国家安全法の香港導入とプラハ事件
中国の全国人民代表大会で国家安全法の香港導入方針が採択。
香港の反政府運動に共産党が耐えきれなくなったという面と、香港の自由が奪われるという面とがある。
米国はこれに対して「香港の自治や自由を根本的に弱める一連の行動」「香港が中国から高度の自治を維持しているとは言えない」と懸念。
米国が香港に対する優遇措置の見直しを検討していると見られる。
中国が香港の国家安全法を制定する動きに対して米国が安保理開催を求めていたが、中国が国連安全保障理事会の開催を阻止。
米国と中国の対立はどんどん深まっている。
ここで1968年のプラハ事件を振り返る。
4月、チェコスロバキアの党中央委員会総会で行動綱領を採択。新しい社会主義モデルを提起。
5月、チェコスロバキア領内における合同軍事演習のためソ連軍が到着。
6月、二千語宣言が公開、ソ連は反革命の兆しと見る。
7月、ワルシャワ会談で、他の共産諸国から軍事介入の声。
その後のチェルナ会談でソ連とチェコスロバキアは一定の合意、軍事介入は見送られる。
8月、プラチスラバ会談の後、ソ連とチェコスロバキアの間で合意の齟齬が次第に明らかに。チェコスロバキアはソ連の要求に応じず、ソ連共産党政治局会議で軍事介入を決定。
ソ連軍が国境を突破、チェコスロバキアに侵攻。全土を占領下に。
米英仏を中心に国連安保理がソ連軍の即時撤退を決議するも、ソ連の拒否権で廃案。
ベトナム戦争や、米国大統領のモスクワ訪問など国際情勢により、西側は具体的な行動を起こさず。
ソ連が同じ共産党国家を軍事力で押し倒したことで世界の共産主義は揺らぐ。
中国共産党はソ連に反対し国境紛争まで起こった。
日本共産党までソ連の軍事介入を批判。なお、日本社会党はソ連の軍事介入を擁護。
中国共産党は香港に軍事侵攻するか、米国はそれに反応するか。
まったく読めません。
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◆NHKラジオ(0528)
〔ワールドネットワーク〕
○イタリア・シエナ 大矢アキオ
イタリアの救急隊員はボランティアで、赤十字やキリスト教系の慈善団体から。
別に隊員としての特典はないのだが、みんな自由意志でなっている。
そもそも街の規模が大きくなく、昔は患者の数も少なかったのでボランティアで十分だったみたい。
また、イタリアは自営業者が多いので時間の都合がつきやすいということも。
搬送中に患者が死んでしまって悲しいこともあるが、心肺蘇生で患者が目を開けた時とか、赤ちゃんが産まれた時とか喜びもあるそうです。
○ワールドリポート
アフリカのバッタの被害の話題。
アフリカ東部ではサバクトビバッタが大発生、特にケニアではここ70年で最悪の被害。
農業被害は甚大。
さらに、これから新芽の季節でさらに被害が広がる恐れも。
コロナ騒ぎでバッタ駆除の対策の人やモノが入ってこない。
そんな中、スマホやドローンを使ったバッタ情報を使って対策を計画しているそうです。
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