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2012年3月31日 (土)

ヤマトとストライクウイッチーズと岬と服部と内田

 バンダイチャンネルでヤマト2199の冒頭10分が展開中!(2012/04/06まで)
http://www.b-ch.com/ttl/pv_list.php?mvc=3_24112_0_0

 冥王星沖海戦が熱いです。

*****

 そういえば、ヤマト2199の新キャラに岬百合亜という士官候補生の少女(17歳)が出てきます。
 ストライクウイッチーズ劇場版の新キャラに服部静夏というこれも士官候補生の少女(14歳)が出てきましたね。
 両方とも内田彩さんが声優です。

 しかもどちらも音泉のラジオドラマでパーソナリティーをしていたりします。
インターネットラジオステーション<音泉>

 内田彩さんファンは必見(必聴)です。

*****

 冒頭10分、いい出来でした。
 ますます期待です。

2012年3月30日 (金)

新社会人へのfinalventさんの愛情一本

4月から新社会人になる皆さんへ
極東ブログさん)

 久々の良エントリー。
 「公」とか「社会人」とかいうと歪んだ目で見る人も多い最近ですが、finalventさんの贈る言葉をじっくり読んでみるのもいいかも。

*****

 個人的に付け加えるなら、大人に必要なのは「キャラ立ち」だと思うんだけど。
 どうだろう?

 昔から主流なのは「かっこいい系」キャラと「かわいい系」キャラ。
 ただし、選択は慎重にね。

2012年3月29日 (木)

78才の初音ミクユーザーが凄すぎる

78才の初音ミクユーザーが凄すぎるwwwwwwwww
移譲記章さん経由)

 ZIP!の3月28日の番組で取り上げられていた初音ミクの話題。

 じいさん、すごいわ!

831 :名無しさんにズームイン!:2012/03/28(水) 07:26:15.88 ID:1LhDSjiW

孫wwwwwww

*****

 初音ミクは全年齢に開かれていますな。

2012年3月28日 (水)

【宇宙戦艦ヤマト2199】ヤマト発進まであと10日

音楽の違法ダウンロードに、ついに刑事罰。6月法案化へ…音楽事業者協会「これでソフト産業全体がプラスに」
理性全壊の雑記帳さん経由)

>尾木会長は「施行されればソフト産業全体がプラスにつながる。このままでは音楽業界が廃れて、レコード会社はなくなってしまう」と危機感を強めている。

 業界の人の思いのとおりに回復する可能性はないとは言わないけど・・・
 なんとなく今まで聞いていた人も去ってしまって、業界が冷え込む方に賭けたくなるなあ。
 聴きたい音楽が出てこないと問題が解決しないと思うのですが・・・

*****

 さて、本題。

 1974年に宇宙戦艦ヤマトがスタートしました。
 それから38年、新しく「宇宙戦艦ヤマト2199」が始まります。
http://yamato2199.net/

 総監督に出渕裕、完結編でディンギル帝国のデザインも手がけたどっぷりヤマト世代の人です。
 音楽に宮川彬良。
 なんとオリジナルで音楽担当だった宮川泰の長男です。
 NHKのクインテットに出ていたアキラです。
 いろいろびっくり。

 声優も代替わりです。
 古代進に小野大輔。<ハルヒの古泉一樹>
 森雪に桑島法子。<彩雲国の紅秀麗>
 沖田十三に菅生隆之。<スタートレックのスポック>

 びっくりしたのが、
 佐渡酒造に千葉繁。<パトレイバーのシバシゲオ>

 第一章(第1話、第2話)が4/7から上映開始です。
 あと10日ですね。
 なんと全国10館だけですよ。
 えらいことになりそうな予感が・・・

宇宙戦艦ヤマト2199長編PV

 ところで、2199版では階級もきちんと設定されているみたい。

【宙将・提督】 沖田(艦長)
【一佐】 なし
【二佐】 なし <二佐相当官に佐渡(艦医)>
【三佐】 真田(技術長兼副長)、徳川(機関長)
【一尉】 古代(戦術長)、島(航海長)、森(船務長)
【二尉】 南部(砲雷長)、加藤(航空隊長)、山崎(応急長)
【三尉】 相原(通信長)、太田(気象長)

 沖田艦長が司令官と艦長を兼任する感じなんでしょうが、あらためて陣容が薄いな・・・
 参謀といえるのが副長の真田さん(少佐だったんだ!)だけなんだ・・・
 まあ、真田さん一人いれば十分な気がしますけどね。

 設定では、ええと古代と島は三尉だったんだけど候補者が戦死したの戦時特進させて責任者にした、ってええっ!
 対ガミラス戦の人材の枯渇ぶりは凄いんだな・・・
 そうすると森雪は最初から一尉ということになりますね。19歳で大尉。
 ヤマト計画の中心部にいたとはいえ凄すぎます・・・
 
 真田さんには部下が設定されています。
 新見一尉(情報長)。
 佐渡先生にも。
 原田(軍属)。
 どんなんでしょ?

 とにかく乗組員に女性が増えています。
 オリジナルでは森雪一人でしたからね(たぶん)。

*****

 ヤマトで大きくなった世代には胸熱です。
 けっこう若いのも夢中になるかもね。

2012年3月27日 (火)

5月21日金環日食です

 5月21日(月)の午前7時ごろ、太平洋ベルトで金環日食があります。

5.21金環日食まであと2か月(AstroArts)

 金環日食帯が鹿児島から福島まで、大阪・名古屋・東京といった大都市が入っているのがすごいです。
 食の最大が7時半ごろ、ちょうど通勤時間帯ですな。

 詳しい情報はこちら→http://www.astroarts.co.jp/special/20120521solar_eclipse/

 既に日食関連本や日食グラスが販売中で、売れ行きも好調とか。
 ちらっと見たところ、渡部潤一先生、えびなみつるさん、藤井旭さんなど著名人がたくさんいましたね。

 日食を観測するときは日食グラスは必須です。
 まずこれはおさえておきましょう。

*****

 日食グラスがないときは、間接観測がお勧めです。
 ピンホールを使う方法が有名です。
http://www.astroarts.co.jp/special/20120521solar_eclipse/observation-j.shtml#pinhole

 テレホンカードや鉄道・バスカードの穴を利用して観測できます。

*****

 あと、手鏡を使う方法があります。
http://hoshinakama.jp/2nd/summary/eclipse01.pdf

●手鏡で太陽の形を作ってみよう
 手鏡で太陽の光を反射して15m 以上離れた建物の壁に写し出してみま
しょう。太陽の形が浮かび上がります。鏡の位置を決めて、壁に映った太
陽の形を紙に投影してスケッチすると、良い記録になります。

 だそうです。

*****

 通勤途中に手鏡で隣のビルに日食を写したら、けっこう人目を引くかも。
 一躍ヒーロー?

2012年3月26日 (月)

人間ってすごいな

【凄すぎワロタw】 奄美の漁船沈没 サメ2匹に襲われた機関長が2匹とも両腕で絞め殺していた事が判明
TBNさん経由)

 漁師さん、半端ないです・・・

鷹匠は17歳の女子高生…独学で技磨く
TBNさん経由)

 独学で? すごすぎる・・・

*****

 人間って何するかわからんね。
 こういうの好きだわ~

2012年3月25日 (日)

春のNHK第2

 4月から新年度ですね。
 我らがNHK第2およびNHK2chでも新年度に。

 英語は「英語グランドデザイン」というシステムが採用されています。
 国際標準のCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応させたとか。
 面白そう。

 リトルチャロも4月から新番組。
 東北編か~

 テレビでアラビア語は戦場カメラマンの渡部陽一さんですか。
 十数年前、イタリア語の番組でジローラモが出てきたときの衝撃は忘れられません。
 もはや以前の語学番組が想像できませんねえ。

 以上は→http://www.nhk.or.jp/gogaku/gogaku2012_1.pdf

*****

 NHKラジオ第2文化番組→http://www.nhk.or.jp/r2bunka/
 4月からの番組で面白そうなのは、火曜日の歴史再発見「科学の歴史を旅してみよう ~コペルニクスから現代まで」ですね。
 水曜日=芸術その魅力がバッハ、木曜日=文学の世界がエドガー・アラン・ポー、金曜日=詩歌を楽しむが芭蕉。

*****

 おまけ。

「秘密結社 鷹の爪」NHKで新シリーズ放送決定!WEBで別シリーズも!総統「とても~とても~~うれしーです」

 ふ、ふりーだむな・・・

2012年3月24日 (土)

”立場が人を作る”と”状況が人を造る”と成長と洗脳

きみがよ丸 - 在日一世や二世は自分たちのルーツを知っています。
理性全壊の雑記帳さん経由)

 扶桑の歴史は間違っているとKRが言うのですが、少なくとも扶桑の歴史は世界史と接続可能です。
 KRは世界史と接続できていますか?
 海外留学した若きKR達は外国の世界史に出会ったとき大丈夫ですか?

 暗黒魔法は最後術者に跳ね返るのは常識と思っていましたが。

*****

 さて、本題。

 内田先生の「教育の奇跡」のログを見て、
http://blog.tatsuru.com/2012/03/15_0854.php

 ”立場が人を作る”という言葉を思い出しました。
 人口に膾炙したこの用語は、あるときには人を鼓舞したり、またあるときには悪用ともいえる使われ方をしたり。
 その正当性は謎のままです。

 教員になる人は自ら教員であろうとし、目の前の生徒から教員であることを無意識のうちに求められる。
 この絶妙のバランスが人を作るのでしょう。

*****

 会社でいうと社長とか部長とか課長とか、軍隊でいうと司令官とか指揮官とかそういう地位的なのはなんとなくわかる気がします。
 無論全然違う事例だって枚挙に暇がないですがね。
 政治は・・・考えるだけ無駄かな・・・

 で、ふと思ったのです。
 ”立場が人を作る”がいい意味でのみ使われるものか?
 そうでない場合もあるのではないか。

 つまり外部条件が人を変容させるのならば。
 例えば進歩派の人とか保守派の人とか。
 全部には適用しないで。
 何かの拍子に左翼の役割を与えられるから左翼になり、右翼はその逆になるのか。
 ちょっと面白そうです。

*****

 さらに、かように人は環境に支配されるのであれば。
 いわゆる洗脳はわかりやすいかもしれない。
 外部環境で包囲し、自覚を促す。
 教員への変身が善意の方向付けとすれば、こちらはさしずめ悪意の方向付けといえる。
 人間の可能性は360度全天に開かれている。
 だから、良い方もあれば悪い方もある。

 アナキン・スカイウォーカーは姫を助けんがため、ダース・ベーダーとなるのです。

*****

 人類の可能性は白いキャンバスの様だ。

2012年3月23日 (金)

内田樹といい目をする為に怠ける人間と檻の中の猿

中国のVOCALOIDキタ━━━(゚∀゚)━━━!! 5人いるとか戦隊モノかwwwwwww
移譲記章さん経由)

 中華ボカロ。
 なかなかかわいいですね。
http://vocaloidproject.com/character.html

 やっぱり5人組ってのは陰陽五行なんでしょうかね。
 中央の黄、白虎、青竜、朱雀、玄武。

*****

 さて、連荘で内田先生です。
 すみません。

*****

『赤毛同盟』と愚鈍の生成について(内田樹の研究室)

 このコラムは良いヒントを与えてくれます。
 
 いい目をする為に怠ける人間がいますが・・・

 日本昔話とか知らないのでしょうかね。
 意地悪爺さんに代表されるキャラクターがどんな結末となるかを知らない人はいないでしょう。
 物語の世界だから自分には関係ない?
 それこそ誰が大丈夫なことを保障してくれるのですか?

 楽をするということは他人様が作ったシステムに乗っかるということです。
 利用しているつもりで、最後は支配される。
 システムの作者があなたを奴隷にしたくてやったのではないですよ。
 あなたの方から奴隷になりに行ったのです。

 別にシステムを使うなと言っているわけではありません。
 あなたの「システムをうまく利用したつもりになって、少ない入力でより良い結果を得る努力」が、何故か奴隷への道になっているということだけなのです。

*****

「あんたは火を使う。そりゃワシらもちょびっとは使うがの」
「多過ぎる火は何も産みやせん。火は森を一日で灰にする。水と風は百年かけて森を育てるんじゃ」
「ワシらは水と風の方がええ」

~風の谷のナウシカより

*****

 他人が全てを決めてくれる人生って一見楽に見えますね。
 でもね。
 檻の中の猿たちが飼育係の人間を指差して、
 「見ろよ。あいつら働いてるぜ。ご苦労なこった」
 と笑い合っている場面を想像してみたらどうかな。

*****

 でもまあ、昔話にあるくらいなのだから、意地悪爺さんがいれば当然正直爺さんがいるわけで。
 じゃあ昔はいい目をするために怠けるやつがいなかったかというと、やっぱりいたわけで。
 そんなことを考えるとなんとかなるんじゃないかと思えるのです。
 扶桑には生産性が低い、一見馬鹿馬鹿しいのが好きな人もけっこういるんです。

 檻の中の猿になろうよ、と猿たちが誘います。
 だが、断る。

2012年3月22日 (木)

内田樹と橋下徹と教員と何かの敗北

「鳥取砂丘の糸電話」販売好調 新たな名物に?(日本海新聞)
 ソフトバンクのCMで「鳥取を馬鹿にしている」と大絶賛だった糸電話。
 その鳥取砂丘では職員が手作りの糸電話(100円)を販売しているとか。
 洒落が利いていて良いですなあ。

*****

 さて本題。

 去年大阪市長選挙がありました。
 内田先生は平松陣営=反橋下陣営に参加しました。
 もちろん教育の危機を考慮してのことです。
 平松陣営でも「政治家は教育に口を出すな」と述べて、平松市長に苦い思いをさせてますから相当なものです。
 ただし、教育に関しては平松陣営も教職員も多分橋下陣営も熱意を注ぐ軸線がずれていたのではないかと思っています。
 何故か。
 平松陣営も教職員も、最後は共産党までが参加して、教育への政治介入反対を主張していたのですが、まず第一に既に教育への政治介入を行動化してしまったのは誰かという視点が欠落していたと思われます。
 橋下陣営も教育への上記勢力の政治介入の奪回を目指していたと思われますが、果たしてそれは上級行政庁に利用されていなかったのかというところに疑問が残ります。
 誰がどう選挙戦を制しても別の誰かの台本の存在を考えざるを得ないところに、問題の根深さがあるような気がしますが。

 教職員ら平松陣営は橋下陣営に代表される勢力の攻撃に共産党まで引き入れて反撃を試みましたが見事に撃破されました(負けたのは教員だけのせいじゃないんですけどね)。
 本来なら敗因について反省しないといけません。
 何故ならば敗因の一端は自らの在りようを自らで浄化できなかった、そのことに尽きるからです。
 教職員の能力が低いとかそんなことは実は問題ではなかった。
 教員の中に程度を超えて政治活動する人間が増えすぎた。
 教員が政治活動をすること自体は当然問題ないんです。
 それが、教育の根幹を自らで破綻させていたからこうなった。
 すなわち、生徒に政治や思想を強制あるいは準強制することをしてしまった。
 しかも組織的に。
 なんのことはない、橋下陣営を非難している自分たちがやっちゃってたんです。
 そうなんです。
 橋下陣営はもとより平松陣営も教育への介入を志していたのです。
 だから内田先生の教育への政治不介入の希望に平松市長はもとより答えることができなかった。
 最初から内田先生の夢は破られていたのです。
 多分内田先生は知っていたとは思いますが(以下失礼な物言いになるので内田先生云々は省略します。ここだけ書きます)。

 もう一つ言えば、橋下陣営の希望も平松陣営の希望も多分満たされないでしょう。
 以下がいい事例でしょう。
 熱心な先生には進歩派が多いのですが、その生徒は逆に保守派になっています。
 何のことは無い、左翼教師に教えられて反動右翼が生産されているのです。
 前のターンでは右翼教師に教えられて反動左翼が生まれました。
 これを不毛と見るか、祝福と見るか。

*****

 いつも内田先生を讃歌していると思われるとあれなので、今日は逆です。
 今日取り上げるのは3/19のもの。

教育の危機と再生(内田樹の研究室)

(中略)でも、学校教育を現に活発に牽引している人たちが求めているのは、フリーハンドと自由な時間だけなんです。彼らにそれを提供すれば、彼らがもたらすオーバーアチーブは、仕事をしない「下の方の5%」のもたらす損害とは比較にもならない。それを超えて余りある。

 内田先生の言いたいことには同意しますし、オーバーアチーブは期待できますが、現在の問題は下の方の5%で済むか?その損害は許容範囲内か、ということです。
 おそらく一定数が許容範囲外であると判定し、橋下陣営に投じたと思われます。

でも、今の教育現場でのマネジメントの議論の中で、どうやって現場のパフォーマンスを高めるかという話は誰もしない。しているのは、働きの悪いやつは誰か、業務命令をきかない教師は誰か、それにはどういう罰を与えればいいのか、それしか議論していない。

 これはきっと平松さんが勝っても橋下さんが勝っても変わらなかったでしょう。
 何故ならばどちらの派閥がイニシアチブを取るかという意味でしかないから。
 ただ、この他罰の流れは副作用が大きいので本当は嫌いです。

(中略)国際社会において国民国家の果たすべき役割があるとすれば、それは新たな世界標準の創出以外にないでしょう。未来の国際社会のあるべき姿について明確なビジョンを示す。スケールが大きくて、風通しがよく、手触りのやさしい堂々たるビジョンを提示していく。「世界はかくあるべきである。人間社会はかくあるべきである。その大ぶりなロードマップの中で、日本はこれこれこういう役割を演じようと思っている。みなさんはこの日本の提案をどう思うか」というふうに世界に向かって堂々と提言するのが主権国家としての気概というものでしょう。

 かっこいいけど、それは日本ではない。
 それを格好良いと思うのは世界を己の好むやり方で制覇しようという野心かもしれず、他者支配の欲望をもたらすなど副作用の方が大きい。
 和を以って貴しとなす、は伊達じゃないと思います。

(中略)彼らがするのは「日本は世界標準にこれだけ遅れている。たいへんだ。バスに乗り遅れてはいけない。他国の成功事例をすぐ取り入れて、それを模倣しよう。」そういう話だけです。
自分たちが他国から模倣されるような新しい成功の事例を創造するという発想がない。全然、ないんです。

 そのまま読むとなんだか情けないですけど、日本は建国以来それがモチベーションの国だったということでしょう。
 日本は確かに模倣の国ではありますが、魔改造の国でもあります

(中略)社会がどう変化しても、戦争が起きようと、天変地異が起きようと、自分を律する規範をもっていて行動する人間と、何かあると、たちまちうろたえてきょろきょろ辺りを見回し、大勢について付和雷同する人間をそれを指標にして識別していた。そして、自己規範をもつ人間は信じてよいが、規範のない人間は信じてはいけない、そう父は考えていたのだと思います。

 今回の震災で一定数の日本人が肌で感じたことではないかと。
 日本人の感覚がある程度正しく、あるいは世界に影響を及ぼす可能性も示唆されたのではないかと。

(中略)日本人が「デインジャー対応」を忘れたのは、皮肉なことに平和と繁栄になじみすぎてしまったからです。

 今や夢は破られました。
 この震災と不況でかなりの人が強くなったのではないかと思います。

今、日本を覆っている政治の低調、経済の低調、学術の低調、すべての分野におけるイノベーションの欠如の根本にあるのは、自分たちが今暮らしているこの狭苦しい世界に「外側」があることを忘れているということです。

 内田先生のこの論述がよくわからないのです。
 21世紀の日本企業は世界と戦っています。
 また外側がばら色の世界でないことは誰でも知っています。
 外側には外側の日本とは別種の狭苦しい事情があります。
 こちらが意味を取り違えているのかもしれません。

(中略)「こんなシステムはダメだ。日本は一回クラッシュしちゃえばいいんだよ」というようなことを言い放つ人がメディアで大きな顔をしています。
言っている本人は「システムがクラッシュする」というのがどういうことか想像して言っているのでしょうか。公共的な支えを失ったときに、自分がそれを生き延びられる、それから利益を得ることができると本気で思っているのでしょうか。

 茶々を入れてすみませんが、うちの父が同じ事をよく言っていました。
 しかし評論家と違うのは、父は本気でどうにでもするだろうという確信です。
 百姓というものは内田先生が思っている以上にしぶといと思います。

(中略)国民経済が崩壊するというのがどういうことか、まだ日本人は真剣に想像していないと思います。でも、それはもう間近に迫っています。

 そうですね。都会の人は暢気ですね。
 田舎は数十年前から崩壊中です。限界集落です。
 都会向けだから仕方が無いのでしょうが。

(中略)それは日本人はイノベーションに関心がないということです。だから、イノベーションをどう支援してよいかわからない。

 これは賛否両方あるかもしれません。
 あえて言うなら、日本にはイノベーションはないが魔改造ならあるぞ、と。

日本の教育行政の基本は「世界標準に追いつくこと」です。それだけです。だから、「すでに達成された成功事例をもっと安いコストで再現する」ことにしか関心がない。先行する成功事例の模倣にしか研究予算がつかない。

 ここは賛成する人が多いでしょう。
 大学教員だった内田先生の苦労が偲ばれる箇所です。

(中略)でも、今の日本のイノベーション支援というのは、「成功することが確実な企て」にしか予算をつけない。99人に配分する無駄を惜しんでしるのです。

 今や研究開発にする予算は削られ続けています。
 お金が無いのが一番きつい。

(中略)自力でチャンスを切り開き、教育機会を自分で創り出した彼らが輝いていて、われわれが現に教育している子どもたちの方がどんよりしている。それは教育が機能していないどころか、成長の妨げになっているということです。そのことをわれわれ教育者はつよく反省しなければいけないと思います。日本の学校教育はそういうきらきらと輝くような若者を輩出することには成功していない。
それは教育に市場原理、競争原理を持ち込んだからです。教師たちも親たちも、子どもたちを競争に押しやろうとする。「あなたは頭がいいんだから、もっと勉強しなさい。もっと良い学校へ行きなさい。もっと高い年収を約束する資格を取りなさい」というふうに子どもたちが持っている知的な資質を、受験という「ゲーム」で高得点を取るためだけに限定的に使わせようとする。そういう強制に反発する健全な子どもは「じゃ、やらないよ」と学校からは脱落してしまう。

 もしかしたらここが一番肝心なところかもしれません。
 全体として内田先生はこう感じるのかもしれませんが、内田先生がけなすこの学校制度のもとで、その障害を易々と乗り越えてしまう高校生は多数います。
 学校から脱落する人の他に障害を屁とも思わない勇者が大勢いると思うのですが。
 高校生を舐めてはいけないと思います。

教育崩壊の最大の原因は、子どもたちを競争的環境に投じて、数値的に格付けして、点数順に社会的資源を傾斜配分するというシステムにしがみついていることです。点数の高いものには報酬を与え、低いものには罰を与えるというこの査定システムの本質的な貧しさと卑しさが子どもたちを学びから遠ざけている。学校そのものが子どもたちの潜在能力の開花を阻害し、健全な子どもたちをそこから脱落させている。そして、日本の学校をうまく逃れた若者たちだけが輝いている。これは日本の学校教育にとって恥とすべき事態だと思います。

 感想としては是であり否でありましょう。
 日本の学校でも開花している連中は山程います。
 もう一度言いますが、日本の高校生を舐めてはいけません。

(中略)だから、僕たちはそういう教育環境を確保するために全力を尽くさなければいけない。それを心ない人たちは「教員たちが楽をしたいからだ」というふうにあしざまに罵りますが、それはあまりに短見というものです。自己利益のことだけ考えている教師なんかまずいません。みんな、子どもたちを伸ばしたい、成長させたいと願っている。でも、そのために必要な教育環境が破壊され続けている。学校教育に政治イデオロギーが介入し、メディアが介入し、ビジネスが介入してきて、子どもたちを選別と収奪の対象としようとしている。そういう外部からの介入に対して、教える側の人間は、全力で学校と子どもたちを守らなければいけない。

 おそらく自分の感覚では昭和50年代ごろから、政治介入、メディア介入、ビジネス介入、子供の収奪がなされ続けていると思います。
 既に30年一世代です。今更なのです。
 この30年間、教員の中で自助努力が実を結ばなかった、その結果が次のベクトルが異なる方向からの介入だと思っています。
 もう一度言います。今更なのです。

*****

 日本のみならず世界中で教育の危機的状況にあることは間違いないと思います。
 しかし、人類、なかんずく子供はそんなことではへこたれないのです。
 そうでなければ今までの人類史は存在しないのですから。

2012年3月20日 (火)

内田樹とジャック・ラカンと教えるということ

 内田先生の寄稿文からということです。

教育の奇跡(内田樹の研究室)

>「教育はビジネスの言葉づかいでは語れない」という原理的なことを確認するために書いた。

 という事でジャック・ラカンを引用します。

「教える」という営みの本質についてもっとも洞察に富んだ言葉を残したのは、フランスの精神分析家ジャック・ラカンである。ラカンは(やがてフランス中の知識人がエコール・ノルマルの講堂を埋め尽くすことになる)その伝説的なセミナールの最初の時間にこう述べた。

「教えるというのは非常に問題の多いことで、私は今教卓のこちら側に立っていますが、この場所に連れてこられると、すくなくとも見掛け上は、誰でも一応それなりの役割は果たせます。(・・・) 無知ゆえに不適格である教授はいたためしがありません。人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っているのです。誰かが教える者としての立場に立つ限り、その人が役に立たないということは決してありません。」(ジャック・ラカン、「教えるものへの問い」、『フロイト理論と精神分析技法における自我(下)』、小出浩之訳、岩波書店、1998年、56頁)


人間は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っている。 これは「教える」ということについて語られたうちで、もっとも挑発的で、もっとも生産的な命題の一つだと私は思う。教えることを職業にしているすべての人間はこの命題にまっすぐに取り組んで、自分なりの解釈を下す義務があると私は思う。

 次のセンテンスも秀逸。

「教卓のこちら側」にいる人間は、「教卓のこちら側にいる」という事実だけによって、すでに「教師」としての条件を満たしている。
教師は別にとりわけ有用な、実利的な知識や情報や技能を持っており、それを生徒や弟子に伝えることができるから教師であるわけではない。
これが教えることの逆説である。
教師は「この人は私たちが何を学ぶべきかを知っている」という確信を持っている人々の前に立つ限り、すでに十分に教師として機能する。彼に就いて学ぶ人たちは「彼が教えた以上のこと、彼が教えなかったこと」を彼から学ぶ

 ただし、内田先生も若いときは人間というものに対して錯誤があった。それをこう述懐する。

残念ながら、その後、私たちは大学に進学した後に「教師はただ教卓の向こう側にいるだけで、すこしも人間的に卓越しているわけではない」という事実を意地悪く暴露して、教育制度に回復不能の深い傷を与えてしまった。私たちが指摘したのは「ほんとうのこと」だったのだが、「言うべきではなかったこと」だった。それに気づくほどに私たちは大人ではなかった。

 自分が教える立場になってからの述懐。

実際に自分が教卓のこちら側に立つことになって、私は「教育制度」を支えている「氷山の水面下の部分」には大量の人類学的な叡智が埋蔵されていることを知った。
私が知って驚倒したのは、「教師は自分が知らないことを教えることができ、自分ができないことをさせることができる」という「出力過剰」のメカニズムが教育制度の根幹にあるということである。 それが教育制度の本質的豊穣性を担保している。
教師であるためには一つだけ条件がある。一つだけで十分だと私は思う。
それは教育制度のこの豊穣性を信じているということである。
自分は自分がよく知らないこと教える。なぜか、教えることができる。生徒たちは教師が教えていないことを学ぶ。なぜか、学ぶことができる。この不条理のうちに教育の卓越性は存する。それを知って「感動する」というのが教師の唯一の条件だと私は思う。
長い時間をかけて、この巧妙な制度を作り上げた先人たちの知恵に敬意を払うこと、それだけが教師の条件だと私は思う。
もし、生徒たちが学んだことは、どれも教師がすでに知っていたことの一部を移転したにすぎないと思っている教師がいたとしたら、私は「そのような人間は教卓に立つべきではない」と思うし、当人にはっきりそう告げるだろう。 その人には「教育制度に対する敬意がかけている」からである。
教育制度に敬意を持てないものは教師になるべきではない。
教育の奇跡とは、「教わるもの」が「教えるもの」を知識において技芸において凌駕することが日常的に起きるという事実のうちにある。「出力が入力を超える」という事実のうちにある。

 教育はy=f(x)ではちょっと語ることはできないというところに同意します。

 蛇足を覚悟で付け加えるならば、内田先生が比較対象としているビジネスも必ずしもy=f(x)ではないというところがあると思いますが。

*****

 こうやって文章で語られると、あらためて人類って不思議な存在だなと思います。

2012年3月19日 (月)

先週から春休みになって子供が増えて電車が大変

 表題には意味はありません。
 春休みですねえ、通勤客と行楽客が交じり合う、まさに戦場。

 では困ったチャンの話題。

フジ「大きなテロップも出さないこんな昭和臭い番組がなぜそんなに視聴率取れるの(笑)」 地方局「」ガハろぐNewsさん)

先日、フジテレビの編成部の方に「山・海・漬」を見ていただく機会がありました。
その方の感想も「どうしてこれがそんな数字をとれるの」と驚いておりました。

「レギュラー番組は、数字をとるために、番組の本編のサイドに内容説明のスーパーを出しっぱなしにしていたり、出演者のコメントをそのまま大きいテロップにして出したりして、工夫をするものなのに」というのがフジテレビの方の意見でした。
「まるで昭和時代のテレビを見ているようだ」というお話をいただきました。

○土樋委員
最初見たときの印象は、お茶漬けさらさらというか、どんと胃がもたれるような感じはなくて、非常に爽やかな番組だなと思いました。
フジテレビの方が「何でこれが視聴率をとれるの」と言ったそうですが、「これで視聴率がとれるんですよ」と逆にこちらから訴えるものがあると思います。
フジテレビにこのような作りも考えてみたらどうか、と言っても良いような気がします。

http://www.menkoi-tv.co.jp/banshin/pdf/173.pdf

 地方局の人とキー局の人、どちらの感覚がずれているのでしょうねえ。
 なんだか言うまでもない気がするのですが・・・

 次もやっぱりお仕事系のニュース。

「頑張らなければいけない」空気に、人が組織で取り囲まれる怖さ-渡辺美樹氏、木村剛氏を観察した私の経験からTBNさん経由)

 あ~これはわかる気がする。
 善意の道は地獄に通ずる、ってカエサルも言ってましたよね。

 次もなるほどと見るか当たり前じゃんと見るか。

理解の遅い子はダイヤの原石かもしれない移譲記章さん経由)

 それぞれがどんな人に会ったことがあるかによって意見のレンジが拡散する話題ではあるのですが。
 何を今更な人から、嘘こけな人まで。
 これもいいんじゃないですかね?

*****

 正義のみが答えではない、それが人類の難しいところ。

2012年3月18日 (日)

「ストライクウィッチーズ 劇場版」

 「ストライクウイッチーズ 劇場版」を見てきました。

 少女が大空で戦うアニメで、スポ根ものというかなんと言うか、好きです。
 誰かと一緒に見に行くにはちょっと恥ずかしいかもしれないのですが・・・
 角川が出してるんだから問題ない!

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 第1期と第2期の計24話を見ておくと、楽しさが倍増します。

 ある意味で他人には紹介しにくいけど(また言う)。

 良い作品ですね~。

神通川とカドミウム汚染とイタイイタイ病とスーパーカミオカンデと復活

◆<イタイイタイ病>カドミウム土壌復元完了 開始から33年
http://news.nicovideo.jp/watch/nw216920

 富山市の神通川流域でイタイイタイ病を引き起こしたカドミウムに汚染された土壌の復元事業が、33年をかけて今年度で終了し、完工式が17日、同市婦中 町砂子田で開かれた。石井隆一・富山県知事、患者や遺族などで作るイ病対策協議会の高木勲寛会長、原因企業の三井金属鉱業の吉田亮総務部長らが出席した。 式典で石井知事は「昨年の東京電力福島第1原発事故で農地の放射能汚染が問題になり、改めて安全で安心な環境の大切さを実感した」と述べ、再発防止を誓っ た。

 イ病は68年、国から公害病第1号に認定された。神通川上流の旧三井金属鉱業神岡鉱業所(現・神岡鉱業)から流出したカドミウムが、川や農業用水を通じて流域を汚染。住民は全身の骨がもろくなり、激しい痛みに襲われた。

 土を入れ替える復元工事は、富山県が79年度、汚染田に指定した約1500ヘクタールを対象に始め、転用されなかった約863ヘクタールが農地として復元した。総事業費は407億円に上り、国内最大規模の土壌復元事業とされる。【岩嶋悟】

 社会の教科書にも載っている、国から公害病第1号に認定されたイタイイタイ病。
 33年407億円もかかったとするか、33年で済んだとするか。

 とにかく復活したんだなあ。
 人類はすごいね。

*****

 このイタイイタイ病の原因となった神岡鉱山が、その後カミオカンデ、スーパーカミオカンデを引っさげて人類社会の前に復帰する。

 転んでもただでは起きない人類、胸熱だわ。

2012年3月17日 (土)

自衛隊と萌えと平和

◆自衛隊が”萌え”に侵略されている件について。
http://netosoku.net/blog/others/jieitai_moe/
TBNさんより)

>>157
探したらこんあのが。
自衛隊・・

06

 あはは(笑)
 でもほとんどの人のイメージはこっちだよね。

◆【政治】 "自衛隊「良い印象」9割超で1969年の調査開始以来、過去最高" 震災支援評価97.7%…内閣府調査
http://netouyonews.net/archives/6816592.html
理性全壊の雑記帳さんより)

*****

 いろんな意味で日本は平和だ(笑)

2012年3月16日 (金)

台湾行政院長「日台関係は花束一つで揺るがない」

◆台湾行政院長「日台関係は花束一つで揺るがない」
http://news.livedoor.com/article/detail/6370379/

【台北=吉村剛史】東日本大震災一周年追悼式典で台湾の代表が指名献花から外されたことを受け、陳冲行政院長は13日の立法院本会議で「事実であれば非常に遺憾だ」と述べた。

 楊進添外交部長は「野田佳彦首相の新聞寄稿などで日本の謝意は伝わっている。義援金は思いやりの結果で感謝を得る目的ではない。(日台)関係は花束一つで揺るがない」と答弁した。

*****

【台湾△】台湾行政院長、「日台関係は花束一つで揺るがない」【指名献花問題】
移譲記章さんより)

601名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:48:21.26ID:3dqHkP330

>>1
かっこよすぎるだろwww

泣いたわ・・・

431名無しさん@12周年sage2012/03/15(木) 21:35:59.29ID:tO8Qm1Y/0

>>1
しびれる

28名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:04:38.70ID:6+aUFezd0

俺の土下座で済むなら、土下座くらいするぞ。

何だこの申し訳ない感じ。

129名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:14:16.50ID:TblNuhg3O

台湾がオトコマエすぎて泣ける
政治が不甲斐ないせいで恥ずかしいよ…顔向けできん

146名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:15:42.71ID:c2X8b8dM0

大人だ
大人の国だ

160名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:16:32.69ID:Ts5TVzXk0

とてつもなく情けない・・・相手に気を遣わせてどうすんだ。

220名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:21:44.10ID:TblNuhg3O

日本がいかに愛と信頼に飢えていたか…
台湾を通して改めて知るその悲しさよ

229名無しさん@12周年2012/03/15(木) 21:22:23.57ID:8zEtUlWF0

あらゆる意味で涙が出てくるな。
感動と、申し訳なさと、なさけ無さと、現政権がバカだらけという屈辱で…

*****

 すがすがしい春風のような振る舞いです。
 見事としか言いようがありません。

2012年3月15日 (木)

週刊ポストと福島のSAと職員と田中宇と行政府

 それは最初このような記事でした。

◆【KIZUNA☆】 福島産のお土産が帰りのSAのゴミ箱捨てられている件 それも大量に 【例のマンガ禁止】
http://blog.livedoor.jp/ronsoku2/archives/53743162.html
移譲記章さんより)

 それなりに反響があったようです。
 ところが、件の近辺のSAの職員が週刊ポストの記事に疑問を抱いて調べてみると。

◆福島産の食べ物がSAで大量に捨てられてるという記事は、デマの疑惑濃厚(ペンドラゴンの記念兵さん)
http://ameblo.jp/jmaffili/entry-11192714880.html
移譲記章さんより)

 なかなか香ばしいものが漂ってまいりました。
 記者の脳内記事ってことでしょうかね?

*****

 目一杯中立的な書き方をすると、どちらが真実かどちらが嘘かあるいは両者か、ということになるんですが。

 田中宇さんも言っていますが、マスコミが行政府のunder controlにある可能性には思いをはせておくのが嗜みでしょう。

◆民主化するタイ、しない日本
http://tanakanews.com/120229japan.htm

 もちろんマスコミが行政府の言うとおりに行動しているというわけではないですよ。
 行政府のスタッフの能力と権限、マスコミのスタッフの能力。それを考えたらいいように誘導されていてもねえ、わかんないじゃないですか。本人たちも。

 どうもdevide and ruleの一端ですかね。

*****

【蛇足】devide and ruleというのは、国民がまとまって行政府を攻撃するのを防ぐために、国民同士(この場合は被災地とその他)で対立させてエネルギーを費消させ、かつ、ばらばらにしておくこと。国民はそんなに暇じゃないから行政府なんて攻撃しないってのにねえ。

*****

 まあ、今回はこんなお話がありましたよ、ということで。

2012年3月14日 (水)

内田樹と一般的教育技術の非存在と祝福

◆不便さと教育
http://blog.tatsuru.com/2012/03/10_1013.php

 内田先生の寄稿文要約です。

>卓越した教育機関が卓越しているのは「卓越した資質を持った若者たちが、そこに惹きつけられて集まってきた」からである。

 この方向の逆(良い学校だったから良い生徒が輩出された)を想起する人も多いのですが、内田先生の言いたいことが実感できる人も多いはず。
 そして次の言葉に集約されます。

>こうすれば必ず学びが起動し、学生たちの知的ブレークスルーが始まる、というような「一般的な」教育技術というものは存在しない。残念ながら。

 しかし、それは人間の本質的な開放性を担保していると述べられます。

>それは言い換えると、あらゆる人間のあらゆる言葉、あらゆるふるまいが、子どもたちにとっては「学びのトリガー」となる可能性があるということである。

 そして内田節です。

やがて知的なブレークスルーを担うようになる破格にイノヴェーティヴな子ども(千人に一人くらいの確率でいる)にとって、目の前に立つ教師のほとんどは(残念ながら)知的にはあまりインスパイアリングではない。けれども、「教師が十分に知的に啓発的ではなかったためについに才能が開花しなかった天才」というようなものを私たちは想像することができない(その程度のことで萎れてしまうものを私たちは「才能」とは呼ばない)。教師は、しばしばその狭隘さや愚鈍によってさえ子どもの学びを起動させることができる。「なぜ教師たちはこれほど愚鈍なのか?」という問いはある種の子どもたちを「学校」や「教育」についてのメタ認知に導く(彼らはいずれ「誰であれ教壇の向こうに立っていてさえいれば教育的に機能する。人は教える立場にある限り、教えることができる」という人類学的知見にたどりつくだろう)。

 さらに内田節。

自分が何を学んだかを決定するのは私自身である。そして、「誰も同じその人から私と同じことを学ばなかった」という事実こそが私たちひとりひとりの代替不能性、唯一無二性、この世界に私が生まれなければならなかった当の理由を形成している。

*****

 内田先生が言うように、頭のいい奴は教育云々じゃないし。
 「反面教師」というのも伊達じゃない。

 基督教の方には単語の使い方に異論があると思いますが、
 人がある時点で急に成長するのは人類の祝福だと思います。

2012年3月13日 (火)

ハイジとドイツとスイスと日下公人と日本アニメ

◆ドイツ人の女の子から聞いた笑い話
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080828/1219913596
(ハックルベリーに会いに行く:http://d.hatena.ne.jp/aureliano/

 40年前・・・ドイツの子供達はハイジが日本アニメだと夢にも思わなかった。
 20年前・・・大人になってハイジが日本アニメと知ってびっくり。
 現在・・・何も教えなくても今のドイツの子供達はハイジが日本アニメと知っていてびっくり。
 ということらしい。

*****

◆[culture] ドイツ人の国民的教養としてのアルプスの少女ハイジ
http://d.hatena.ne.jp/Britty/20080829#p3
(鰤端末鉄野菜 Brittys Wake:http://d.hatena.ne.jp/Britty/

>スイスよいとこドイツすかなとこ

 ヨハンナ・スピリの原作を読んでもそんな感じですわ。
 田舎においでよ都会はしんどいよ、ってのが主題に思えた。

*****

◆ドイツ人は「アルプスの少女ハイジ」で二度驚く
http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20080829#p2
(北沢かえるの働けば自由になる日記:http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/

 フランスとか米国とかの話の後で、米国人のアニメのプロデューサーの話;

その結果、その米国人が言うわけだ。

「善と悪はいつ何時逆転するかわからないし、はっきりわけられないとか。戦いは戦いを呼ぶだけで虚しいとか。平和がなによりも尊いとか。そういう思想がアニメのおかげで刷り込まれましたからw」

だとさ。

平和思想の輸出は、まずは、アニメからかw。

 これは以前日下公人さんが言ってたよね。
→(参考:第23回「ポケモンの哲学」で世界を説得せよ!#3:http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/p/23/index2.html

*****

 日本のアニメは世界の希望だと思います。

2012年3月12日 (月)

『ジエイのお仕事』 ~岡山地方協力本部オリジナル~

 自衛隊というと今回の震災において日本の、というより人類の誇りを見せていただきました。
 本来自衛隊が活躍する場面というのは大変状況が厳しい。
 昭和32年2月防衛大学第1回卒業式にて当時首相の吉田茂の言葉;

「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい」

http://plaza.rakuten.co.jp/greatest29/diary/201103150000/(愛すべき道具達・・・。:The loved toolsさんから引用)

 55年前の言葉ですが、色褪せません。

****

 堅苦しいお話はここまでとします。

 さて、公務員の中でも警察などと並んで超が付くほどのお堅いイメージのある自衛隊ですが、ある面では警察を凌ぐやわらかさを見せたりします。
 ゴジラとかガメラとか・・・平成ガメラの自衛隊のクレジットもすごいなあ・・・

 さらに最近は民間に協力するだけでなく自分たちで柔らかさ=萌えを追求しだしました。
 最近話題になったのは徳島のやつ。
→徳島地本オリジナルポスター 平成23年度ポスター(http://www.mod.go.jp/pco/tokushima/posutaa.html)

 ・・・もしもし?

 さらに、大都会岡山が進化する!

◆岡山自衛隊の同人ノリ全開公式Webコミック「ジエイのお仕事」の続編が来てるよー
http://www.mod.go.jp/pco/okayama/comic/c_top.html
(移譲記章さん:http://abnormal.sakura.ne.jp/

 ・・・もしもし?

 でえれえおもしれえがな!

*****

 このWebコミックのノリ、大好きです。

2012年3月11日 (日)

2011年3月11日から1年~あるログの転載

 2011年3月13日にmixiにて転載されていたログ。
 既にリンク先がなくなっているのだが、ここに転載する。

 これをもって3月11日に対する想いとする。

*****
<日本最悪の日 国際社会に衝撃(mixiメンバーさんが転載してくれたログ)>

CNNでもBCCでも絶賛されている。「有史以来最悪の地震が、世界で一番準備され訓練された国を襲った。犠牲は出たが他の国ではこんな正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力に優れている。」

「ニュージーランドが被災した際、ニュージーランドの救助隊の側には常に日本人の救助隊がいた。だから今度は私たちが日本を助ける番だ。」とラジオで流れてきた。…まだ諦めるのは早いよ!もう少しだから頑張って!

韓国人の友達からさっききたメール。(日本語訳後) 「世界唯一の核被爆国。大戦にも負けた。毎年台風がくる。地震だってくる。津波もくる……小さい島国だけど、それでも立ち上がってきたのが日本なんじゃないの。頑張れ超頑張れ。」

CNNの専門家の言葉「日本の国民はミラクルだ。被害は確定しないが、他国だったら数倍の被害になっていただろう。ハイチの500倍以上の威力の 地震で津波到達まで5分しか時間ない中で、信じられない対応だ。この国民には常に準備がある。この国は常に事態に準備ができるのだ」

チリ人からメッセージが来た。「僕らも1年前に同じように大きな地震を受けました。その時からこれまでを強く支えてくれたのは日本人でした。チリは日本に感謝しています。無事を祈っています。」
米国、韓国、中国、ロシア、欧州連合(EU)など38の国・地域から支援の申し出。国連の潘基文事務総長は「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する」と(時事)

日本の強さがこんな時に始めて分かった気がする。国の規模でも軍事力でもない、日本人の深いところにある思いやりの心。世界がそれに応えようとしてくれてる。インドの学生がろうそくを手に祈ってくれてる。

ハリケーンカトリーナの時は、普段1$の水が10$で売られ、それを経済学者は"It's market price."と擁護したのです。今回サントリーが自販機無料開放してくれたことを、忘れてはいけません。

オバマさんは「必要なあらゆる支援を行うと申し出た」と、ゲーツ国防長官は「日本は洗練された国家だが、あまりにも大きな災害であり、要請があることは何でもやるつもりだ」と言ってくれてるそう。

日本に住む外国人の友人から→「スーパーに買い出しに言ったら床にばら撒かれた商品を黙々と拾う人々が。みな横入りをせずに黙って列を作り、順番 に並んでお金を払って買い物をしてる。略奪は起きていない。超満員電車では高齢の方が妊婦さんに席を譲っているのをみた。日本はすごい」と

中国人の父が、地震発生後は食い入るように被災地の映像を見つめ、叫び、痛ましげに、ずっと、ずっと、悲痛としか言い様がない顔をしていました。誰よりも、日本の血の濃い私や母よりも。彼等の多くは四川の恩も、人としての道理も忘れていません。

自分は今バンクーバーに住んでいるのだが、少し離れたこの地でも日本に向けての募金がスタートした。UBC(近所の大学)生を中心に、本日付ス タートで参加者は400名に上る。これからもっと増えて、日本にいる人たちを少しでも助けられたらと思う。みんな一緒に頑張ろう!!!!

2012年3月10日 (土)

ガメラと有川浩と自衛隊と少女の祈り

 平成ガメラ(『ガメラ 大怪獣空中決戦』、『ガメラ2 レギオン襲来』)のDVDを衝動買いして見ました。
 3作目の『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』は映画館で見たので。

 う~ん、すごい。
 自衛隊かっこいいけど敵が強すぎ、ガメラが最後でやっと敵を倒せるくらいだ。
 人類勝てるのか?
 重要な動きを握る登場人物もいちいちかっこいい。
 脚本が伊藤和典さんというところが良くわかります。

 そして子供と少女の祈りは最大の魔法だ。

 有川浩の自衛隊三部作の基層音だよね~

◆京都対談──京都SFフェスティバル本会第一部 長谷敏司×有川浩 対談
http://lanopa.sakura.ne.jp/kyoto_sf/

 有川さんは大変なガメラマニアだそうで・・・

*****

 特撮の本気度がわかる作品です。

 もっとガメラは世の中の人に評価されてもいいと思う。

2012年3月 9日 (金)

発酵仮面ともやしもんとカイチュウ博士とうん勢

 2012年1月から3ヶ月の予定で、NHKラジオ第2で日曜日に東京農業大学名誉教授・小泉武夫先生の番組が放送されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/小泉武夫

 専門は醸造学、発酵学、食文化論ということで、付いたあだ名が発酵仮面。
 番組はとっても面白いです。
 小泉先生の話を聞いていると「もやしもん」の樹慶蔵じゃないかと思ったんだけど作者は否定しているみたい。
 でもほとんどの人が樹慶蔵≒小泉先生って思うよね~
 先生は「俺に挨拶がない」と憤慨しているとかいないとか。

*****

 さて、小泉先生にはユニークなお友達がいらっしゃいます。

 ご存知、藤田紘一郎先生、寄生虫の大家です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/藤田紘一郎

 お腹の中にサナダムシを飼っていたことで有名な先生です。
 藤田先生は小泉先生が兄貴と思う人だとか。
 藤田先生もNHK第2で番組を放送してましたね。

 小泉先生の番組でも藤田先生の番組でもうんちの話題大爆発です。

*****

 自由だわ、このおじいさん達。

2012年3月 8日 (木)

有川浩と鉄腕DASHとニコニコ動画

 先日とある新聞の土曜日の夕刊で有川浩のコラムがあり、有川さんが鉄腕DASHが好きなこと、震災後のDASH村へのTOKIOやスタッフの姿勢に感心していることなどが語られていた。
 鉄腕DASHは有川さんが好きそうだとは思ったけど、当たってましたね。

*****

 DASH村やDASH海岸とかも有名なんだけど、鉄腕DASHはTOKIOの挑戦コーナーが深夜枠からの伝統だと思う。
 まじめとおふざけの融合。
 これって何かに似てると思ったら、ニコニコ動画じゃないか?
 日テレの放送枠と予算を使った、TOKIOとスタッフの巨大なやりたいこと遊び。
 本当にまじめに遊んでます。

 日本全国またにかけ、つなげた人の輪は超巨大。
 DASH村なんか10年以上のドキュメント。
 ソーラーカーやご当地コーナーで全国制覇。
 TOKIOとそのスタッフは今、名前の信頼性はNHKに匹敵するだろう。

*****

 有川浩もTOKIOもすごいと思う。

 いい仕事してますね~(中島誠之助)

2012年3月 7日 (水)

【漫画規制】 官能漫画の巨匠、山本直樹氏 「自分の描いた漫画を子供に見せられるのか? 見せるわけないだろ、バカ!」

◆【漫画規制】 官能漫画の巨匠、山本直樹氏 「自分の描いた漫画を子供に見せられるのか? 見せるわけないだろ、バカ!」
http://www.news-postseven.com/archives/20120306_92440.html

 移譲記章さんのところなどで紹介されていました。

 山本直樹先生のコメント最後の部分;

当時はエロ同人誌がたくさんあって、今では出版できないような過激な作品があった。
「漫画ってこんなとこまで描いてもいいんだ!」ってある種の感動がありましたよ。

ただ、この種の漫画が嫌いな人たちって常にいて、僕らが油断すると規制の声が大きくなってしまう。
だけど、下品なもの、猥褻なものなんてなくなりませんよ。猥褻なものがあるから僕らは生まれてくるわけです。

規制派が自分が見たくないという気持ちをそのまま法律にしようとしても、猥褻なものを求める気持ちに蓋はできない。
アダルトコミックに年齢制限をかけたり、販売場所を一般図書と分けるようなゾーニング(区分)をすればいいし、実際、現在もやっているわけです。

昔、「自分の描いた漫画を子供に見せられるのか?」って聞かれて「見せるわけないだろ、バカ!」って答えたことがあるけど、なくすのではなく隠すのが大人の役割でしょ。もちろん子供は見つけちゃうんだけどね(笑)。

*****

 青年誌(スピリッツだったかな?)で見て、すごい上手な絵とストーリーだなと思ったことがあります。

 このコメントの中にいっぱいいろいろな要素が詰まっていて楽しいです。

 例えば・・・

なくすのではなく隠すのが大人の役割でしょ。

 至言ですな。

≫もちろん子供は見つけちゃうんだけどね(笑)。

 よくお分かりで。

*****

 あらためて、山本直樹すごいや!

2012年3月 6日 (火)

「赤髪の白雪姫(7)」(あきづき空太)

 LaLaなんてまずは読んでないんですが、そこら辺に転がっていた単行本を読んだのが運のつき。はまってしまいました。
 話のテンポや展開が面白いというか登場人物がかっこいいというか、大変です。
 6巻がいいところで終わっているものだから、7巻の発売を心待ちにしていたものです。
 王子と少女の恋物語ではあるのですが、さわやか系というか登場人物みんな魅力的というか。(まあ、第1話を見るとあんまり恋愛度は高くなさそうなんですがね)

 7巻も面白かったです。いろんな「えっ?そんな設定?」もたくさんあって・・・
 少年マンガの文法使ってる?、と錯覚するようなところもあるので、少女マンガが不得手な人でも読めるんじゃないかと思います。

 かなりおすすめですね。

赤髪の白雪姫 7 (花とゆめCOMICS)

2012年3月 4日 (日)

NHKと初音ミクと産総研の後藤さん

◆思いが伝わる声を作れ ~初音ミク 歌声の秘密~
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3166

 2012年2月28日放送のクローズアップ現代のテーマは音声合成技術。
 初音ミクが取り上げられるということで放送前後ネットでは大騒ぎになりました。

◆ヒット連発!!あのボーカルソフトの秘密
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp334.html

 その1年前の2011年2月5日にはサイエンスZeroでも取り上げられていましたね。

 両方にゲスト出演しているのが産業技術総合研究所の後藤真孝さん。
http://staff.aist.go.jp/m.goto/index-j.html
 野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」にも実名で出てたりします。

 後藤さんがクローズアップ現代の番組終了後につぶやいたまとめがこちら
http://togetter.com/li/265204

 後藤さんの想いがあふれているのはここのところかな~

クローズアップ現代キャスターの国谷裕子さんは、初音ミク文化や歌声合成技術に最初からとても好意的で、深い関心と理解を示して下さいました。例えば、もしスタジオの議論で、国谷さんから「歌声合成技術が発展すると人間の歌手がいらなくなるのでは?」と私が聞かれたら、

私は「人間の歌手はいらなくならない。なぜなら、我々人類は歌うことをやめないから。強制されて歌うわけでなく歌いたいから歌うのだ。また聴き手も、この 人(自分の子供、友達、好きな歌手)が歌うから、と思って聴く。そこに『初音ミク』という選択肢が増えるに過ぎない。」と

答えるつもりで準備していたのですが、収録直前の打ち合わせで国谷さんは最初から「私も歌声合成のせいで人間の歌手がいらなくなるなんて全然思わない。人間の歌手も初音ミクも共に素晴らしいから、共存共栄するに決まっている!」と意気投合して、論点になりませんでした。

*****

 歌は歌いたいから歌うんだ。

 歌は聴きたいから聴くんだ。

 至言です。

世界史はそこで終わるわけではない

◆イスラエル軍の攻撃によりパレスチナ人25名負傷
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=25576:2012-02-16-11-34-32&catid=17:2010-09-21-04-36-53&Itemid=116

 最近のニュースということで貼りました。

*****

 ドイツは20世紀ユダヤ人を痛い目に合わせました。
 そして21世紀、イスラエルはパレスチナ人を痛い目に合わせ続けています。

 日本は20世紀中国人を痛い目に合わせました。
 そして21世紀、中国はチベット、東トルキスタン(ウイグル)を痛い目に合わせ続けています。

*****

 世界史は過去で終わっているのではありません。

 人類、仕事しろ。

2012年3月 3日 (土)

河村名古屋市長、「南京大虐殺」否定発言について撤回の意思がないことをあらためて示す

河村名古屋市長、「南京大虐殺」否定発言について撤回の意思がないことをあらためて示す
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00218416.html

※関連
・移譲記章(http://abnormal.sakura.ne.jp/entry/3538.php
・理性全壊の雑記帳(http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/20120229

 盛り上がってまいりました。
 さらに名古屋市ホームページダウンを含め総攻撃を開始したと見られていた中国側から、お前らと一緒は嫌じゃ、といった感じのまさかの攻撃が炸裂。

<レコチャ広場>中国人が南京大虐殺をどう歪曲しているのか、とくと見てみよう―中国(Record China)
http://news.livedoor.com/article/detail/6334654/

 
かなり中国側の現状に不満のようで、この問題に対する中国の態度に嫌悪しているようです。参考までに記事の全文を。

2012年3月2日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏は「中国人が南京大虐殺をどのように歪曲しているのか、とくと見てみよう」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。

河村たかし名古屋市長が堂々と「南京事件はなかったのではないか」と発言し、中国各界から怒りと抗議が噴出している。だが、実は中国人自らが南京大虐殺を歪曲していることは、ずっと見過ごされてきた。まずはこうしたやり方を直さなければ、われわれが日本人を責め立てることはできない。

新中国成立後、最初に南京に建てられたのは、蒋介石に処刑された20万人の共産党員を祀る「雨花台烈士記念館」だ。南京大虐殺記念館が建てられるのは、その30年後になる。いわゆる「文化大革命」の時代には国民党に虐殺された革命烈士への追悼がブームだった。

当時、中国人は広島の原爆犠牲者に祈りを捧げに行ったが、誰も南京大虐殺の犠牲者を弔おうとはしなかった。紅衛兵は「南京大虐殺は『国民党を殺した』もの」だと言い、遺跡を破壊し尽くした。学術界でも、南京大虐殺の研究はタブーだった。そんな中、立ち上がったのが南京大学歴史学部の高興祖(ガオ・シンズー)教授だ。

1972年、鈴木明氏が「『南京大虐殺』のまぼろし」などの文章を発表。1982年6月、文部省が教科書の記述を改めさせる。これに刺激を受け、中国の学者たちがようやく南京大虐殺研究を正式に申し出た。1983年、南京大虐殺記念館の建設案が浮上、1985年に完成。

だが、初期の研究は民族感情が入り込み過ぎていて、とても研究と呼べるものではなく、「民衆に偏った歴史観を植え付けることになる」と警鐘を鳴らす学者もいた。2007年、台湾の教科書から「南京大虐殺」の文字が消える。

中国人は、侵略行為を否定する日本に対し、常に感情論で反撃してきた。例えば、日本人が犠牲者の数を30万ではなく20万ではないかと問えば、「30万より少なければ、虐殺がなかったというのか?」「1人でも殺していれば殺人だ」などと巧妙に回答をはぐらかす。

だが、戦後間もないころ、日本の戦犯の公判でレイプされた女性が出廷した時には傍聴席から笑い声さえ聞こえてきた。南京大虐殺をテーマにした映画を放映した時には観客から「看護士がレイプされるシーンが短すぎる、肌の露出も少ない」と苦情が上がったほどだ。

1985年~1997年、南京大虐殺記念館の参観者は延べ580万人、日本人は延べ18万人に上った。なので、日本人が南京大虐殺を全く知らないという言い方は誤りである。2002年、筆者が記念館に向かう途中に乗ったタクシーで、地元の運転手は「あの時30万人殺してもらってよかった。そうでなければ、今の南京はもっと人が多かった」と言っていた。

日本の旧軍人や中高生が記念館でひざまずいて大泣きする姿をしばしば見かけるが、中国人がそうしているのをあまり見たことがない。泣けないのであれば、せめて笑うべきではないと思うのだが、中国人の参観者が笑っているのを見たのは1度だけではない。

広島には「被爆者白書」があり、犠牲者の数も25万3008人と正確な数字が出ているが、南京大虐殺で名前が分かっている犠牲者は3000人ほどしかいない。広島は1946年から毎年8月6日に追悼式典を行っているが、南京で追悼式典が始まったのは1985年。広島には毎年首相が出席しているが、南京では市長さえも毎年来るか来ないかといった感じだ。

2001年12月13日、筆者は南京の追悼式典に出席したが、他の参列者はまるで縁日にでも来ているかのようにガヤガヤとうるさく、悲しみなど微塵も感じなかった。そこにいる全員が涙を流す必要もないが、せめて静粛にできなかったのか。筆者はその後、2度と記念館には行っていない。行くなら雨花台と決めている。

無数の血や涙が流れた南京にも平和が戻ってきた。そして、彼らは日本語を学び、日本資本を受け入れ、世界に向かって突き進んでいる。(翻訳・編集/NN)

●王錦思(ワン・ジンスー) 吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。11年3月に日本で「中国『反日』活動家の証言」を出版。
 

 *****

 ちょっと時系列を。(上海南京1南京2

1937(昭和12)

1937.07.07 盧溝橋事件→一旦停戦協定
1937.07.25 郎坊事件、停戦破綻
1937.07.26 天安門事件(日本人犠牲者)
1937.07.28 北支事変(華北にて日中両軍激突)
1937.07.29 通州事件(日本人犠牲者)
1937.08.13 第二次上海事変(中華民国軍上海進駐+日本軍との交戦)

※当時アメリカはもとより日本政府も不拡大政策。一方中国とドイツの作戦は、上海の日本軍を攻撃、誘い出して優秀なドイツ兵器で日本軍を撃滅、もって戦争終了の世論を形成する予定だった。ところがこれが裏目、日中両軍がバーサク状態に。

1937.11 バーサク状態の日本軍(上海派遣軍+第10軍)が首都南京進軍。
1937.12.08 南京包囲
1937.12.09 松井中将無血開城勧告
1937.12.10 中国軍不応、日本軍進撃
1937.12.13 南京入城

※東京裁判で南京事件の期間は6週間とされる。

 極東国際軍事裁判で松井中将が責任をとり死刑。

 南京軍事法廷で谷中将が責任をとり死刑。

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 南京事件論争へのコメント。

心理学者の中山治:「互いに誹謗中傷、揚げ足の取り合いをし、ドロ試合を繰り広げている。事実をしっかり確認するどころの騒ぎではなくなっているのである。こうなったら残念ながら収拾が付かない。」と論評している

政治学者の藤原帰一:論争は「生産的な形を取ることはなかった。論争当事者が自分の判断については疑いを持たず、相手の判断を基本的に信用しないため、自分の偏見を棚に上げて、相手の偏見を暴露するという形でしか、この議論は進みようがなかったからである。(中略)新たな認識を生むというよりは、偏見の補強しか招いていない」と論評している

と学会会長の山本弘:この論争は学術論争ではなくイデオロギー論争であり、左寄りの論者(30万人虐殺肯定派)は、中国人の犠牲者数を多くしたいために、「南京」「虐殺」の範囲を広くしようとし、右寄りの論者(30万人虐殺批判派)は、中国人の犠牲者数を少なくしたい(なかったことにしたい)ために「南京」「虐殺」の範囲を狭くしている。論争の当事者達は歴史の真実を知りたいのではなく、自分たちの信条を正当化したいだけである、と論評している

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 Wikiをまとめるだけでどっと疲れた。

 悪意というか、憎悪というか、怨念というか、そうしたものに間接的にでも触れるだけでエネルギーが吸い取られる気がする。

 こういう論争に参加した人は日中双方とも、右左関係なく魂が抜かれているのかも知れない。

 というわけで、本件についてはコメントせずに放置します。

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 いろいろな意味で、合掌。

日本、違う惑星のよう

◆「日本、違う惑星のよう。テレビ番組はタレントにグルメとくだらないものが殆どだが、日本人の親切さは凄い」…イギリス人
http://news.livedoor.com/article/detail/6324368/
※移譲記章(http://abnormal.sakura.ne.jp/
※理性全壊の雑記帳(http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/

・2012年2月27日、中国のニュースサイト・網易は「緑色のキット・カット、自動で上がる便座のフタ、親切すぎる人々、日本はまるでほかの惑星のようだ」と題する英国人記者の翻訳記事を掲載した。
以下はその内容。

現在、日本という惑星にいる。平均的西洋人にとっていろんな意味で衝撃的経験ができる場所だ。
たとえば日本には緑色のキット・カットが売られている。ただ緑色にコーティングされているのではない。
チョコそのものが緑色なのだ(抹茶味のキット・カットを指す)!
そして有名なトイレも。日本では、床にしゃがんでするトイレと最新型のハイテクトイレの両方を体験できる。
最近では人が近づくのを感知すると自動的に便座のフタが上がる便器さえ登場しているのだ。

さらに日本のテレビ番組。あまりにもくだらない。
バラエティ番組では奇抜な服を着たタレントたちがスタジオのひな壇に座り、つねに大げさな動きをしている。
タレントたちは残酷でくだらない命令に体を張って従い、笑いをとろうと必死だ。
グルメ番組も多い。やたらと食べ、食べ物に関する質問に答え、食べ物を見せる。
日本のテレビ番組の90%がこんな感じだ。

しかし、実際に外を歩いている日本人は全く違う。礼儀正しくて親切すぎるほど。
もしも、あなたが路上で彼らに道をたずねたら、それが知らない場所でも相手はスマートホンを駆使して探してくれる。
それでもわからない場合は、ほかの誰かに電話して聞いてくれる。
それでもだめだったら……、日本人は本当に申し訳なさそうにその場を去るのだが、その姿を見たあなたは親切な日本人に恥をかかせてしまったことに対して罪悪感を抱いてしまうだろう。

◎痛いニュースentry(http://now2chblog.blog55.fc2.com/blog-entry-2570.html

2名無しさん@12周年
テレビ局の人間が日本人じゃない、と考えれば辻褄が合うな

21名無しさん@12周年
>>2
天才現る

24名無しさん@12周年
 >>2
最適解だな

25名無しさん@12周年
 >>2イギリス人に教えてやってくれ

31名無しさん@12周年
 >>2
で終わりだな

 *****

 これを見たとき大爆笑して、意を同じくしました。

≫日本のテレビ番組。あまりにもくだらない。

 全世界的に認定されました。
 テレビをつけていると電気も消費しますし(家電の中では大電力の部類です)、省エネ・節電のためにもテレビはなるべく消しましょう。

 テレビの見過ぎは脳の劣化にも寄与しますし、医療的にもテレビの消灯は合目的です。

*****

 なお、いい番組はNHKでも民放でも、ネットや民間で絶賛されることを付け加えておきます。

2012年3月 2日 (金)

軍事ジャーナリストと沖縄と外務省

 例によって題名は適当です。
 3回連続で似たような話ですが、今回は軍事ジャーナリストの神浦元彰さんから。

◆米海兵隊司令部、沖縄に残留 日米協議で提示
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_1288.html

◆地上戦闘部隊をグアムなど国外へ 沖縄海兵隊で米打診 日本政府、抑止力で難色
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_1287.html

◆「辺野古にNOだ!」 市民、県庁前で抗議 深々頭下げ首相謝罪
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_1283.html

 神浦さんになると、露骨に米軍にいて欲しい主体が外務省になります。
 テレビや新聞で報道される話もだいたい外務省味に調理されている、ということのようです。
 沖縄の報道はさすがに外務省が主導するには無理があるらしいですが。

*****

 今日も一言。

 外務省、ちゃんと仕事しろ。


2012年3月 1日 (木)

日本とタイと官僚機構と橋下(って何のタイトル?)

◆民主化するタイ、しない日本
http://tanakanews.com/120229japan.htm

 昨日の内田先生の話した後、いいタイミングで田中宇さんの記事。

 こちらも米軍にいて欲しいのは日本の行政府(官僚)と。

 あと面白い話として、日本の選挙は世界と比較して不正が少ないけど、それは選挙結果が行政運営にとってあまり重要ではないからだと。確かに選挙結果が生死に係るようであれば不正だろうがなんだろうが全力で行くよね(なんとなく)。

 沖縄に関して言えば、行政府が米軍の沖縄駐留を維持している。これに対し、民主党が沖縄の人を煽って普天間辺野古問題を燃え上がらせて対米従属問題を攻撃しようとしたけど、行政府側の防御を崩せず失敗。その結果民主党は沖縄の人の信頼を失ってしまった、とのこと。

*****

 民主党が田中さんが言うほど有能かは疑問が残るところ。
 見たい夢を見ていただけでは、という気がする。
 行政府(官僚)が米軍だのみの腰抜けというのも、そうであるようなないような。

 まあ、これだけは言えるけど。

 外務省、仕事しろ。

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