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2022年7月25日 (月)

月の音色 第212回

 本日は「大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」の第212回配信でした。

 https://www.onsen.ag/program/tsukinone/

 ふつおたで読まれたりしました。

 今回の朗読先品は「shell work」、坊っちゃん文学賞の作品でした。
 甘酸っぱいな!おい。

 そして最後の部分的ゾンビさん!

*****

 今回も過去の読まれなかった作品を。
 2020年6月投稿分です。

「真夜中のコンビニ」

(その1)

ここは街はずれのとあるコンビニ。
「今日の深夜シフトよろしくな」
「はい店長」
ここで働いて約1年、慣れたものである。
「そういえば前の店長から伝言があってね、夏至の日は気を付けろって」

日が変わってお客が急に来なくなった。
ぼーっとしていると突然お客さんがレジ前に現れた。
あれ、入店チャイムを聞き逃したか?
「これください」
きれいな女の人だなあ、と思いながら商品とお釣りを渡して後姿を見るとしっぽがある!
目をこするといなくなっていた。
まだ心臓がドキドキしている、と
「これください」
ちいさな猫耳の女の子が現れた。
冷や汗をかきながらもお金を確認するが、本物の硬貨だ。
「ま、まいどあり」
なんとか平静を装って応対する。もう何が来ても驚かないぞ。
「たのもー」
次に現れたのは塗り壁だった。
僕はそこで気絶した。

朝、店長が倒れた僕を見つけて起こしたが、僕はまったく昨夜の記憶がなかった。
夏至に気を付けろってなんだったんだろうか?

(その2)

ここはとある神社の裏庭。
「さあ、今年も夏至が来たわよ」
ときれいな女性が言った。妖狐である。
「今年は私も行きたい」
と猫耳の女の子が言った。化け猫である。
彼女らは年に一度、夏至の日だけ人前に現れることができる。
最近のお気に入りはコンビニだ。
深夜に開いているし、意外と気が付かれない。
そこへ、
「今年は私も行ってみたい」
と塗り壁がやってきた。
化け猫は「行こう行こう!」とはしゃぐが、妖狐は顔が引きつった。
(どう考えても無理だろ…)
それでも無碍にもできないので、
「じゃあ、私、化け猫の後でいいかな」
「うん、それでいい」
仕方ない、やってみるか。
「じゃあ、みんな行くわよ」
「「おー!」」

「楽しかったね~」
はしゃぐ化け猫の後ろから、
「なんであの若者は倒れたんだろう?」
と不思議そうな塗り壁。
妖狐は思った。
来年はメンバーをきちんと考えよう、と。

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