「ゼロから始める魔法の書V -楽園の墓守-」(虎走かける)
しずまよりのりイラストのぜかまし第5巻。
組織<不完全な数字(セストウム)>は【ゼロの書】の写本を手に世に魔女と魔法を広めようとしていた。
一方、それを阻止するべくゼロと傭兵は南国の楽園風の海運国家テルゼムに到着する。
そしてあの神父も同道して・・・
という感じで始まりますが、敵陣に奪われた宝探しという感じで探偵もの成分とミステリーもの成分がブレンドされていて楽しく読めます。
もちろんこれはファンタジーでライトノベルなのですが。
前巻で悪役さをこれでもかと披露してくれたサナレの動きは、教会と魔女の間の闘争を過熱させていきますが、教会の方式に則って魔女と戦えば戦うほど、数百年間続いた教会の権威を蝕んでいくという、なかなかに嫌らしい状況となっています。
見所は、もう一人の神父ともう一人の獣落ちです。
作者はやはりケモナーなのでしょうか。
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