現在の日本では、あるいは世界に拡げても良いかもしれませんが、世の中の閉塞状況に焦りを感じた有名人が若者論を展開することが多いです。
こういった事象は古代エジプトの時代から連綿と継続していて、数千年の昔から”今のわかいもんは云々”なのである。
気にしなくて良いといえばいいんだけど世間的にはそれが正義の様に取り扱われていて、勉強や読書をしている時の選挙カーのように耳障りではあります。
当然ながらこれに対応するように今の大人は粗悪品だと若者が言うことは可能なわけで、実際27歳のブロガーさんが良い記事を書いたりするわけです。
TBNさんところで紹介されてた、
Rootportさんの<デマこいてんじゃねえ!>
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/
『どう考えても若者論より「大人論」のほうが必要です』
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20120120/1327071261
です。
なかなか面白かったのでぜひ見てください。拡散ものでしょう。
これを読んで思ったのは、藤子不二夫の作品で
「地球を観察していた宇宙人がいた。彼らは地球人類を残すべきか滅ぼすべきかで議論をしていた。ある宇宙人が、
”この星の生物は数千年の昔から<今時の若い者は・・・>と言っている。年々劣化していることを示すものだから宇宙に害悪が広がる前に早急に滅ぼすべきだ”
と言った。
ところが別の宇宙人が、
”いやいや、この星の若い生物は長い間<今の大人はだめだ。俺たちが世の中を変えてやる>と言っている。年々向上を模索していることを示すものだから滅ぼすべきではない”
と言った。
”いくら議論をしても埒があかない。この星の生物がどのようになるかもう1単位の間観察して決めよう”
”そうしよう”」
という話でした。ちなみに1単位(1チクタクって言ってたか?)は人間の時間で数千年らしい・・・
誰かもうちょっと詳しい話覚えてないかな~
さて、若者論を振りかざす大人(老人)こそが困った人たち、暴言すると諸悪の根源、という見方も成立するのですが、もう一歩進んで。
過去との比較で言えば、若者論に対して年長者論というものが成立するわけです。
昔の政治家、企業家、官僚、マスコミ、親や年寄りは立派だったのに今の連中は、とか。
多分言える事は、今まで経済や政治でなんとかうまくやっていたのは戦前世代のおかげかもしれないが、今政治経済がぐだぐだになっているのは環境のせいではなくて還暦近辺世代の責任ではないのかな。
まだ影響を及ぼさない若者に責任を押し付けるのは多分間違っているのでしょうね。
該当世代には猛省を希望します。
また我々の世代以下も修行が必要でありますね。
今の責任世代を反面教師とするのも良いかもしれません。
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