時代の妙
最近の世界的出来事というと、新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻の2つがまず挙げられると思います。この2つについては事件が起きた時代と科学技術が発達した状況が微妙に組み合った事態になったことを指摘したいと考えます。どちらもかなりの人が認識しているはずですので話を進めます。
まず新型コロナウイルスが世界中に拡散したことで、多くの国が人々の動きを抑制する政策を進めました。学校とか会社に行ってはいけないという状況です。この時世界中でオンライン授業とかテレワークとかが一挙に進みました。5年前くらいは技術的には可能だけどそれほど普及していなかったことを考えると驚異的な速度です。数年前から実用に耐える水準になっていたことと端末が普及していたこと、この2つがオンライン授業とテレワークを実用的にした原動力といえます。逆に言うとこの技術の蓄積ができたタイミングで新型コロナウイルスの世界的大流行が起こったというのは、大変な時代の妙だと思います。
次にロシアのウクライナ侵攻で、ドローンが軍事、非軍事で大活躍しました。この前段階として数年前にアゼルバイジャンでの戦争でドローン攻撃がかなり実用的な段階になっていることがわかっていました。今回のウクライナ戦争でドローンが本格的に大活躍しているのは、これも時代の妙といえるでしょう。
テレビ会議もドローンも10年位前からぼちぼち使われてきた技術で、たまたま事件があったから脚光を浴びただけですし、もし他の技術があったらそちらが話題になったかもしれません。しかし、技術と時代は私たちが考えているより強いつながりを持っているように感じられます。
これが20年前の状況だとテレワークやオンライン授業がここまでできたとは思えませんし、ドローン兵器がここまで活躍したとも思えません。
思いついたことを書いただけなので、本日はここまでにしたいと思います。
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