テレビでの謝罪なんて見え見えという風潮になれば解決
(NHK 1/20)
●ワールドリポート ブリュッセル
去年11月、ポーランドの新政府が発足しましたが、司法やメディアに対する政府の権限を強化する姿勢を見せており、EUに波紋が広がっています。
憲法裁判所の決定に必要な判事の数を過半数から3分の2以上の合意にして違憲判断を出しにくくしたり、公共放送の現総裁を解任して新総裁を政府が任命できるようにしたり、かなり突っ張っています。
法の支配の原則に触れている可能性もあり、EUが調査に入ろうとしています。
ここのところはfinalventさんも取り上げています。
◆ポーランドの現状の、「立法」と「法の支配」について(極東ブログ)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2016/01/post-3612.html
さて、ポーランドは調査は受け入れてもEUの介入を受け入れることはないだろうと。
こんな状況なので、最悪ポーランドへの制裁も考えられます。
こうした反EU的なポーランドの姿勢、他にも難民受け入れに否定的だったり、EUの温暖化対策への協力に不透明だ建ったりいろいろあるのですが、スロバキアなど他の反EU諸国にも影響しそうです。
これからのEUの動きに注目です。
●ニュースアップ
原油価格下落とロシア。
ロシアはこの原油価格の下落に際し原油を増産しています。
ロシアは世界第3位の産油国で、世界の原油生産量の12%を占めています。
この原油価格の下落で産油国のロシアも打撃を受けていますが、生産単価の安い(1バレル5ドルくらい)油田を中心に生産を続け、なんとかこの原油価格安を乗り切ろうとしています。
さてうまくいくか。
●ワールドリポート 北京・中国総局
今月AIIBが発足しました。
中国の予想を上回る多数の国の参加があったのは、ヨーロッパの国々の関心の高さと、何よりアジア各国のプロジェクトの希望が多くあって、世界銀行やADBでは対応しきれていない状況から新しい組織への期待が高かったものと思われます。
ただ、懸念点がないわけではありません。
総裁は元中国政府の高官、本部は北京、会議体もどうなっているのか、環境対策についても未知数です。
議決権も中国が単独で拒否権を行使できるという状況にあります。
そして中国内ではAIIBで仕事ができるということでAIIBに期待しているのですが、果たしてプロジェクトを実施する国が中国の鉄鋼や部品を押し付けられることを許容するのかという懸念もあって、各国の思惑が交錯している感じです。
日本や米国はAIIBへの参加を見送っていますが、こうした不透明さが解消されないとなかなか動けないものではあります。
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◆中国で拘束のスウェーデン人男性、テレビで「謝罪」(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/35076525.html
さすが大正義共産党政府。
もっとみんなやってテレビでの謝罪なんて言わされてるだけだという風潮にすればよい。
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