【しろぎつね仮説】右も左もかわいそう
「右も左も逝ってよし」とはやえさん(こちら)の決め台詞です。
この台詞、かっこいいですよね。
だけど本当は右も左もある意味ではかわいそうでもあると思います。
以前「世界は傾斜している」でも書きましたが、西洋と中華という中心に対し、日本は辺境に位置しています。
こういう位置関係にあると、例えば同じ行動でも辺境については非難され、中心については無かったことにされる、いわゆる非対称なことはよく起こります。
これに対して、日本は正しいんだ、西洋中華の中心世界群が間違っているんだと義憤に駆られるのが、いわゆる右。
いや、中心世界の言っていることが正しいような気もするし、逆らうと日本が滅ぼされるかもしれないから、とにかく相手を奉って下手に出て穏便に済まそうよ、がいわゆる左。
お互い落ち着いた先が反対なので、相手こそ日本を滅ぼす元凶だと思い込んでいます。
でも、日本の立ち位置の特殊性、ここは辺境であるということを考えれば、臥薪嘗胆、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、心中には辺境の誇りの火を灯しながら黙ってあるいは淡々と中心世界の嫌がらせに耐え世界政治の権謀数術を泳ぎ渡っていかなければならないのだと思います。
中心世界が間違った世界の回し方をしないよう見つめつづけなければならないのだと思います。
でもそれは大変にしんどいことなので、悲観してあるいは力尽きて右または左に流れていく人々を間違っているといって難じるのは少しかわいそうです。
そして右と左とに堕ちた人々が互いを仇敵として非難しあうのはとても悲しいことなのです。
だから右も左も逝ってよしと打ち捨て置くのではなく、右も左も可哀想と案じてあげることが大事なのではないかと思うのです。
もともと右も左も日本を護ろうという心から出発しているのです。
ただ中心世界の影響から、右は完全に反発し、左は完全に中心世界群を宗主国とする視点になってしまっているのです。
そして、ここで中心世界と辺境世界の相克で見ると、右は中心世界に挑戦する左の立場に、左は中心世界を擁護する右の立場になっていることに気がつくでしょう。
右は左で、左は右で。
そう、既に日本の中だけで右とか左とか遊んでいる時代は終わりを告げた方が世界にとってはよいのです。
右も左もかわいそう、から
右も左もがんばろう、へ
がんばろう、日本。
« 逆神たちの舞踏 | トップページ | 【ストライクウィッチーズ】501st JFW.OA~第五○一統合戦闘航空団公式放送~第73回 »
« 逆神たちの舞踏 | トップページ | 【ストライクウィッチーズ】501st JFW.OA~第五○一統合戦闘航空団公式放送~第73回 »
コメント