【しろぎつね仮説】中心国家と辺境国家との歴史観
世界には西洋や中華といった中心文明の国家(群)と、日本のような中心から距離がある辺境の国家(群)があります。
辺境国家において、中心国の歴史観と辺境国の歴史観との間で噛み合わないところが当然のようにたくさんあります。
対立する部分だけを取り上げると、
中心国:中心の歴史観=正、辺境の歴史観=邪
辺境国:辺境の歴史観=正、中心の歴史観=邪
となるところが通常であります。
ここで、
<辺境>:中心の歴史観=正、辺境の歴史観=邪
の勢力が必ず生じます。
これは何かといいますと、
・中心の学問が優れていると信じる人
で、善意で中心が良いと思っている人と、学問的な出羽守が相当します。
この他に、
・(悪意で)中心の学説を押し通したい人
で、辺境において中心に所属する人、例えば工作員、そして非主流派で反政府を狙う辺境に所属する人がいます。
では<辺境の歴史観=正、中心の歴史観=邪>は普通なのかというと、そんなに単純な話ではありません。
まず、
・普通に辺境の学説を支持する(善意)の勢力
・過剰に辺境の学説を支持し中心を排除する過激派
・過剰に辺境の学説を支持する振りをする工作員(悪意)勢力
と少なくともこれらの分類が考えられます。
以上は一般論ではありますが、辺境たる本邦を眺めて誰がどれに属するかを考えてみるとよいでしょう。
この中心の学説と辺境の学説は常態には非対称です。
中心が辺境を論じるのは容易ですが、辺境が中心を論じるのは困難です。
したがって、よく話し合いで決めましょうという一見平等にみえる議論も、実態は中心に有利で辺境に不利にできているので、あまり平等な話ではないのです。
また、辺境の智者で中心への切込みを語るものがいますが、上記の理由で蛮勇であります。
辺境が中心に学説的に勝利することは難しいのです。
ではなぜこんなことを言うのか。
それは、実態を把握しておいて欲しいからです。
辺境の学説は中心の学説に対して常に劣位にあること。
だからといって辺境の学説が邪であるとはならないこと。
常に中心の学説を振りかざして優位に立とうとするものが、中心国のみならず辺境国の中にも存在すること。
まずはこれだけ知っておいて欲しいのです。
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