「薬屋のひとりごと」(日向夏)
この作品は中華風後宮ものの一つで猫猫という官女が主人公です。
猫猫は薬学の知識で後宮内の事件に関わったことから、宦官の高官に目を付けられ更にその後の様々な事件に巻き込まれて行きます。
最初の登場は人攫いに攫われて後宮の下女になったというかなり可哀想な状況ですが、その行動からなんやかんやで好かれたり嫌われたりします。本人はいたってクールなのでどちらの感情も迷惑そうですが。
宦官の壬氏、玉葉妃とその侍女たち、他の妃たちとのやり取りがなかなか面白い。
中華風ミステリーといったところでしょうか。
後で猫猫自身もかなり面倒くさい家族関係があったりすることが判明するのですが、それもまた。
現在単行本で8巻、コミックも2種類出ています。
小説家になろう出身ですね。
中華風だと彩雲国物語とか好きでしたが、あれが好きな人なら読めるかも。
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