中東分割支配の主役交代
◆中東分割支配の主役交代(田中宇の国際ニュース解説)
だから、産業革命と国民国家革命で強くなった欧州は、中東最後の帝国だったオスマントルコが第1次大戦に破れて崩壊した際、二度と中東が結束した強い勢力にならないよう、中東の最大勢力であるアラブ人の中心地域(地中海岸の地域、レバント)を、いくつもの小さくて無理矢理作った国家(なんちゃって国民国家)に分割した。英国はフランスを誘い、1916年のサイクスピコ条約によって中東を南北に二分し、それぞれが内部をさらにいくつもに分けた。仏側はシリアとレバノンになり、英側はイラク、ヨルダン、イスラエル、パレスチナになった。 |
「なんちゃって国民国家」って素敵な名前。
ISIS台頭の危機も、アラブの統合の起爆剤にならず、ISISを封じ込めようとするイスラエルとイランが協調し、サウジにも協力させて、アラブ諸国の分断統治を米英から引き継ぐだけに終わりそうだ。おもて(実際の政界)のアラブ統合運動がダメだから、うらで幻影のアラブ統合運動としてISISが出てくる。アラブはこの先も、弱くて分裂したままだろう。それをしり目にイランが台頭し、イスラエルが延命する。私は、アラブが統合して強い勢力になるのを期待してきたが、この先もしばらくは望み薄だ。 |
田中先生、さすが見事な逆神です。
とはいえ田中先生の世界の見方というのは参考になります。
◆オールスター、広島から8人選出(nifty)
オールスターではいつも広島な気が。
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