【しろぎつね仮説】演習問題 よいこのしんりゃく
だいたい侵略というのは軍事だけとは限らんわけです。
軍事力に圧倒的な差があれば別ですが、たいていは計略から始まるわけです。
そうした場合に尖兵役となるのは、まあ世界的宗教とか世界的労働者団体とかその他いろいろあるのでなんでもよいのですが、総称して「T」としましょうか。
まずは行政(第一列)の場合を例に取ると、Tは行政(白1)を調略するとか、T自身が入り込むとか、もしくはTの息のかかった人を行政に採用させるとか、さまざまな方法で行政に影響力を与える方法があります。橋頭堡作戦の類といえます。
また行政(白1)の間の不和を利用してそれぞれと結び、仲違いをさせる方法があります。内訌作戦の類といえます。
なびかぬものは、暗殺などで排除します。
あるいは内部の協力者を使って、失脚させるという方法もあります。
このようにして行政の内部に浸透して行き、Tを排除できないほど寄与度が大きくなればあとは侵略の実施時期を待つだけとなります。
これは他の民間人(第二列)、軍事(第三列)、商業・経済(第四列)、情報・通信(第五列)もほぼ同じなので省略します。
第四列、あるいは第二列、第五列にもあてはまるかもしれませんが、金銭で追放するという手法もあります。
買収などで邪魔な勢力を合法的に排除し、後継として息のかかったものを送り込むというのはよく採られる手法です。応用例として商売における借金の担保として土地や領地を獲得するというのがあります。合法的な部分侵略ですね。
その他では、宗教団体が信者を獲得しながら、従来宗教を駆逐していくという方法があります。ただ、その地を支配する王侯貴族や有力氏族を味方につける方が効率的であるので、一般的にはそちらが使用されるようです。どちらにしろ、王侯貴族、有力氏族、民間人の紐帯を現地から奪い、自分たちで制御できるようになるのは大きな利点です。
情報・通信も同じく自分たちで状況を制御するのに大きく役立ちます。現地の情報・通信を確保できれば、次の工程がとてもスムーズになります。
あとは海賊組織(p3)の活用も重要です。非合法組織を使えばその他の作業の効率を上げることができます。協力的な海賊は仲間にし、非協力な海賊は排除します。あるいは非協力な海賊を排除することで、現地政府に恩を売るという形式も得られるかもしれません。非合法組織はその次の工程で裏方として活躍が期待されます。
以上、よいこのしんりゃくの基礎講座でした。
応用例や実践例は各自で調べていただければたくさん出てきます。
がんばってください。
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