【しろぎつね仮説】人類と正義 その2
「いじめらる方にも原因がある」は何故語られるのか
しろぎつね | 「それでは次にいじめを見てみよう」 |
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さくら | 「いじめと正義ってのもどう繋がるのかさっぱりだわ」 |
しろぎつね | 「全部を包含する話じゃないけどね。まずいじめられる方に原因があるという風聞。これは間違いだね」 |
さくら | 「あたりまえじゃない。なんでいじめられる方が悪いのよ」 |
しろぎつね | 「うん。ここにも人類の面白い性質がある。いじめる方はたいていいじめが悪いという認識がある。それではどうするか。いじめる理由を「後付けで」発明しているんだ。理由ができると、これは「正義」だ。正義だからいじめは正当化できる」 |
さくら | 「それ、冷静に見たら論理おかしいわよ」 |
しろぎつね | 「そう。よくよく見たらおかしいんだけど、その場では立派な理由になってしまっている。この場ではいじめられる方は反論も反抗もできない。何故ならいじめっ子の側に理論上の過失がないから。この流れのせいで「いじめらる方に理由がある」ように見える。そして認識が弱い人は知らずこの見方が合理的だと思ってしまう」 |
さくら | 「それで、いじめられる方にも原因がある、という論調が無くならないわけね」 |
しろぎつね | 「そのとおり。そして、この流れのせいでいじめられている方が悪く見えてしまう。多分いじめ問題が無くならない理由はこれだろうね」 |
さくら | 「つまり「いじめが悪いこと」という合意がいじめの正当化を求める行為を生み、それがいじめを固定化し事態を悪化させている、と。そういうわけね」 |
しろぎつね | 「そのとおり。すべては正義が好きな人類が引き起こす、いわば幻覚作用のようなものといえる」 |
さくら | 「じゃあ正義は人類にとっては毒みたいなものなの?」 |
しろぎつね | 「そういうわけでもない。でも、もう少しこの話を続けてみよう」 |
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