抗菌薬における不採算の問題
某紙の記事から。
日医工の抗菌薬セファゾリンナトリウムで供給停止が続いている問題で、製造コストが薬価を上回るという厄介な話がある。
例えばセファゾリン0.5gで、薬価が97円なのに対し、製造コストがだいたい120円の計算だとされている。
これまで中国など海外の安い原薬頼みだったものが品質の厳格化や海外の需要増でその原薬が高騰、採算割れの状況に陥っている。
そもそもの数量が不足して現場でパニックが起こるという最悪の状況も考えられ、日本国内で原薬を確保する必要性も考えないといけない。
どちらにしても不採算になる抗菌薬については薬価の引き上げも検討しないといけない。
世の中の人は薬が不採算になって市場から消えていくという問題をまだ認識できないかもしれないが、十分予測される事態なのである。
*****
◆NHKラジオ(1008)
○ワールドリポート
アメリカで若者が社会主義を好意的にとらえ始めているようです。
富の集中、格差社会に反発している模様。
« ラニチジンがえらいことに | トップページ | ノーベル賞 »
コメント