リアル図書館戦争
有川浩さんの作品に「図書館戦争」というのがあります。
この作品の世界では有害図書を社会から排除する良化法というのがあって、有害図書に指定された書籍は国家の権限で排除されるということになっています。
今回、鳥取県が3冊の本を有害図書に指定したことでちょっとした騒ぎになりました。
というのも、鳥取県の条例で有害図書に指定するとネット書店にも通知がいくことになっていて、Amazonが取り扱いを削除したという、そういうすごい話になったのでした。
なんと鳥取県が有害図書指定するとネット書店という全世界展開のところで消滅するのです。
とはいえ、Amazon以外は引き続き売っていますし、島根県に行けば買えるのです。
まあ、鳥取県の書店では見かけなくなるので、ネットを見ない一般の鳥取県民に知られなくなるというくらいでしょうか。
さて、有害図書に指定された三才ブックスの担当者、憤慨して鳥取県やAmazonに理由を聞いたのですが、木で鼻をくくったような対応だったので、怒って鳥取県での取り扱いを停止したらしいです。
実は今回の対象になった本のシリーズは過去にも有害図書指定されているので、ファンからはまたかと思われているということがあります。
でも三才ブックスや零細のところばかり狙い撃ちされて、大手は全くされないところから何か本来の主旨以外の考えが入り込んでいるのではないかと、三才ブックスの人は訝しんでいます。
それにどこが悪いのかの言及はなかったそうで、そうなると有害図書指定委員がお仕事をしているふりをしなければならなくなって、この本なら指定してもやっぱりなと思われるし、出版社が裁判起こすこともないだろうという、そういう想像もできるそうです。
しらんけど。
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