【雑談】メタ概念の濫用は毒
以前人対人という概念について書きました。
他人にわかってもらうつもりがあるのかと怒られそうな名称ですね。すみません。
「人に論争を含む勝負で勝つためにはどの様な手段でもとる」という態度のことです。
勝負で有利な時はともかく、不利な時に勝ちたい。
この様な時に使われるのがメタ事象(盤外の事象とでも言ったらよいのか)です。
例えばテストでカンニングするとか採点官に賄賂を渡すとか、まあいろいろ正義から外れていそうなことが多いですよね。
(ちなみに対立する概念は人対自然)
さて、人と論争する時、相手に勝つためによく用いられているのがメタ概念(上位概念ともいう)です。
神はこう言っている(からお前はダメだ)とか偉い人がこう言っている(からお前はダメだ)とか、事実を飛び越えて「はい論破」ということにするのです。
しかしこの方式は勝つためにはいいけれども副作用もあります。
一つは事実が議論されずに残ること。
論争が終わっても問題が解決しません。
もう一つは勝つためのメタ概念というものが作成されてしまうこと。
頭の中で新たな神を作ってしまうのです。
こうなるとお互いの論争が成り立ちません。
まさに「お前の中ではそうなんだろうな、お前の中ではな」状態です。
この概念が多数党となった地域、社会はかなり難儀なことになります。
因習にこだわるいわゆる中世の暗黒期の様になります。
メタ概念が発達し事実よりも論が優先する社会は、事実を究めようとする人々にとってはちょっとした地獄です。
メタ概念の作成や使用は麻薬の様に甘い罠です。
濫用は危険なのですが、世界の各地で中毒患者が量産されています。
ちょっと悲しく思ったりします。
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◆NHKラジオ(0425)
○ワールドリポート、ジャカルタ
中国との領有権問題を抱えていないインドネシアは、日米や中国が味方にしようとあの手この手。
インドネシアとしてはどの国とも仲良くしていいとこ取りを狙いたいところ。
○ワールドリポート、バンコク・アジア総局
タイの仏教界で国民から最も信頼篤い大僧正。
先代が無くなって、最有力候補の人にいろいろ疑惑が。
さらにこの人の弟子が先代から金銭的疑惑で破門されていることもあって、いろいろ大変な状況。
暫定政府(まだ落ち着いてなかったのか)は国王に判断を委ねると逃げてしまいました。
国王陛下もこんな案件振られても迷惑ですよね。
一方の仏教界は政府は口出しするなといった意見ですが、どうなることやら。
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