革命ってさ
古今東西政権が弱まると新しい勢力が打倒政権を掲げて旧勢力を倒し、新勢力は新しい政権を運営する。武力によるものだったり、陰謀によるものだったり、最近では選挙なんてものもある。多くは革命とか呼ばれていて、旧弊を打破し新しい風を呼び起こすとされていて、教科書にも載っている。
その記述は間違っていないが、人々の印象とは違うんじゃないか。
全部が全部そういうものではないということを予めお断りしておいて、新政府というものはまず旧政府残党の排除が主目的になっている。そして革命前に掲げられていた人民のためというのはちょっと無理な感じで、酷い場合には旧政府よりも人民に苛烈だったりする。革命戦争や新規政策の実現のためにお金がないので増税になってしまったりする。社会基盤を破壊してしまっていた場合は尚更です。
何が言いたいかというと、政権交代って文字通り頭の部分が置き換わるだけで、人々にとっては天変地異くらいのもの。革命で人々が助かる場合もあるではないかという説を言う人がいるけれど、それこそ独裁王朝で名君が出れば一発じゃん、という反例を出してみたい。
今日はなんとなくだらだらと書いてみました。
ウクライナ戦争がどうもロシア軍が攻めあぐねているみたいなので、もうちょっと進んだらそちらも書いてみようと思います。
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今時の若い人は、明治維新を革命だと勘違いしている向きもありますが、あれは革命ではなく、内戦ですね。革命ならば徳川家は滅びていたでしょう。その意味で、天皇家が存続している日本は、革命は一切なかった国だと思います。もっとも天皇家が万世一系だと、無邪気に信じる気にはなれない私です。
投稿: ヌマンタ | 2022年3月 3日 (木) 16時05分
ヌマンタさん、こんばんは。
徳川家達は確か貴族院議長でしたっけ。
皇室が万世一系というのは物語ですが、それが物語として成立しているところが大変に興味深いところであります。
まあ、実際はどうなのってのはそれこそ野暮ってものですよね。
投稿: しろぎつね | 2022年3月 3日 (木) 22時34分