新聞によってワルい人が正義の味方になることもある
NHKラジオで聞いた話。
インドネシアで偶然に見付かった原人の化石が、5ドルで商人に売られ、その後NYの美術商に渡った。
美術商はある博物館に35万ドルで買わないかと取引を持ちかけた。
その話を聞いた各国の人類学者が調査して、インドネシアで発見された原人の化石ということを突き止め、その美術商にインドネシアに返すよう説得した。
当初美術商はのらりくらりとかわして、ばれたと思うや返還を渋ったが、インドネシア政府の感謝状を付けるからと言ってなんとか納得させ、原人化石はインドネシアの大学に無事返還された。
ところで、その後NYの新聞に件の美術商がインドネシアから盗まれた原人化石を返還してインドネシア政府から感謝されたと、事実と正反対の記事が出たのだった。
そしてそれを日本の新聞社がそのまま引用したのであった。
博物館に非合法品を高値で売ろうと画策した美術商が新聞ではまるで正義の味方のように書かれたのだ。
各国の人類学者があきれてものも言えなかったのは、言うまでもない。
これを書いている瞬間も、ちょっとワルい人々がマスコミの寵児になっている。
そんなことが多いですよね。
◆【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 山間部のアユ祭(産経)
http://www.sankei.com/column/news/150815/clm1508150003-n1.html
黒田さんのコラム。
鮎っておいしいですよね。
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