チャイナは民主化しないだろうし近代化もなかった
昔のことですが、冷戦が終わりソ連が崩壊して、ソ連は民主化に向かうと信じられていました。
しかしそんなことはなかったですね。
そして天安門事件を起こしたチャイナも、それでも経済的に世界とつながれば民主化するかとみんなが信じていましたが、こちらもそんなことはなかったのでした。
ソ連の後継者ロシアはあちこちの隣接国で事件や領土侵略を起こした挙句、今回人口4千万の国家を侵略しようとして派手にこけつつあります。
チャイナは清国版図を自国領と勘違いし、チベット、ウイグル、満洲、モンゴル、香港と攻略、あとは台湾を残すのみとなっています。ついでに日本領の南西諸島、北海道にも魔の手を伸ばそうとしています。
ともかく、チャイナはいずれ民主化するだろうと、特にリベラルの人たちには信じられていたようです。しかし、そもそも近代化もしてなかったというとどうでしょう。
チャイナの政治体制は共産主義ベースということもありますが、まったく民主化に向いていません。
どちらかというと近代化以前の伝統中国の中央集権体制をそのまま使っているように見えます。
まず皇帝がいますね。国家主席とか総書記とかいう名称です。
そして国家運営を決定する最高指導部があります。これが常務委員で総書記を含め7人います。
そしてそれを支える中央政治局委員がいます。常務委員を含め25人います。
そして、中央政治局委員の予備候補という形で中央委員が約200人います。
ちなみに外相(外交部長)の王毅氏は、外相というと先進国では重要閣僚ですが中央政治局委員の25人の中には入っていません。中央委員です。チャイナで外交に関して重要な位置にあるのは楊潔篪氏で、中央政治局委員です。2021年3月に米国国務長官と重要会談を行ったりしていますね。
さて、チャイナは共産党が統治しています。
政府も軍隊も憲法も共産党のアンダーコントロールです。
総書記は先ほどいったように皇帝ですし、国家の運営は共産党、伝統中国でいうと貴族になります。
軍隊は皇帝の軍隊で、国家は貴族が運営します。
州知事や大きな市は貴族が長として統治します。
州や藩を領地として貴族が治めるという感じなります。
共産党になってもチャイナは伝統中国と同じ統治構造を持っているようです。
これを民主化するというのはちょっとやそっとじゃ無理そうですよね。
そして、伝統中国と同じ仕組みを持っているので、チャイナは伝統中国と類似の強みと類似の弱点を持っています。
近代国家ではなく、清国の次の簒奪王朝と見て接する必要があると思います。
それに例えば国民が共産党を倒すために立ち上がるといったことは考えにくい。
旧世界のことを考えないといけないのはめんどうくさいですね。
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かなりの偏見まじりであることをお断わりしておきます。
シナの人にとって民主主義とは、「お前は民、俺は主。だから俺に従え」じゃないかと思っています。
また民主主義を西側に向けて肯定的に発言すると、好意(すなわち、金)を得られるとも思っているようです。
投稿: ヌマンタ | 2022年9月19日 (月) 18時19分
ヌマンタさん、こんばんは。
陽の面もあるとは思いますが、概ねヌマンタさんご指摘の感じだと思います。
民主主義は理解されていないし、金こそが大事だというのはそうでしょうね。
投稿: しろぎつね | 2022年9月19日 (月) 19時54分