【NHKラジオ第2】歴史再発見:進化論と地球の年齢(5/22放送)
◆カルチャーラジオ 歴史再発見 科学の歴史を旅してみよう ~コペルニクスから現代まで
第8回 進化論と地球の年齢 -ダーウィンの憂鬱- 19C後半
(*1)
生物が近代科学の仲間入りをしたのは19世紀、ダーウィンの進化論からになります。
ダーウィンが進化論を世に問うと、マスコミと教会が噛み付きにかかります。今とあまり変わりませんね。
まあこちらはダーウィンの想定内だったようですが。
ところがダーウィンが困ったのは同じ科学者からの反論でした。
一番の強敵は19世紀のニュートンと称えられた大物理学者ケルヴィン。温度の単位にもなった偉い人です。
そのケルヴィンが地球の年齢を1億年(後に2000万年に短縮)と計算したものだから、ダーウィンは困った。進化の速度はひょっとしたら速いかもしれないし、地球の年齢はもっと他の要素があるかもしれないし、ごにょごにょ・・・とダーウィンは小さな声で呟くしかなかったそうで。
ケルヴィンは進化論が大嫌い。生物の多様性は神がデザインしたんだ、と猛主張します。今から見れば計算結果の地球の年齢が間違っているんだけど、当時の最新科学の計算だから誰も反論できません。困ったね。
ダーウィンの死後、やっと放射性元素が発見されます。
放射線の発見者は今や単位で有名なベクレル。
そしてラザフォードが放射性元素のことを考えると地球の年齢ってもっと上じゃないか、ということで学会で発表しようとします。
そしたら講演会にケルヴィン爺ちゃんが聞きに来てるじゃない!
講演会で、あんたの説間違ってます、みたいなこと本人の前で言えるわけもなく困っていると、ケルヴィン爺ちゃん居眠りを始めたそうです。
これは行ける、と思って結論のくだりに差し掛かると、やおらケルヴィン爺ちゃん目を覚ましてしまった!
どうするラザフォード!
「ケルヴィン卿は、もし新しい熱源が何も発見されなければという条件をつければ、地球の年齢に制限が生じてしまうと述べた。この考え方は、今夜ここで論じていること、つまり、ラジウムの存在を予言していたかのようである」 |
これを聞いたケルビン爺ちゃん、にっこりと笑ったらしい。
ラザフォード、処世術抜群です!
小山先生の話は本当に面白い。
今、早稲田の学生している人はうらやましいよ。
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◆溶接面つけて金環日食みてる少女たちがかわいい【がぞうあり】
http://pika2.livedoor.biz/archives/4009373.html
(理性全壊の雑記帳さん経由)(*2)
うあ、破壊力抜群(笑)
→ http://livedoor.blogimg.jp/copipesouko/imgs/8/5/852d958c-s.jpg
◆民間宇宙船 打ち上げに成功
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120522/k10015297601000.html
(NHK NEWSWEB)
すごいな。
国際宇宙ステーションとのドッキングはJSTで5/24の予定。
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(*1)カルチャーラジオ 歴史再発見 → http://www.nhk.or.jp/r2bunka/ch02/index.html
(*2)理性全壊の雑記帳 → http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/
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