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2022年7月11日 (月)

月の音色 第211回

 本日は「大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」の第211回配信でした。

 https://www.onsen.ag/program/tsukinone/

 朗読先品は、田丸雅智先生の「夜行の子」。
 普通に温暖化の作品かと思いきや最後でファンタジーでした。
 田丸先生の作品は大好きです。

*****

 今回も過去の読まれなかった作品を。
 2020年4月投稿分です。

「はるばる先へ」

とある町の一軒家で猫が昼寝をしていました。
そこに燕がやって来てさえずるのでした。
「今年もうるさい奴が来たわい」
「やあ爺さん、今年も来たぜ」
この燕はいつもこの家で巣を作る様です。
卵を温め、雛が孵り、燕はひっきりなしに雛に餌を運びます。
なんとまめなことだと、猫はあくびをしながら見守ります。
そして雛は大きくなり巣立って行きました。
「やれ、静かになったわい」
猫はまた昼寝を始めるのでした。

やがて春が過ぎ、夏が過ぎ、季節は変わっていきました。
「爺さん、そろそろ行くよ」
燕が猫に別れを告げに来ました。
「お前さん達は毎年遠くまで旅するものだな。いったいそんなはるばる先に何があるのだね」
燕は小首を傾げて、
「自分でもわからんね。ただ、翼が行きたいと言ってくるんだ。だから行くんだ」

静かになった空の下、猫はまた昼寝をしています。
また来年あいつが起こしに来るな、と思いながら。

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