「天冥の標 VI 宿怨 PART2」(小川一水)
第6巻PART2も主人公はイサリですが、状況は嵐の様に変化していきます。
この分冊から太陽系の混乱が激化します。
ビーバーと呼ばれる集団がロイズへのテロを計画しますが失敗。
これはビーバーに捕まったイサリとそれを助けたアイアネアのコンビの存在が大きかった。
一方ロイズ傘下のMHDで女帝と呼ばれるアイアネアの母は、救世群をコントロールすることを画策します。
国家承認を希求していた救世群は、逆にロイズの支配下に置かれることとなります。
しかし、救世群はカルミアンと組み、自らを硬殻化することで非染者(ジャームレス)に対して宣戦します。
救世群側はカルミアンから得た技術的優越と速攻で瞬く間に地球を制圧。
ロイズの太陽系艦隊も歯が立ちません。
救世群側は冥王班ウィルスを使って太陽系各国を次々と隷下に置くことになります。
この戦争と同じ頃アンチオックスの一統が太陽系外へ探査船を送ろうとしていました。
メンバーにはアイアネアもいますが、乗船はしていません。
アイアネアの母親に軟禁されていたのです。
MHDの女帝、アイアネアの母とは何者なのか。
そして、その後ドロテアでやってきたアイアネアはいったいどう軟禁から解放されたのか。
虐げられてきた救世群は太陽系を支配した後どう行動するのか。
今回はノルルスカインは出てきませんが、プレイヤーの顔がだいぶ出そろいました。
ラバーズ、救世群には異星人カルミアンが協力しています。
カルミアンはオムニフロラ(ミスチフ)に対抗する勢力です。
なんとミスチフが超新星を嫌う性質を利用して、母恒星を赤色巨星化してしまった強者です。
故にカルミアンは太陽の巨星化を言い続けるのですが。
ロイズ特にその傘下のMHDはドロテアを擁しており、ミスチフの影響下にあるようです。
ミスチフは過去から敵対してきたノルルスカインは警戒していますが、カルミアンの存在はまだ知らないのでしょうか。
レッドリートの存在や、MHDの技術などオムニフロラ(ミスチフ)の浸食が垣間見えます。
さて、次はPART3。
人類の未来はどっちだ。
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