杉原千畝/海難1890
公開第三週目に入った杉原千畝と海難1890を見てきました。
箱が小さくなったからとはいえかなり埋まっていました。
年齢層は高めで女性もかなりいましたね。
さて、杉原千畝。
唐沢寿明さんが良い味出していました。
満洲篇から始まりますが、リトアニアに赴任する前にも危ない橋を渡っていたようですね。
リトアニアでユダヤ人にビザを発行したのは、なかなかに危ない橋で、しかも日本にも一部災いをもたらしたような演出がありました。
原爆投下のことだけ抜かしていたのは、抜かした事情があるのでしょう、そう読めました。
こうしてみると、杉原千畝が外務省を追われたのは、外務省はともかく杉原にとってはそちらの方が納得行く形だったのではないかと思われます。
生前杉原千畝を顕彰しなかったのは、彼にとって望んだ状態だったのかもしれないと、そう思わずにはいられませんでした。
単に杉原千畝すごい、外務省冷たいという話ではないですからね。
次に海難1890。
これもほとんどトルコ語でできています。
日本パートだけ日本語みたいな。
最初のパートは1890年(明治23年)に起こったエルトゥールル号の遭難事件を描いたものです。
すごいなあ、というか島の人がすごいという感じです。
そしてイランイラク戦争勃発パートが意外と長かった。
そして、トルコの航空機が残された日本人を乗せてくれたこと、トルコの人がイランに残った(陸路で帰った)こともちゃんと描いていました。
トルコ人の心意気の部分もきちんと出していたのではないかと。
最後の映像で海に沈む遺品は、あれは偶然あったのかどうか。
フィクションだったらきざな演出ですがこれってノンフィクションですよね。
どちらの作品も面白かったです。
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