「ソードアートオンライン 007 マザーズ・ロザリオ」(川原礫)
アスナ視点です。
≪アルヴヘイム・オンライン≫での出会いと別れ。
なんと剣の対戦でキリトが負けてしまう強さのプレイヤーが出現。
アスナも謎のプレイヤーに挑戦しますが、負けてしまいます。
ところが謎のプレイヤーはアスナにあるお願いをするのですが、さて。
あとがきから川原さんの言葉を抜粋します。
・私には、≪物語の展開を最優先として、物語の蓋然性を軽んじる≫というクセが拭いがたくあります(ご都合主義とも言いますが・・・)。とくに、キャラクターの性質や動機付を方向づけるために、大きな不幸を与えてしまうことが多いのです。
・完全なる言い訳ですが、≪キャラクターの不幸を軽んじる≫という私の悪癖もまた作品の一部なのだと。
本人も述べているように、川原さんの作品はあざといです。
感動を生むためにわざと下げてから上げているのかと言われそうなレベルです。
途中の胃もたれは相当なものです。
それでもなお、川原さんの筆力には尊敬するものがあります。
ファンタジーやノベルズで登場人物の不幸があるからけしからん、などといいたくありません。
1980年代、1990年代と新しい作家さんにわくわくしたものですが、2000年代(この巻は2010年代に入っていますが・・・)にすごい作家さんに出会えて、やっぱりわくわくしますね。
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