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2023年3月 7日 (火)

「集団的自衛権で日本は守られる」(篠田英朗)

~なぜ「合憲」なのか

 自衛隊も集団的自衛権もそもそも国際法に照らせば合憲という話で解答終了なのです。
 これを違憲という憲法学者こそが国際的に見て異端なのです。

 集団的自衛権はモンロードクトリンが新世界(南北米州)を旧世界(欧州)のバランスオブパワーの理論から守りたかったから生まれたようなものです。
 旧世界では集団的自衛権という考え方そのものに行かなかった。そしてこれが現代日本の憲法学者の教科書となっているから集団的自衛権に対して否定的になってしまうのです。

 モンロードクトリンは第二次世界大戦までは集団的自衛権の唯一の例でしたが、当時は西半球以外には存在しませんでした。
 第二次世界大戦後にNATOをはじめ、欧州や全世界に広がったのです。

 ではなぜ日本ではこんな議論になっているか。
 元凶はドイツ国法学を奉じる反米の憲法学者たちになります。
 日本の素案を危惧したマッカーサーが新憲法案を示したのですが、これが憲法学者たちには気に入らなかったようです。
 日本は革命によって国民が主権者となり新憲法を作ったという、いわゆる八月革命の考え方が憲法学者の間で大真面目に正論とされているそうです。
 とことん米国嫌いなのだなという感じですが、気は確かなのでしょうか。

 自衛権自体は新憲法でも全く問題になっていなかったし、ポツダム宣言のどこを見ても自衛権の否定はなくもちろんマッカーサーも日本の自衛権について否定していません。
 集団的自衛権の議論がおかしくなったのは1972年の沖縄返還の時で、ベトナム戦争に巻き込まれたくない政府と、左翼勢力の伸張を避けたい自民党政権が集団的自衛権の否定を始めたかららしいのです。
 余計なことをしてくれたものですね。

 集団的自衛権の考えがこれほど新しいものだったのかという驚きと、旧世界のバランスオブパワーの考えが染みついている人が異様に多いことに愕然とした気がします。
 ウクライナ戦争を見ていると、世界は多数の国が結合する集団的自衛権を否定して大国が支配するバランオブパワーに興味を持っている気がしてなりません。
 古代大陸の合従連衡が頭をよぎってしまいます。

 歴史の本としても面白いので読んでみることをお薦めします。

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コメント

日本人はウソつきニダ、憲法守らない!

日本の憲法では軍隊はもてないはずアル、日本人は信用できないアル!

って主張する方々をあたしゃ見たことない。主張しているのは一部の日本人だけだと思うな。

ヌマンタさん、こんばんは。
普通の韓国人や中国人は自分の国に自衛権や集団的自衛権がないなんて思いませんからそんな議論なんてしませんよね。
日本国内からのご注進でしかありえませんよね、やっぱり。

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