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2022年6月16日 (木)

ロシア考~ヌマンタの書斎さんからの雑感2

◆ユーラシア大陸の綴じ蓋 | ヌマンタの書斎
https://blog.goo.ne.jp/numanntak/e/ac5158bf8d54798fbf2c13c002620c1b

 ロシアがユーラシアの安定に必要というのはまさにその通りだと思います。

 しかし、ロシアはもう既にその任に堪えられる国家ではなくなっていくかもしれません。
 まずは人口。1億4千万人のロシアは人口減少の速度が速く、いずれ1億2千万人の日本より人口が下になるかもしれないと言われています。コロナで日本も少子化が加速してしまったので微妙になりましたが。ともあれ、あの広い国土に今の日本の人口以下の国民、なかなか厳しい。
 次に経済。GDPは韓国以下。資源大国ではあるものの実は経済的には大国とは言い難い。経済が厳しくなると例えば極東の維持もどうなるか。
 そして軍事力。まだまだ軍事大国ではあるものの、保持する軍事力を磨り潰しながら戦っているウクライナ戦争で、戦後どの程度の軍事力になるのか。もし巷間言われているように武器生産のレベルも厳しくなってしまったら軍事大国の地位も危うくなってしまいます。ソ連・ロシア製の兵器のブランドもかなり落ちているという噂もあります。
 それでもロシアには核兵器があり、天然資源があり、今までの軍事技術と文化と政治力があるので、なんとか耐えるかもしれません。
 しかしウクライナ戦争後、ロシアがどれくらいで残るか。

 第二次世界大戦の大日本帝国と同じ道を辿っているので、下手したらロシアはハートランドの位置を維持できなくなるかもしれません。
 第二次世界大戦で大日本帝国が敗れてどうなったか、アジアの平和ではなく、アジアの赤化が起こりました。結果として連合国は見誤ったのです。

 もしロシアがハートランドで政治力・軍事力を失ったらどうなるか。
 ヌマンタさんのブログのとおり中央アジアが混乱してしまうでしょう。
 それに加えて、現在のロシアは第二次世界大戦時の大日本帝国より大きな蓋です。
 そして現在の世界情勢を考えると、西はリビア、エジプト、スーダン、エチオピア、ソマリアのアフリカ危険地帯から、アラビア半島のイスラエル、サウジアラビア、シリアなどのこれも危険な国々、チグリス・ユーフラテスから東進して、イラク、イラン、アフガニスタン、旧ソ連である中央アジア諸国。
 そしてウイグルから中国をまたいで北朝鮮まで。
 これだけの広い帯状の危険地帯が発生します。
 ヌマンタさんが指摘しているように核兵器付きです。

 これで困るのは、トルコ、ロシア、インド、中国といった非同盟諸国です。
 梅棹先生の文明の生態史観でいう第二世界は再び中央アジア勢力の攻撃にさらされる危険があるということです。
 ロシアが負ければ、梅棹理論で第二世界の危機になります。
 ロシアが勝てば、地政学理論で西側諸国の危機になります。

 人類の明日はどっちだ。

 気分が暗くなってきたので、本日はここまでにしたいと思います。

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