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2022年6月29日 (水)

医薬品市場

 某社の市場予測レポートで、世界の医薬品市場で2026年に日本はドイツに抜かれて4位になるという。
 世界の中の日本の割合は、昔は10%あったのが、2026年には5%を切ると予測されている。
 薬剤アクセスが落ちるということは、新薬が日本に入ってこなくなるということ。
 また薬剤価格の低下というのが世界の医薬品企業が日本に参入するのを妨害する要因になっている。
 中央官庁が薬剤費抑制だけで旗振りをしている間に、医薬品企業が日本を避けるようになっている。
 なんと日本の製薬企業でさえ日本での開発に及び腰になっている。
 どうしたものか。

2022年6月28日 (火)

太陽光発電の雑記

 個人的な書き留めで資料的なものではありません。

 太陽光発電は次世代の発電源として脚光を浴び、二酸化炭素を出さないという触れ込みで大いに期待された。そして積極的に導入するため補助金制度を作り、一部を利用者負担とした。

 5年、10年と経過するうちに様々な問題が出てきた。太陽光発電の設置面積を稼ぐため山林を切り拓くことが多くなってきた。山林は保水という重要な役割を持つが、これが失われると大雨による洪水、土砂災害など誘発することが明らかになってきた。
 また、山林は二酸化炭素の吸収源でもある。環境に優しいという名目はだんだん怪しくなってきている。

 そして太陽光発電は基幹電源とするには無理があることが次第にわかってきた。特に夏場の夕方から夜にかけて電気が必要な時に能力が出ないことは致命的である。この太陽光発電の不足分を補うために火力発電が候補に挙がるが、旧炉の稼働や新炉の増設というのは容易ではない。原子力発電の再稼働という声もあって、確かに原子力発電があれば電力不足の解消という面では心強いかもしれないが、電源の不安定性ということを考えるとそもそも太陽光発電を基幹電源とすることは問題が大きい。

 それに太陽光発電を推進するために世帯当たり年間で約1万円を徴収する形になっている。月の電気代が千円以上底上げされているのである。そろそろ国民の方でも無視できなくなりつつある。燃料代の高騰で電気代がかなり高くなっており、太陽光発電に対する付加金と合わせるとちょっと大変なことになってくるだろう。

 太陽光発電の利点はたくさんあるだろう。ただし、今の技術水準では基幹電源には向いるとは言い難いし、大規模発電となると問題は山積している。
 もう少し使いどころを考えた方がいいし、付加金も更なる見直しは避けられないだろう。

 山肌が太陽電池パネルで埋め尽くされている風景を見ると、切なくなる。
 もうちょっと考えた方がいいのではないだろうか。

2022年6月27日 (月)

月の音色 第210回

 本日は「大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」の第210回配信でした。

 https://www.onsen.ag/program/tsukinone/

 月の文学館のお題は「スタンプカード」。
 今回も読まれませんでしたが、みなさん上手ですねえ。

 そして飯テロの朗読先品。。。

*****

 今回も過去の読まれなかった作品を。
 2020年2月投稿分です。

<おまもり>

先週の試験はさんざんだった。
特に英語は赤点、明日追試である。
放課後とぼとぼと部室へ向かうと部長に声をかけられた。
「あなた、英語追試だそうね」
何故部長が俺のテストの点を知っているんだ。
「追試でも赤点だった部員が出た部は来年の予算が削られるの」
俺のせいにされても困る。
「あなたにお守りをあげるわ」
部長は青い石を渡してくれた。
「がんばるのよ」

翌日、補習室でテストを解いていると、何か頭にささやきかけてくる気がした。

次の週、無事追試はクリアした。
俺は部長にあの石と謎の声のことを訊ねた。
「あれは石の中に宿る悪魔の声らしいの。テストの答えを教えてくれる」
それじゃカンニングし放題じゃないか。
「でもね、3回以上使うと中の悪魔に心を乗っ取られるらしいの。今まで2回使った人はいないようね。次赤点だったらまた貸すわよ」
にっこり微笑む部長に俺は黙って石を返した。
そんな恐ろしそうなもの、二度と使いたくないです。

<eof>

2022年6月26日 (日)

自己責任という言葉

 ”自己責任”という言葉がある。
 言葉の響きとしては突き放したような、厳しいものだ。
 発した者が意図する、崇高な目的には、おそらくならない。

 自己責任という言葉には愛がない。
 教義を守らなかったり組織の掟に従わなかったり、
 集団での”気に入らない”言動に対する罰として存在する。

 その人や団体の”敵”に使う言葉、
 それが”自己責任”なのだろう。

 人類の暗黒面というものは、かように愛いものだ。

2022年6月24日 (金)

給湯室にて

みどり
 景気が悪いんだから、生活必需品は食品や新聞と一緒に軽減税率にしてもらいたいわ。

くろ
 ほんとにな。

みどり
 電気が足りないから節電ってふざけてるわ。原発を動かしなさいよ。
 だめだったらテレビを見るのを止めればいいわ。
 そもそもテレビって14歳以下向けに作ってあるから子供が見るものよ。
 大人が見るもんじゃないって言う人もいるわ。

くろ
 まあな。

みどり
 今の憲法でも実は自衛隊は合憲だって言ってる先生がいるみたいじゃない。
 東大の先生も反論できないそうね。
 これなら共産党も自衛隊は合憲じゃないって言えないわね。
 もし共産党がまだ自衛隊は合憲じゃないっていうなら憲法改正したらいいのよ。
 どっちも嫌だって言うのは、それはわがままじゃない。

くろ
 なんか怨念が入ってないか・・・

みどり
 はっ。私ったら何かしてた?

2022年6月23日 (木)

月の音色/月の文学館

 今回も月の音色、月の文学館に投稿して読まれなかった作品です。

*****

<隠したつばさ>

その子は誰よりも声に特徴があり、歌も上手だった。
歌手志望の友達の付き添いでオーディションに行った時、試しに君も歌ってよ、としつこく言われて歌ったら、プロデューサーが驚いて友達そっちのけで勧誘されてたっけ。
ボランティアでナレーターをした時にも、ラジオ局の人が慌ててスカウトに来てたっけ。
他にも皆がびっくりする事件はたくさんあった。

けれどもその子は歌手や声優やアナウンサーの方向には行かなかった。
今は結婚して元気にお母さんをしているらしい。

ふと思うのだ。
その子が歌手を目指していたら、今どうなっていたのだろう。
彼女の可能性というつばさの行方を思わずにはいられない。

2022年6月22日 (水)

それはまずいよ財務省

みどり
 なんか防衛省の人事で、今の防衛費GDP2%を推進する岸大臣を含めて更迭して、財務省の息のかかった大臣や役人人事にして防衛費の抑制を図るという話題が持ち上がっているの。
 財務省は何考えてるの?
 日本を潰したいの?

https://www.youtube.com/watch?v=hXPCilT_bdQ

 それに原発も動かさずに節電要請をする岸田首相って。
 電源の安定供給が国の役割じゃないの?
 日本を後進国にするつもりなの?

https://www.youtube.com/watch?v=6xxOjzx-Wuo

くろ
 財務省というか東大法学部を出たエリートがこれか。
 東大文Iは全国の高校の俊英が集まるところなのにな。
 東大法学部を出ると、財務省も東大憲法学もこんなんばっかりだな。
 地頭はいいのに残念なことだ。

みどり
 残念がってる場合じゃないわよ、こっちの生活がかかってんだから!

2022年6月20日 (月)

邦画はねえ2

さくら
 きつねさん、この前邦画はダメだ洋画はいいって言ってたけど、私の方は最近のは違うなと。

しろぎつね
 ほう、邦画にもいいものがあるのか。

さくら
 残念ながらそうじゃないの。洋画も最近つらいものがあるなあと思って。
 ポリコレ(political correctness)が酷く浸透しているみたいなの。映画の主旨と違って政治的意図が組み込まれた作品って見ていて楽しくないわ。配役もストーリーラインも自意識過剰なのが多過ぎるのよ。

しろぎつね
 そっちか・・・
 まあ、ポリコレだしな。

さくら
 米アニメもだいぶそんな感じよ。
 なんか私も日本アニメくらいしか見る映画がなくなってるので困ってるわ。

しろぎつね
 映画界よ、もうちょっとどうにかならんか・・・

2022年6月19日 (日)

テレビは国民を洗脳する装置

さくら
 テレビ朝日で政治家の立花氏が「テレビをご覧のみなさん。テレビは核兵器に勝る武器です。テレビは国民を洗脳する装置です。テレビは国民が知るべき真実を隠しています。」と言って大越キャスターに発言を中止させられる場面があったことで話題になってるわね。
 テレビ朝日も事前に立花氏に「テーマから逸脱した発言は控えてほしい」と連絡していたということは、もうこれはプロレスになることは両者わかっていたということね。

しろぎつね
 安全保障の討論だったからな。メディアに物申すN党としては党是とはあまり関係ないということか。
 まあ、メディアも安全保障という面では無関係ではないんだけどな。

さくら
 メディアと安全保障ねえ。かなり怪しいと聞いてはいるわね。
 まあ、これ以上は言わないけど。

2022年6月18日 (土)

日銀が大規模緩和維持 景気下支え 円安是正に動かず

さくら
 欧米で利上げが相次いで行われて円安が進行していることから、日銀も利上げに踏み切るかと思われたけどしなかったってことね。

しろぎつね
 欧米はインフレが酷くて景気を冷やしてでも止めなければという危機感でやっている。なんでコアコアCPIが1%未満で景気も悪い日本が利上げをしないといけないんだ。今の状況で利上げをしたら景気が悪くなって失業者が増えてしまう。今回ばかりは黒田総裁の判断の方が正しかろうよ。

さくら
 でも円安が進みすぎて世界の通貨高競争から完全に取り残されているってエコノミストの人は言ってるわよ。

しろぎつね
 円安になったらなったで得をする産業も損をする産業もあるので為替で言ってもしょうがない。これもいろんな専門家が言っている。確かに円安で不利になっている産業の人たちにとってはたまらないだろうが。
 それよりも景気が悪くなって税収が減るから増税しようと財務省が言い出しかねない。
 IMFに消費税20%の原稿を読ませ、国民を慣れさせようとしているからな。洗脳だな、あれは。

さくら
 景気が悪いのに増税って・・・

2022年6月16日 (木)

ロシア考~ヌマンタの書斎さんからの雑感2

◆ユーラシア大陸の綴じ蓋 | ヌマンタの書斎
https://blog.goo.ne.jp/numanntak/e/ac5158bf8d54798fbf2c13c002620c1b

 ロシアがユーラシアの安定に必要というのはまさにその通りだと思います。

 しかし、ロシアはもう既にその任に堪えられる国家ではなくなっていくかもしれません。
 まずは人口。1億4千万人のロシアは人口減少の速度が速く、いずれ1億2千万人の日本より人口が下になるかもしれないと言われています。コロナで日本も少子化が加速してしまったので微妙になりましたが。ともあれ、あの広い国土に今の日本の人口以下の国民、なかなか厳しい。
 次に経済。GDPは韓国以下。資源大国ではあるものの実は経済的には大国とは言い難い。経済が厳しくなると例えば極東の維持もどうなるか。
 そして軍事力。まだまだ軍事大国ではあるものの、保持する軍事力を磨り潰しながら戦っているウクライナ戦争で、戦後どの程度の軍事力になるのか。もし巷間言われているように武器生産のレベルも厳しくなってしまったら軍事大国の地位も危うくなってしまいます。ソ連・ロシア製の兵器のブランドもかなり落ちているという噂もあります。
 それでもロシアには核兵器があり、天然資源があり、今までの軍事技術と文化と政治力があるので、なんとか耐えるかもしれません。
 しかしウクライナ戦争後、ロシアがどれくらいで残るか。

 第二次世界大戦の大日本帝国と同じ道を辿っているので、下手したらロシアはハートランドの位置を維持できなくなるかもしれません。
 第二次世界大戦で大日本帝国が敗れてどうなったか、アジアの平和ではなく、アジアの赤化が起こりました。結果として連合国は見誤ったのです。

 もしロシアがハートランドで政治力・軍事力を失ったらどうなるか。
 ヌマンタさんのブログのとおり中央アジアが混乱してしまうでしょう。
 それに加えて、現在のロシアは第二次世界大戦時の大日本帝国より大きな蓋です。
 そして現在の世界情勢を考えると、西はリビア、エジプト、スーダン、エチオピア、ソマリアのアフリカ危険地帯から、アラビア半島のイスラエル、サウジアラビア、シリアなどのこれも危険な国々、チグリス・ユーフラテスから東進して、イラク、イラン、アフガニスタン、旧ソ連である中央アジア諸国。
 そしてウイグルから中国をまたいで北朝鮮まで。
 これだけの広い帯状の危険地帯が発生します。
 ヌマンタさんが指摘しているように核兵器付きです。

 これで困るのは、トルコ、ロシア、インド、中国といった非同盟諸国です。
 梅棹先生の文明の生態史観でいう第二世界は再び中央アジア勢力の攻撃にさらされる危険があるということです。
 ロシアが負ければ、梅棹理論で第二世界の危機になります。
 ロシアが勝てば、地政学理論で西側諸国の危機になります。

 人類の明日はどっちだ。

 気分が暗くなってきたので、本日はここまでにしたいと思います。

2022年6月13日 (月)

月の音色 第209回

 6/13は「大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」の第209回配信でした。

 https://www.onsen.ag/program/tsukinone/

 今回も読まれなかった昔の投稿作品をちょっと。

*****

<猫と煙>

 私はハンター、宝探し専門の冒険家だ。
 去年手に入れた古文書を解読しこの島へやってきた。
 お宝は洞窟に隠されていてその入り口に扉があるらしい。

 洞窟の入口に到着した。
 私は連れてきた猫を台の上に置き、タバコに火をつけて一服した。
 そして紫煙を扉の穴に吹き込んだ。
 …が、何も起きない。
 おかしい。
 古文書には猫と煙と書いてあった。

 古文書を何度も確認する私を、つまらなさそうに眺めていた猫は、ふと立ち上がってどこかへ行ってしまった。

 …しばらくすると葉っぱを咥えた猫が帰ってきた。
 猫はすたすたと扉の前に行き、穴の前に葉っぱを置いた。
 そして猫が「にゃあ」と鳴くと、葉っぱから毛虫がのそのそと現れて扉の穴の中に入っていった。
 するとガチャリと音がして、扉が開いたではないか。

 なんだこれは。
 もしかすると
”ねことけむり”
 ではなく
”ねことけむし1”
 だったのか…

 唖然とする私を猫がどうだという顔で見ていた。

 私はハンター、猫に負けた男…

2022年6月12日 (日)

「事例で学ぶサブスクリプション」(小宮紳一)

 サブスクリプションというとNetflixなどの映像から家具、化粧品や食品のサービスまで様々なものが存在します。
 サブスクリプションの仕組みや各社がどのような取り組みをしているかを事例を多く取り上げながら簡潔に整理しています。
 サブスクリプションについての理解を適度にまとめて得られることができる本書は、なかなかよい入門書だと思います。

2022年6月11日 (土)

来週は仕掛け時か

 ダウ平均株価が水曜日から下がり始め、火曜日から1700ドル以上下げています。
 金曜日の下げ幅が2.7%減と大きいので、来週月曜日の日本市場は大荒れになると思われます。
 我々にとっては仕込み時ですね。
 ジャベリンを用意しておきましょうか。

<NHKラジオ>
6/11(土)
アジアリポート
○タイ
 日本の様々な文物が人気という話題。

○インドネシア
 ジャワの伝統的な結婚式の話題。

マイあさ! 海外たより
○台湾
 台北市長選の話題。

<駄文>
理想への跳躍
転移は石の中
理想に燃える賢者より地道に進む愚者が事を成す

2022年6月10日 (金)

2つのC

 今回は中国の対外進出の様相について検討したいと思います。

西欧の拡大

 中国のことを語る前に、現在の世界を形成した西欧世界について考えていきます。
 西欧は大航海時代に世界各地に進出しました。その際に活用されたのがキリスト教(Christianity)で、各地への布教を行いました。特に地域の有力者がキリスト教に帰依した場合は、争い無く西欧の勢力下に収まることになります。経済や文化を使うことでその地域への浸透を図ることもできます。西欧の方が経済や文化で優越していればいずれその地域での有力勢力となります。
 キリスト教の布教が不調の場合には、その地の反主流派に軍事力供与を行い内戦を誘発させます。反主流派の政権交代が成功すると西欧はそれを支援指導する形になります。経済や文化がなかなか浸透しない場合にも、軍事力を背景に押していけばいずれ西欧の傘下に入ることになります。
 このようにして、いつか世界は西欧の影響下になっていきました。

共産主義の拡大

 19世紀になると共産主義(Communism)が発生します。
 共産主義は資本主義の負の側面を突く形式で伝播していきました。貧富の格差が激しい地域については政治的な手法で浸透させました。先に述べたように西欧によって貧富の格差が生じていたような地域には特に効果がありました。
 貧富の格差だけでは勢いが足りないときは、反主流派を使って内乱もしくは内戦を誘発し、軍事力や経済力で国をひっくり返していきました。政権交代が成功すれば共産主義が支援指導するということになります。いずれもうまくいかない場合、軍事力を背景に押していき、共産主義の傘下に入れてしまいます。
 この他に、経済的援助を行って共産主義陣営の与党にしてしまうこともありました。

キリスト教と共産主義の暗黒

 キリスト教と共産主義は異端を許しませんでした。
 キリスト教の教義に反する行いをした者は異端審問で処刑されました。また見せしめのために異端者はより多く捕らえられ、あるいは政敵を排除する目的でも異端が利用されました。
 共産主義でも反対勢力は粛清されました。また見せしめのために微罪でも厳しく捕らえられました。政敵もさまざまな理由で排除されました。そして反抗勢力については収容所送りや処刑が躊躇なく行われました。

西欧と共産主義と

 西欧はここ5世紀でほぼ世界を席巻しました。
 世界中に影響が及んでいるだけではなく、世界秩序の構築そのものが西欧中心に組み立てられていることからもわかるとおり、それはかなり強固なものです。非西欧社会が状況を覆すことは難しく、基本的には西欧社会と共に問題解決にあたるというのがせいぜいです。尤も、西欧も世界の一員なのでそれを排除するというのは非論理的になってしまうという面もあります。

第二次世界大戦後

 20世紀前半、連合国は枢軸国と戦うため共産主義と組みます。
 この判断というのが、当時は正しくしかし禍根を残す選択だったことは後で明らかになります。
 連合国は枢軸国に勝利しますが、東欧と東亜を民主化して西欧の経済的版図に組み込むという野望は潰えます。東欧ではソ連の活躍で勝利したことになって、東欧がソ連の勢力圏になってしまったのです。東亜は共産チャイナが勝ってしまい、これも共産主義勢力になってしまいました。
 悪いことに、西欧の植民地だった地域が戦後独立していき、しかも共産主義の息がかかった状態で進んで行ってしまったのです。ソ連からの武器と経済の援助の影響は大でした。
 こうして世界を二分する冷戦が出来上がったのです。

そして冷戦後

 しかし、共産主義は資本主義の影として出来上がっているので、資本主義がその欠点を修正して再度成長したとき、共産主義は経済的にどうにもならなくなります。ソビエト連邦は崩壊し、共産党チャイナは天安門事件が起こり、ベルリンの壁は崩壊しました。
 西欧はやっと東欧と東亜を経済的勢力圏に回復する目途が立ちました。東欧の門戸を開き、ロシアと共産チャイナとの経済協力を広げました。世界は西欧の理想のとおり一体化すると、多くの人が信じていました。

共産主義再び

 ロシアも共産チャイナも経済が良くなれば民主化の方向に行くだろうと、皆が思っていました。ところが共産主義は衰えることはなかったのです。
 ロシアは常に周辺国に対して自衛戦争(当該地域のロシア人を助けるためという名目。交戦権の一種で今の国際社会では認められていない)を仕掛け、ソ連時代の仲間だったウクライナとの戦争まで始めてしまいます。
 ロシアでは反政府は許されません。逮捕されて収容所送りです。ウクライナの占領地の人も反ロシアの人は捕らえて収容所送りしているみたいです。

共産チャイナ

 共産チャイナも反共産党や党が許可をしない自由は許されません。チベット、ウイグルの自由を望む人は捕らえられ収容所に送られています。この間は香港の自由も許さないということで政治を共産色に変えました。返還後50年は民主化を維持するという英国との約束を明らかに反故にするもので、英国の面子を潰しています。自分たちは面子の国と称しているのにおかしなことです。
 さらにロシアがウクライナを欲したように、共産チャイナも台湾を欲しています。

西欧の真似

 大陸中国は昔の西欧と同様にあまり領域外へ展開することはありませんでした。
 しかし、開放経済の後、共産チャイナは世界へ展開します。西欧が席巻した世界の国々と経済的なつながりを作っていったのです。これは国際社会で中国の与党を作るという面では大変な役割を果たしています。
 さらに領土的な拡大も目立っています。接続する近隣領海への進出、珊瑚礁を埋め立てて軍事基地として周囲を領土領海と称するなど、かなり野放図なことをやっています。
 軍事的に周辺諸国に圧力を加えると同時に経済的な圧力で勢力下に置くことにも余念がありません。

西欧への挑戦

 そして共産チャイナはソ連と同様、浸透戦略も盛んです。
 西欧およびその他の国にチャイナ人を送り込みチャイニーズフレンドを量産しゲームの盤上のように進めていくのです。連合国の重要なポストにチャイナ人を就けることも成功しています。
 アメリカ、カナダ、オーストラリアといった移民国家に対して大変効果があります。
 さらに日本に関していうと、共産チャイナがこの戦法を取っているので日本は大変不利な状況にあります。まずアメリカ、オーストラリアという国防上の友好国が反日になる危険性があることです。共産チャイナは日本に勝利したという物語でできているので(大日本帝国に勝ったのはアメリカと台湾の前身の中華民国)、とにかく日本を魔族として宣伝しなければなりません。アメリカ、カナダ、オーストラリアそして日本の中にもチャイニーズフレンドやそれを信じる人がたくさんいます。

経済はどうなる

 しかしチャイニーズフレンドがたくさんいても、共産チャイナの悪行を隠すことは難しく、各国で共産チャイナ離れが進んでいるのも事実です。アメリカは議会が共産チャイナに厳しい目を向けており、親中と言われていたオーストラリアも最近はそうでもないようです。
 経済力で築いてきた共産チャイナ帝国ですが、最近その経済力もどうなるかわからなくなってきました。

CとC

 チベット、ウイグル、香港と、西欧の異端審問とソ連の収容所を体現している共産チャイナ。自由が制限されたこの国はどこへ向かおうとするのか。西欧における中世キリスト教のありようを考えると、一つはプロテスタントの成立が想起されます。しかし、明らかに反カトリックすなわち反共産主義となるネオ・プロテスタントが共産チャイナで生まれるとは考えにくいです。
 共産主義は中世のキリスト教によく似ています。
 そして共産主義の拡大は、大航海時代の西欧を追いかけています。
 西欧が拡大できたのは、キリスト教と経済力と軍事力でした。ソ連と共産チャイナは共産主義と経済力と軍事力でどこまで行くことができるのか。西欧が最後まで領域下にできなかったロシアと東亜は、今後もそのまま西欧から離れて進むことになるのでしょうか。キリスト教は今でも多くの信者を有しています。共産主義は今後も残っていくのでしょうか。

 続きはまたにしたいと思います。

2022年6月 9日 (木)

科学的になれるか

さくら
 時代や国によって人々の科学的な考えって違うよね。
 それって教育に影響されるの?

しろぎつね
 教育は大きいと思うけど、そもそもその地域の習慣にもよるなあ。それに興味を持つ人の環境もあるかな。

さくら
 習慣と興味?

しろぎつね
 習慣は周囲と同水準のものになるから。例えば公衆衛生の概念とかかな。手洗いとか入浴とか。地震が重要な災害となっている日本だと他の国の人に比べてやけに地震や火山の発生メカニズムに詳しいとか。
 興味というのは周囲より水準が上になるかな。
 科学知識というと案外SFやアニメが牽引する場合もあるのではないかな。

さくら
 アニメが牽引するってのもよくわかんないけど・・・

しろぎつね
 挨拶とか勇気とか優しさとか、当たり前に見えてすごいことがある。
 そういった意味では、小学生以下ならテレビは有効だ。
 それに前に言ったことの裏返しになるが、アニメ以外でもテレビは中学生の水準で作られているのでそれなりに役に立つはずだ。

さくら
 まあ、もしかしたら子供くらいならテレビから得られるものがあるかもしれないけど・・・

しろぎつね
 問題はテレビは中学生以上だと教育効果が薄れ、ほぼ娯楽の対象となってしまうことだ。
 中学生以上はどうしたらいいんだろうね。

さくら
 そういうことだとテレビって難しいわね。

2022年6月 8日 (水)

社会は14歳でできている?

さくら
 いろんなところで聞くんだけど、テレビは中学生にもわかるように作られているって本当?

しろぎつね
 まあ、いろんな人が見るから義務教育である中学生卒業程度がわかるように番組を作るのが一般的という話を聞いたことがある。電化製品の説明書とかもその水準だと思うし、確かアメリカでも説明書は14歳がわかる程度といことだったような気がする。

さくら
 確かにわかりやすいけどそれだと水準が低いような気もするわ。熟語がひらがなで書かれていたりしたらちょっとびっくりするもの。

しろぎつね
 普通の報道だったら中学生の水準で構わないのだろうけどね。たまに科学者などの専門家が呼ばれるんだけど、中学生にわかるように説明してくださいって言われるんだとさ。あと説明する時間が限られているのでなかなか難しいそうだよ。

さくら
 テレビを見ていてもよくわからないから、ニコニコ動画やYouTubeなんかで解説している動画配信を見るんだけど、そっちの方が面白いわ。

しろぎつね
 テレビに比べて水準がばらばらだから本当に役に立つものを探すのは骨が折れるけど、いい解説が見つかったらそちらの方がいいだろうね。
 さすがに最近はマスコミだけで全ての専門性を備えるのは無理だから、だんだんマスコミ以外の集団や個人が発信するものが利用されるようになっているようだ。

さくら
 でもマスコミの水準が低かったらいろいろ問題が出てくるんじゃないの?

しろぎつね
 そこは難しいよなあ。

 そんな中で日銀の黒田総裁の発言がマスコミで取り上げられていたな。
 家計は値上げを容認している、と黒田さんが言ってもいないことで責めている。

さくら
 マスコミはそんなことしたらだめじゃん・・・

しろぎつね
 そんなマスコミの動きを読んで、既に上念氏と高橋氏がマスコミを非難する動画をあげている。
 マスコミには黒田発言を理解する能力はないという評価だ

◆朝日やマスコミ切り取り芸炸裂!日銀黒田総裁「家計が値上げを受け入れている」発言騒動。「上級国民がー!」と騒ぎたいサイドの方をがっかりさせます(上念司)
https://www.youtube.com/watch?v=CbjyPUmljY8

◆496回 誰も指摘しない日銀黒田発言の本当の問題 このままでは大変なことに(高橋洋一)
https://www.youtube.com/watch?v=-kzE3RZibLY

 高橋氏は、マスコミの無能さの他に、黒田氏が景気対策は必要ないというZ理論を述べていることが問題だとしている。
 もちろんマスコミはこちらもわかっていないそうだ。

さくら
 マスコミの水準が低かったら、いろいろ問題が・・・

2022年6月 2日 (木)

変化球性別談義

みどり
 フェミニストが暴走してちょっとした騒ぎを引き起こしているけど、そもそも変な思想の男性がどっさり存在するというのが話の始まりなのよ。
 変な思想の男性をわかりやすくエロオヤジと命名するわ。
 一方で、フェミニストで沸点が低くていつもイライラしているのをイラフェミと略称するわ。
 今まではエロオヤジが優勢で、女性の方はそれくらい我慢しろという雰囲気だったの。
 でも最近はそういうのはかなり減って、男性の方にもエロオヤジはダメっていう空気になりつつあるわ。
 エロオヤジはモテないものね。
 そしてイラフェミは、最初エロオヤジの撲滅になかなかの攻撃力を見せていたけど、あまりエロオヤジとは関係ないところまで攻撃しだしたのよね。女性が書いたイラストにまで文句をつけるのはどうなのかしらね。免疫暴走みたいな。

くろ
 昔はな、そんなに悪い集団でなくても誰かがあまり考えなしに若い高校生くいらいの若い女性を連れて行ってしまって、年配の男性から酌をしろだの膝の上に座れだの言われる、そういう飲み会がたまに見られたわけだ。そりゃ若い娘さんは不快なんだけど正面切って断れない。
 そんな時に、年配の女性が助け舟を出すわけだ。あんたそんなガキじゃなくてあたしが酌してあげるわとか、冗談で体を寄せたりして少女と入れ替わり、なんとなく年端もいかない子に手を出すのを貶しつつ、少女を場から離してそっと帰してあげるという技を見せていたわけだ。
 もちろん、年配の女性も昔不快な思いをしたからよくわかっているのでそういう行動になる。
 現代ではエロオヤジは社会的に問題だというのが男性側も認識しているし、普通の集団だとそもそもこういうところに少女を連れて行ってはいかんという認識にはなっている。

みどり
 でもエロオヤジは絶滅していないし、少女が連れていかれる例もなくなってはいないのよ。
 その問題は世間の流れとは別に、悪い集団の話が出てくるので難しいわ。
 そして生き残りのエロオヤジは真面目な男性の非難に対しても罵詈雑言で返すもの。話が通じないわ。
 そしてイラフェミは、本当は攻撃する必要がない相手に対しても突撃するし、攻撃する相手が違うと翻意を促す女性に対しても罵倒するの。もう舞い上がって聞く耳持たないみたいな。

くろ
 なんか、エロオヤジとイラフェミをおフランスに送って素敵なマリアージュさせたら、世の中もう少し風通しが良くなるのかもしれんな。

みどり
 暴論なんだけど、なんとなくわかるわ・・・

2022年6月 1日 (水)

タイプA

 世間ではタイプAの人というのがいて、ちょっとやっかいだなと思うくらいだったのですが、もともと疫学調査から始まったみたいです。

狭心症や心筋梗塞などの冠状動脈性心疾患coronary heart disease(CHD),または虚血性心疾患ischemic heart disease(IHD)の危険因子の一つとして,アメリカの循環器内科医であるフリードマンFriedman,M.とローゼンマンRosenman,R.H.(1959)によって提唱された行動パターンのことをいう。タイプAの特徴は,⑴短時間にできるだけ多くのことをやろうと精力的に活動する,⑵競争心が強い,⑶短気で敵意や攻撃性をもつ,⑷自分への評価や承認・地位にこだわる,⑸多方面の仕事に没頭していつも締切に追われている,⑹せっかちで動作が速い,などが挙げられる。これとは対照的に,ゆったりとしてリラックスしている行動パターンをタイプBType Bという。
(コトバンク)

 タイプAの人は向上心が強くてたいてい能力もあるので、出世したりしやすいですが、ライバルや自分の思い通りにならない相手だと攻撃的になってしまうみたいです。
 人間関係を争いと上下関係で論じてしまい、友愛とか共感とか薄いのですかね。

 ちょっと気になっているのですが、友愛とか共感とか大事と言っていながらやけに強圧的な人たちがいますが、あの人たちの論じる「友愛」とか「共感」とかはタイプAの人の脳内で規定される「友愛」や「共感」なんですかね。

 あれ?、タイプAの人が理想とする「友愛」や「共感」に満ち溢れた社会、、、

 本日はここまでにしたいと思います。

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