「ARIA 完全版 The MASTERPIECE 7」(天野こずえ)
マンホーム(地球)からアクア(火星)に来た水無灯里が先輩のアリシアと物語を紡ぎ始めます。
灯里とアリシアが1巻と2巻の表紙。
そのうち、同輩の半人前の藍華、その先輩の晃と物語を進めていきます。
藍華と晃が3巻と4巻の表紙。
そして、人見知りの見習いのアリス、その先輩の不思議な歌姫アテナが物語に加わります。
アリスとアテナが5巻と6巻の表紙。
ARIAカンパニーのアリシアとの2人の時間を大切に過ごし、
見習い半人前の3人で、若い夢を追い求め、
一人前3人組と合わせて6人で、大切な時間を歩んでいきます。
灯里がネオ・ヴェネツィアでさまざまな人と、人ならざるものと心を通わせていく。
そして灯里と出会った人が新しい物語に気が付いていく。
丁寧に心の流れが、優しく、深く、鮮やかに描かれて行きます。
第7巻では、成長した彼女たちがなんと美しく輝くことか。
6巻までもこころ揺さぶられるものがありましたが、
この7巻では感極まってしまいました。
そして、時の流れは止められませんが、進んでいくことはできます。
時の流れに悲しみを誘われることは避けられませんが、
それにも増して、成長や新しい出会いが待っています。
そして静かに時代は移り行く。
7巻の表紙が未来を希望を予感させます。
これほど感動する作品に出合えたのは幸運でした。
ARIAの世界を伝えてくれたきりんちゃん、ありがとう。
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