今週のこころをよむ、レベルが高ければ文化の差は薄い
◇職業倫理に反する行為をとった専門職は、同業者が袋叩きにするべきものですよ。残念ながら袋叩きにしても死なないことが多いから、「おかしな輩」本人への実行力は高が知れてるけど、「これはダメだ」という意思表示はきっちりしていかないと、「同じ穴の狢」扱いされるんです。報道人も例外ではない。(PKAさんのツイート)
https://twitter.com/PKAnzug/status/956697033049489408
いわゆる「ギルドの掟」ですよね。
◇同じ業界内でとんでもないことをやらかした奴がいたとき、信頼回復の一番の近道は擁護ではなく、「うちはそんなことしないし、今後もしないようさらに意識して取り組む」と宣言することですよ。これをメディアの記事ではよく「襟を正す」と言う。(大貫剛さんのツイート)
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/956710884197347328
これも「ギルドの掟」。
◇野中広務さんが亡くなって、毎日新聞に「親交のあったジャーナリスト」のコメントが載った。「『普天間飛行場の移設問題では沖縄中を歩き回り、酒を酌み交わしながら県民の話に耳を傾けた』と悼んだ」 とある。よく言うよ。野中さんは酒を飲まないんだよ。親交があれば知っているはずじゃないの。(軍事アナリスト 小川和久さんのツイート)
https://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/957135370063237122
イスラム教徒と酒を飲みながら胸襟を開くといった誰かを彷彿とさせます。
あるいは同類かな?
◆こころをよむ 見つめ合う英文学と日本~カーライル、ディケンズからイシグロまで(NHK)
http://www4.nhk.or.jp/kokorowoyomu/x/2018-01-28/06/72908/3641698/
「キプリングの東と西~ラドヤード・キプリング“東と西のバラッド”、『少年キム』」
<イギリス人初のノーベル賞作家ラドヤード・キプリングは、大英帝国の繁栄をうたい上げた帝国主義者と言わています。彼の一句「東は東、西は西、両者は出会うことなし」は「東洋と西洋は相容れないものだ」という意味で多く用いられています。しかし、果たしてそうでしょうか。キプリングの『少年キム』を読みながら、彼の真意を探ります。>
ある人はこれを踏まえて、別々の文化の人間同士は分かり合えないものだという。
またある人は物語を読んで、別々の文化の人間同士でも分かり合えるという。
でもキプリングは「強い人間同士は」分かり合えると言っている。
分かり合えないとは言わないが、誰でもというわけではない。
レベルが高いところで響き合えば、別々の文化の人間でもいけるのは想像できる。
逆に言えばレベルが低すぎると同じ文化の人間の間でも意思疎通は難しいと想像できる。
また、レベル差がある場合はどんな場合でも響き合わない。
昔からわかっているはずなのに、最近の言説において誰も言及していないのは何故だろう。
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