頭脳流出、技術者流出雑感
日本の技術者が引き抜かれて、あるいは職を失って中国や韓国に渡るという事象。
かつて、彼らの技術供与で中韓が技術大国となり、日本は製品開発の面でやられる、と思われた。
また、日本の研究者が米国にあこがれて、あるいは日本で研究できなくなって、米国に渡るという事象。
頭脳流出といわれ、日本ではなく米国で発明がなされていく、と思われた。
ところが、中韓はなかなか技術大国になれないでいる。
米国は発明大国ではあるが、流出日本人の話は少ないとはいえないまでも、そんなには聞かない。
おそらくはそれは環境のなせる業。
日本で、日本人同僚と議論し、日本の人々と会話した中で生まれる想いと、中韓で中韓の人に囲まれる中で生まれる考えは自ずから違ってくる。
日本人技術者を持ってきても、中韓で生まれるアイデアは、中韓風になるもの。
ここら辺の種明かしは明治大学の経済学者の飯田先生に聞いてみると早いかもしれない。
米国への頭脳流出も同じ。
日本人研究者が米国で生み出す発明は、どうしても米国風になるもの。
そこではもはや日本人かどうかは関係ない。
人の想いは、その人とその風土、その周りの人による。
技術者や研究者をゲームのアイテムの様に扱うと、間違うことになる。
« 韓国は反日ではなく、日本人を人間とみていないだけ | トップページ | デング熱についてとか »
コメント