームページで”「百年目」のトリクルダウン”(2011/11/25)という記事を書いていたのでちょっと書き込みを。
 http://blog.tatsuru.com/2011/11/25_1036.php

 記事を全部読んでもらうのが一番いいと思うのです。
 ユニクロの柳井さんのように、「優秀だが英語だけは苦手という学生はいらない」とかいう人がいます。もっと翻訳すると人材育成コストは企業が払うのは嫌です、国家および民間がやってください。
(私達企業は美味しいところだけつまみ食いしたいんです、と意地悪もいっておこう)

 内田さんが今回挙げているのが「百年目」というお話。
 大旦那さんが大番頭さんに諭すくだり。
「一軒の主を旦那と言うが、その訳をご存じか。昔、天竺に栴檀(せんだん)という立派な木があり、その下に南縁草(なんえんそう)という汚い草が沢山茂っていた。目障りだというので、南縁草を抜いてしまったら、栴檀が枯れてしまった。調べてみると、栴檀は南縁草を肥やしにして、南縁草は栴檀の露で育っていた事が分かった。栴檀が育つと、南縁草も育つ。栴檀の”だん”と南縁草の”なん”を取って”だんなん”、それが”旦那”になったという。こじつけだろうが、私とお前の仲も栴檀と南縁草だ。店に戻れば、今度はお前が栴檀、店の者が南縁草。店の栴檀は元気がいいが、南縁草はちと元気が無い。少し南縁草にも露を降ろしてやって下さい。」(カッコ内は内田さんのブログ転載)

 人材を好きなだけつまみ食いし、しかも人材の育成には国家・民間といった他者のコストがかかっているというところにはほっかむりして、栴檀の露を降ろさず南縁草の肥やしだけもらっていく。日本の南縁草が枯れたら海外に行く。そしてそこも枯れたら他の国へ。
 焼畑経済ですね。

 内田さんは最期に言う。

誤解してほしくないが、私はそれが「悪だ」と言っているわけではない。
現代の企業家にとって金儲けは端的に「善」である。
けれども、『百年目』の時代はそうではなかった。
私はその時代に生きていたかったと思う。
それだけのことである。

 でもきっと、善かもしれない、悪ではないかもしれない、しかし愚ではなかろうか、と言いたかったのではなかろうか。そう思います。

 そして、一つ前の「平松さんの支援集会で話したこと」(2011/11/24)の記事。
 http://blog.tatsuru.com/2011/11/24_2042.php

 たまたま内田さんは平松さんの支援をしていますし、教育に関しては橋下さんの思想を疑問視してはいるのですが、注目すべきはココ。
 急に記者会見で挨拶することになったくだり。

何も考えていなかったのですが、そういうときの反射能力はけっこう高いので、「言いたいことが二つあります」と申し上げました。
一つは、隣に座っていた平松さんに対して。「私が市長にお願いしたいことが一つあります。一つだけです。それは地方自治体の首長は教育行政に関与して欲しくないということです。」
横にいた平松さんの顔が一瞬引きつっていたようですけれど、申し訳ないけれど、これは言わざるを得ない。政治家の方が教育行政に関与して、ご自身の教育理念を現場に押し付けるようなことをされては困る。顧問として、市長にまずお願いしたいのは「教育権の独立」にご配慮頂きたいということである、そう申し上げました。

 まあ、引きつりますわね。
 この記事の後半は内田さんの教育論が展開されます。
 是非読んでください。

 子供たちは無駄に聡いので、何々したら何々買ってくれる、とか幼い頃から言ってきます。
 それを交換条件としてよい状況か否か、なかなか悩ましいです。
 マラソンで10位以内になったらDS買ってやるとは言ってしまいましたが。

 以前言いましたが、面と向かった時は気が付かないですが、人間を総体で議論する時人間がゲームキャラになってしまっているのです。教育がレベル上げです。スキルはそのままスキルです。そして如何に効率よくレベル上げ、スキル上げをするかに血眼になっている様は、ゲーム世界で言う「効率厨」の如くです。
 効率厨が跋扈するオンラインゲームはだいたい過疎化します。ついて行けなくなった人は去り新人は入ってこない。
 上の焼畑経済と併せるとなかなか興味深い未来が想像できそうです。

2011年11月20日 (日)

「「通貨」を知れば世界が読める」(浜矩子)

副題:”1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

 副題の通り、1ドルは近い将来50円くらいにはなるんじゃないか、というのが浜女史のお考えなわけでありまして。
 基軸通貨やもうちょっとで基軸通貨といった流れをポンド、ドル、ユーロと紹介してあるので歴史を知りたい人にはいいかもしれません。
 円は隠れ基軸通貨ということになっていますが、まあ基軸通貨ではないので。ゲームの隠しキャラみたいな感じで。
 2011年現在でのそれなりの状況整理がされていますし、読み物としては面白いので、一冊読んで見るのもいいかも。
 しかし、1ドル50円か。
 想像ができませんね。
 まあ、どんな状況になってもがんばるしかないんですがね。 

2011年11月19日 (土)

「宇宙は本当にひとつなのか」(村山斉)

 宇宙論の本です。
 暗黒物質とか暗黒エネルギーとかいった用語にわくわくする人にはうってつけ。
 この暗黒物質とか暗黒エネルギーを理論的に突き詰めていくと多元宇宙の可能性にたどりつくようです。
 宇宙の不思議が好きな人には面白いと思われるブルーバックス。
 ファンにはお薦め。

2011年11月18日 (金)

「真実の中国史[1840-1949]」(宮脇淳子)

 岡田英弘監修。
 感想書こうと思ったけど、目次を書いた方がよさそうだったので。
 岡田史観が知りたい人は、
『倭国 東アジア世界の中で』 (中公新書 1977年)
『世界史の誕生 モンゴルの発展と伝統』 (筑摩書房[ちくまライブラリー] 1992年/ちくま文庫 1999年)
『日本史の誕生 1300年前の外圧が日本を作った』 (弓立社 1994年/ちくま文庫 2008年)
 などあります。

 以下目次です。

序章 「真実の中国史」を知る前に
・歴史はもともと「古代」と「現代」しか存在しない
・日本人と中国人では土地に対する感覚が違う
・「普遍的な歴史」などそもそも存在しない
・「マルクス主義的歴史観」に染められた日本人
・中国に「共産主義」など存在しない
・言葉の定義を曖昧にしたまま歴史を語るのは危険
・日本人的な発想を捨てて歴史を見る

第一章 中国の半植民地化は「アヘン戦争」からではない[1840-1860]
・中国現代史の始まりは日清戦争敗北後からだった
・毛沢東が書き換えた、アヘン戦争からの中国現代史
・地方の豪族が力を持ち、民衆に国の意識はなかった
・清朝はいかに統治し、いかに衰退していくのか
・キリスト教は中g区陣の儲けの糸口にすぎない
・中国でアヘンが大流行したのはなぜか
・アヘン戦争は清朝にとっての地域戦争にすぎなかった
・アヘン戦争にショックを受けたのはむしろ日本だった
・アヘン戦争の勝利で何も得られなかったイギリス
・太平天国の乱を起こした客家とは何者か
・太平天国の乱のスローガン「滅満興漢」のウソ
・清朝皇帝に中華思想は生まれない
・なぜこの時代に纏足が登場するのか
・「苦力」は中国の奴隷制度などではない
・なぜ歴史の教科書で西太后を学ばされるのか?
・軍閥の起源は太平天国の乱にあり
・アヘン戦争、太平天国の乱で中国は半植民地化していない

第二章 中国に本当の西洋化など存在しない[1861-1900]
・中国の歴史はウソだらけである
・中国人は他人をまったく信用していない
・孤立無援の中国人と一体感を持って生きる日本人
・西洋化を目指した洋務運動は、現代中国とまったく同じ
・自分たちは何もしない、名ばかりの洋務運動
・この時代に使える大使は李鴻章ただ一人だった
・西洋化で科挙はまったく役立たなかった
・日本の台湾出兵の真実
・琉球問題で負けを認めたがらない清国
・フランスにベトナムを取られたことが日清戦争の原因となった
・朝鮮の風見鶏外交
・下級武士を毛嫌いした朝鮮王妃・閔妃
・中国・朝鮮に国際感覚などまったくない
・列強による領土の取り合いの末、中国は分割されていく
・近代化からもっとも遠い清朝と朝鮮
・主権が変われば中国は以前の約束など反故にする
・ずる賢い欧米諸国
・日本と清が対峙する空白の九年間
・歴史的にまったくどうしようもない東学党の乱
・日本が一番怖れた戦争
・日清戦争は列強対清国の代理戦争だった
・日本人の中国間が一変した日清戦争
・すべての始まりは日清戦争からである
・ロシアの狙いにイギリスが横槍を入れた三国干渉
・日清戦争の敗北で中国人のナショナリズムが生まれたというウソ
・反キリスト教暴動は民衆の国内格差での衝突だった
・革命や暴動はナンバーツーが起こす
・義和団の乱のスローガン「扶清滅洋」に扶清など存在しない
・義和団鎮圧は日本にとって誇るべき対外活動だった
・義和団の乱で中国の半植民地化が決定的となった

第三章 国とは呼べない中華民国からはじめて国家意識が生まれる[1901-1930]
・教えられたことに疑いを持つという教訓
・中国の新しい時代は義和団の乱以降に始まる
・中国で日露戦争が過小評価される理由
・中国は日本のおかげで、いまの東北地方が存在すると書くべき
・客家コネクションで登場する孫文の本当の姿
・孫文の辛亥革命は本当はたいしたことはない
・ただの西洋かぶれの康有為らの新しい思想
・孫文の三民主義と清朝を倒すことは無関係
・辛亥革命の成功は日本の日露戦争のおかげ
・孫文より袁世凱のほうが中国史では重要
・辛亥革命でなぜ清朝は生き残ったのか
・なぜ孫文は袁世凱に地位を譲り、袁世凱は独裁に走るのか
・袁世凱は、それほど悪い人物ではない
・日本が二十一ヶ条の要求を出した当然の理由
・なぜ二十一ヶ条の要求は、もめる原因になったのか
・戦国時代に逆戻りした軍閥の乱立
・革命辞さない大ボラ吹き孫文
・共産党がつくり上げた五・四運動の実態
・五・四運動は二十一ヶ条要求を利用したコミンテルンの陰謀だった
・ナショナリズムの始まりも作られたウソにすぎない
・民族自決はアメリカが中国から利益を得るための罠
・中国にはもともとイデオロギーなど存在しない
・中国ではロシア革命さえも消し去られる
・あやしい共産党の誕生と毛沢東の登場
・共産党、国民党、軍閥は力関係で動くだけの集団
・中国は第一次世界大戦に滑り込み参加しただけなのに大きな顔をしようとした
・農民を教育した共産党というのはまったくのウソ
・国共合作で共産党と孫文は助けられたにすぎない
・孫文が評価されてしまう本当の理由
・”党”というと組織だと勘違いする日本人
・国民党対共産党の争いは中華人民共和国成立まで進む

第四章 歴史上、一度もまとまったことのない中国[1931-1949]
・中国の地名が何度も変わるのはなぜか
・「共産主義」対「帝国主義」という考え方の愚
・張作霖爆殺事件はコミンテルンのでっちあげだった
・反共産主義、反コミンテルンが国民党を大きくした
・世界が満洲建国を認めた裏の事情
・本当は日本の満洲を望んでいた中国人
・中華ソビエト政府とは名ばかりのやくざの根城
・蒋介石の金ヅルはやはり列強だった
・毛沢東の長征はライバルを殺す旅だった
・共産党も国民をまとめるのは孔子しかいなかった
・「八・一宣言」は毛沢東が第一人者となった重要な出来事
・張学良がコミンテルンに憧れた最大の理由
・支那事変は中国がまとまるきっかけをつくった
・コミンテルンの本当の意図とソ連嫌いの毛沢東
・国共対立はアメリカ対ソ連の代理戦争にすぎない
・人民解放軍が国民党に勝った知られざる真実
・中国に残された日本人は、共産・国民両軍に働かされていた
・中華人民共和国の成立は、ただ宣言にすぎなかった

・・・入力するの長かった

2011年11月17日 (木)

焼畑商業

とあるバー&喫茶店。
常連のお客さんが会話中。

「昔、教科書に焼畑農業ってのがあったけど、この前焼畑商業ってインターネットで検索してみたらあるんだね、これが。

焼畑商業 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%BC%E7%95%91%E5%95%86%E6%A5%AD

焼畑商業(やきはたしょうぎょう)とは、焼畑(式)農業のように、期待した収益の上がっている間は店舗を構えてその地で小売業を続けるが、近隣に競合店舗ができたり、新しい道路が整備され交通条件が変化するなどにより、店舗運営効率が悪化すればその店舗を閉鎖し、「畑」を替えるかのように他の地に出店する、大型店の出店方式を比喩(ひゆ)的、かつ批判的に表現した用語。

血も涙も無いというか、愛は無いよな。」

「あれや、イオン砂漠とか言うやつやな。あれ来るとシャッター商店街になるんや。ほんで、腹立つんわ住んどる人が少のうなって儲からんようになったら逃げるんや。ほんまえげつないわな。」

「地方だとそんな感じだけど、国単位でも同じ話になるよ。ほら産業空洞化ってやつ。どんどん労賃の安い国に工場を建てていって元の国では工場閉鎖して失業者が増える、と。」

「知り合いが、そうなったら途上国の人の生活水準が上がるからええやろ、とか言うとったけどな。ま、一つの見方ではあるわな。」

「ああ、そいつに失業した人はどうすんだって聞いたら、世界で通用するように勉強すりゃいいんだってさ。まあ優秀な奴だからな。能力の低い人間は路頭に迷っても仕方ないって考えなんだろ。」

「役に立たんもんはすっこんでろ、かいな。きついのう。そやけど、失業するもんが増えたら経済が悪うなるんちゃうん。わけわからんわ。」

「資本持ってる連中が金儲けに走ってるからなあ。地球の広さにも限度があるしなあ。そのうちこけると思うよ。」

「世界中の森と田んぼを潰しといて、しまいには荒地かいな。欲の皮が突っ張っとるもんが好き勝手やっとったら、元にも戻らんな。そのまんま昔話にありそうや。」

「世界中で森林とか田畑とかなくなったから、洪水や異常気象が多発してるからなあ。そのうち金持ち連中もまずいって気が付くといいけど。」

「その前に地球がすねそうやわ」

2011年11月 2日 (水)

11/1の内田樹先生の記事より

 「教育基本条例再論(しつこいけど)」というタイトルで内田樹先生が記事を書いています。

 http://blog.tatsuru.com/2011/11/01_1740.php

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『赤旗』の取材。大阪のダブル選挙と教育基本条例について。

(略)

マスメディアと保護者のほぼ全部と、教員の相当部分は「学校教育の目的は、子供たちの労働主体としての付加価値を高め、労働市場で『高値』がつくように支援すること」だと思っている。
私はそのような教育観「そのもの」に反対している。

(略)

メディアは「競争力のない企業は市場から退場すべきだ」というビジネスルールをそのまま学校に適用して、「競争力のない教育機関は市場から退場すべきだ」と書いた。
この能力主義的命題が実は「競争力のない子供は市場から退場すべきだ」という命題をコロラリーとして導くことにメディアの人々は気づいていなかったのだろうか(気づいていなかったのだと思う)。
能力のない子供、努力をしない子供は、それにふさわしい「罰」を受けて当然だ、というのが能力主義的教育観である。

(略)

財界人も言わない。言うはずがない。
彼らは「多くの能力のある若者が社会下層に停滞してそこから脱出できない」という現実から「能力があり、賃金が安く、いくらでも替えの効く労働力」を現に 享受しているからである。それがいずれ「内需の崩壊」を導くことがわかっていても、ビジネスマンたちは「今期の人件費削減」を優先する。

メディアも言わない。朝日新聞が自紙が主導した社会改革提言の失敗について陳謝するということはありえない。
そもそもメディアで発言している人々のほとんど全部は自分のことを「社会的成功者」だと思っている。
彼らは「成功者とみなされている人々は偶然の僥倖によってたまたまその地位にいるにすぎない」という解釈よりも、「際だった才能をもっている人間は選択的に成功を収める」という解釈を採用する傾向にある。
そのような自己理解からは「われわれの社会は能力主義的に構造化されており、それは端的に『よいこと』である。じゃんじゃんやればよろし」という社会理解が導出されるに決まっている。

つまり、私たちの国では、能力主義的な社会の再編が失敗し、その破局的影響があらゆる分野に拡大しているにもかかわらず、そのことを指摘する人間が「どこにもいない」という痛ましい事態が現出しているのである。
せめて『赤旗』くらいは「そういうこと」を述べてもよいのではないかと申し上げたのだけれど、彼らは彼らで「独裁対民主」「強権政治家対無垢な人民」(泣)というようなスキームで大阪の政治を理解しようとしているらしいので、ここに備忘として録すのである。

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 教育ってそういうものじゃないでしょ、という内田先生の叫びが聞こえきますね。

 政治家も新聞テレビも産業界も、そもそも先生までが効率中毒って困ったもの。

 効率中毒って知ってます?

 オンラインゲームで高レベルの猛者たちが繰り広げる、時間当たりの経験値を沢山稼ぐ、時間当たりのゲーム内通貨を沢山稼ぐ、レアアイテムを獲得する、といった遊び方のことです。俗に効率厨と呼ばれます。

 低レベルのキャラでは仲間に入れてもらえず、経験値やゲーム内通貨、レアアイテムなどが入手できるところは高レベルの人々に押さえられています。無理に割り込もうとすると盛大な罵倒がきたり、ゲームによっては攻撃されてキャラクターが死亡させられることすらあります。

 高レベルキャラは高レベルキャラで、日々経験値を積んでレベルアップしたり能力の高いアイテムを手に入れたりしないと、他のプレーヤーに突き放されてしまいます。実際のプレイ時間の長短に左右されるため、文字通り寝食を削って遊び続けなければなりません。いわゆる”廃人”と呼ばれる状況です。

 低レベル~中レベルでもうまいこと仲間を募ってサークルみたいなものを形成すれば一緒に遊ぶことができるのですが、たいていは時間と共に効率厨の世界となって上と同じ話になります。

 こうなってしまったオンラインゲームは一部の高レベルプレーヤーと、ほとんどの離脱プレーヤーに構造的に分化してしまうのです。そして会員数が減少しゲームサービスそのものの存続に影響してしまうようになります。

 よく似てますよね、世界が向かいたいと思っている方向と。

 何人かは、特にオンラインゲームの経験がそれなりにある人はこの世界との類型に気がついていると思いますが。

 でもオンラインゲームでもいろいろあるんですよ。

 こんなにぎすぎすしてなくてまったりして高レベルプレーヤーも低レベルプレイヤーも分け合いあいとしていたゲームもあるんです。

 システム的なものだったり遊んでいるプレイヤーの性質だったり。

 オンラインゲームはわりと世界を語るのに面白いツールだと思います。

 まあ、ともかく世界が効率厨に陥れば、会員が逃げてゲームサービス終了になるということだけは押さえておいた方がいいんじゃないかな。

 もちろん、そんな世界はまっぴらごめんです。

2011年11月 1日 (火)

やっぱりTPPには公的医療や薬価もありました、っておい!

医療自由化目標 「入手していた」 米国文書で厚労相  (10月28日) 
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10331

  米国政府がTPP交渉で、公的医療保険の運用で自由化を求める文書を公表していたにもかかわらず、日本政府が「公的医療保険制度は交渉の対象 外」と国民に説明していた問題で、小宮山洋子厚生労働相は27日、「9月16日に外務省を通じて受け取っていた」と述べ、入手していたことを明らかにし た。公的医療制度の根幹である薬価の決定方法が交渉対象になる可能性も認めた。
(日本農業新聞)
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 ずっと嘘ついていたのがばれました、日本政府。
 なんで厚生労働省の官僚が沈黙していたのかが謎ですが・・・
 要するに医療自由化は関係ないから大丈夫、が関係あります大問題に変更になりました。
 どうすんだよ、おい!

・・・

 民主党・長尾議員のメッセージというものが以下の通り。
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重大な事実が分かった。
国民向けTPP資料には、「公的医療保険制度は(TPP議論の)対象になっていない」と明記していた。
我々議員にも繰り返しそのような説明がなされていた。
医療保険制度自体を交渉するTPPの「金融サービス分野」では議論の対象とはなっていないというもので、実は別の分野である、「物品市場アクセス分野」で取り上げられる可能性を厚生労働大臣が認めたのだ。
ではこれをいつ認識したのか。
なんと、9月16日に「米国政府が公的医療保険の運用で自由化を求める声明」を、大臣は外務省を通じて受け取っていたのだ。

受け取っていたじゃぁないかっ!!!!!!

今迄、何十時間とPTで議論してきたことは何だったんだ??
これ迄の議論は、国際協定であるが故、我々も外務省との質疑を中心に行っていた。
きっと、外務省は黙っていたのだろう。
一方の厚生労働省としては、懸念表明をしたかったが其の舞台がなかったと言い訳もしたいのだろうが、それは許されない。国民を欺くとはこのこと。
違う器を指差しここにはありませんが、こちらに入っていますというものである。
こういうやり取りがPTや委員会で繰り返されるから信用できないのである。
また、薬価決定方法について交渉対象になる可能性について認めた。
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 ひでー。
 政府は立法(議会)に嘘ついてでも処理しようとしていたのかよ。
 それは許されんでしょ、どう考えても。
 TPPの内容自体も無茶苦茶で、日本も、多分アメリカも誰も幸せになれない勢いなのに。
 国際条約を進める際の政府の姿勢まで滅茶苦茶じゃないか。
 もうちょっとちゃんとしなさいよ。
 だめ、やり直し!(子供の宿題の感じで)

 さあ、これで経済同友会の長谷川さん(武田)はどうするつもりかな?

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今日の月齢

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