「世界は四大文明でできている」(橋爪大三郎)
世界には四大文明があります。
ヨーロッパ・キリスト文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明、この4つの文明で世界の63億人を占めます。
日本は1億人で文明の10分の1の規模。
世界で少数派である日本が生きていくには、四大文明の性質と、四大文明間の相互関係を見ていかなくてはならない。
筆者はそれぞれの文明の中核を宗教に求めて、各文明の性質とその歴史を説明しています。
既に橋爪先生が著したものや、いろいろな本で見たものが多いと思いますのでおさらいの様な感じです。
最後の第5章に日本についての解説があります。
これまでの日本の歩みをおさらいしながら、これから世界の中でどう動いていけば生きていけるか。
一番最後を引用します。
<こう考えるなら、同質的な人びとで組織や社会が成り立っていると考えるムラ社会の流儀は、ごく最近の習慣ではないかと考えることもできます。
ごく最近の習慣であれば、改めることができる。グルーバル世界に飛躍するため、日本の企業の仕組みと文化を、変化させることができる。それは決して、日本の伝統に反しないはずなのです。
ではそれは、具体的には、どうやればいいのでしょうか。
それは、本書を読み終えた、読者のみなさんの宿題です。>
先生、丸投げです。
先に述べたようにたいていは先生や他の人が書いたものが下敷きになっているので、目新しいものはないといえばそうなりますが、日本が生きていくためにもう少し日本の歴史を読み込みながら、すなわちなんでもかんでも外国がいいというのではなく、世界の歴史を読み込みながら、すなわち日本と類似点と相違点を睨みながら、できることを考えようというところでしょうか。
情報の乱世で正しい道を見つけることは難しいのだけれどやらなければ仕方ないですね。
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