月の音色 第207回
昨日は「大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」の第207回配信でした。
https://www.onsen.ag/program/tsukinone/
全体的にほっこりした雰囲気の回でしたね。
朗読作品は坊っちゃん文学賞佳作の作品、いろいろ可愛いお話でした。
今回も昔の投稿作品をちょっと。
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<第136回 2019年8月26日配信>
「吸い込まれる」投稿分
暗い海をずっと漂っていた。
体中怪我だらけで、やっとのことで浮かんでいる。
出発してからどれくらい経っただろうか。
仲間のこともだんだん記憶が薄れてきた。
ふと見るとわずかに青い光が見える。
ああ、あれが目標の場所かな。
やっとこれでみんなのところに戻ることができるんだ。
帰ってきた、その青い星を最後に写真に収める。
みんなは受け取ってくれただろうか。
これまでの遠い道のりを思いながら、僕はその星に吸い込まれるように飛び込む。
地上の人はその光の筋を眺めていた。
仲間たちは泣きながらお帰りと呟いた。
彼の名ははやぶさ、地球から遠い星に降り立ち再び帰ってきた者。
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初代のはやぶさをイメージしました。
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