「ギリシア人の物語I 民主制のはじまり」(塩野七海)
ローマ人の物語で15冊を重ねた塩野七海さんが、今度はギリシア人の物語に挑みます。
さすがにシリーズは3冊になる予定だそうですが。
さて、著者も序文で言っている様にギリシアのお話といっても民主主義がどうのとかそういう話は一切ありません。
今回の話の中心はアテネとスパルタ、そしてペルシア戦争。
第一次ペルシア戦役のペルシアのダリウス王、そしてミリティアデス、マラトンの会戦。
続く第二次ペルシア戦役のペルシアのクセルクセス王、テルモピュレーのレオニダスと300、サラミスの海戦のテミストクレス、そしてプラタイアの戦闘のパウサニアス。
二千年以上の後世にも残る戦いと名将たちを、塩野節で讃えます。
それにしても負けたペルシアだけではなくギリシアの勝将が揃いも揃って戦後に汚名を着せられて排除されているところが、さすが政治の国々だなあと思わざるを得ない。
« 遅くなったけど去年の紅白の小林幸子さんの話題でも | トップページ | ひろいものの絵と年末の話題をざっと »
コメント