「二十一世紀の人類像をさぐる」(梅棹忠夫)
『文明の生態史観』などの著書で有名な、民族学、比較文明論で有名な梅棹先生の1980年前後の本です。
だいたい今から30年から40年前の本で、21世紀のことを述べています。
2017年の21世紀現在、だいたい梅棹先生のお話が当たっているのはすごいところ。
地球は一体化しましたが、政治的統一の方向ではなくさらに民族間の紛争が激しくなるというのは、既にこのころから予測されていたようです。
約200の国家に600以上の民族と2000以上の言語。
世界が密接になればなるほどお互いの軋轢は厳しくなります。
今世界各地で多発する民族紛争は予測されていたものともいえます。
日本に関していうと、移民難民問題は外国から言われることが段々強くなることも予測されています。
また、既に1970年代から産業界は安価な労働力として外国人労働者を欲してきていましたが、外国の惨状と日本産業界の見識のなさ、社会不安コストは政府と国民に押し付ける、が既に語られているのは特筆すべきことでしょう。
昔の本ですが、面白かった。
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