「発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術」(借金玉)
発達障害の診断を受けた著者が実践から得たライフハックの本です。
かばんぶっこみこそが最強の戦略とか、クリーンな机を用意しろとか物理的な指摘がたくさん書かれています。
一方で、無礼講なんてものはない、わかったね?とか、茶番センサーを止めろとか、他者を見下して笑った自分の人差し指は自分を突き刺すとか精神的な指摘もたくさんあります。
これはASDとかADHDとかの人だけではなく多くの人にとって大変有用なライフハックではないかと思うのです。
この本の中で「見えない通貨」というお話があります。
他人の親切(それが一方的なものであっても)に礼を言わないことは、商人が商品を取引したのに対価をもらえなかったくらいの怒りを引き起こすというのは覚えておいていいかもしれません。
ここらへんが発達障害の人には気が付きにくいことであったり、それ以外の人でもやらかしてしまうことであったりするかもしれません。
治療薬の話のところは監修の先生も書いている通りですが、やはり薬のことは専門家に聞くのが一番良いので自己判断だけはしない方がよいでしょう。
軽妙な語り口で大変読みやすく、面白くて役に立つ本だと思います。
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